テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 夢と、うつつの ~

2020-08-11 22:41:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぱふゥ! おつかれさまァなのでスゥ!」
「がるる!ぐるっるるる!」(←訳:虎です!頑張ったよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日8月11日、八王子の最高気温は39.3℃……
 全国各地で今年いちばんの猛暑を乗り切った皆さま、
 お疲れさまでした。
 ようやっと帰宅してホッと一息ついたなら、
 さあ、読書タイムです♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
   ―― 世界 幻想とファンタジーの情景 ――



 編者はパイ インターナショナルの皆さん、
 2019年2月に発行されました。
 『The World of Greatest Fantastic Scenery』と英語題名が、
 『まるで空想の世界のようなファンタジックな名景』と
 日本語副題が付されています。

 先日ご紹介しました『世界の美しくてミステリアスな場所』では、
 冷気で首筋を撫でられたような、
 謎めいた場所の写真たちに
 う~むと唸らされました。

「こわいィ~んだけどォ!」
「ぐぅっるがっるるるるるる~!」(←訳:ちょっと行ってみたくなる~!)

 『世界の美しくてミステリアスな場所』に先立って、
 同じパイインターナショナルさんから刊行された
 こちらの『世界幻想とファンタジーの情景』は、
 ええ、ミステリアス路線よりも
 ファンタジック路線を走っている名景写真集です。

 ディズニー映画のモデルになりそうな、
 ドイツのリヒテンシュタイン城。

 紫の花ジャカランダに目を奪われる
 南アフリカの首都プレトリア。

 アニメ『紅の豚』の、
 主人公ポルコさんの隠れ家のモデルでは?という、
 ギリシアのナヴァイオ・ビーチ。

 映画『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地となった、
 ニュージーランドのワイカト地方にある
 アレキサンダー牧場。

「おおッ♪ まァるいィ~とびらァ!」
「がるっるるぐる!」(←訳:ホビット村だね!)

 日本のファンタジック名景も
 取り上げられていますよ。

 ジブリの背景画みたい!ということで話題になった
 千葉県の濃溝の滝。
 
 雲海に浮かぶ、
 岡山県の備中松山城。

「これはァ、わんだふるゥ!」
「ぐるるるるがるぐるる!」(←訳:黒澤監督の映画みたい!)

 わお♫メルヘンチックな美景ばかり♪
 ……と気を抜いてはいられません。

 英国の、とっても”絵になる”某庭園のお写真には、
 有毒植物の花が。
 
 ブルガリアの旧共産党本部は
 廃墟となっていて。

 『火星年代記』を彷彿とさせる異景の
 米国カリフォルニア州のモノ湖は、
 水位の低下で存在が危ぶまれている?

「むむむゥ~…こんかいィもォ、やぱりィ~…!」
「がるるっるるるぐる!」(←訳:怖くなってきたかも!)

 そうして、122~123ページにかけ、
 本文のトリを飾っているのは。

 イタリアはポルトフィーノ村近くの、
 海底のキリスト像。

 伝説のダイバー、ダリオ・ゴンザッティさんが
 1947年に命を落とした場所に設置されている
 哀悼の石像は、
 悲劇の象徴のようにも見えなくもない……。

「すいこまれるゥ~…!」
「ぐるるる!」(←訳:怖ろしや!)

 ファンタジックだけれども、
 ただ大甘なファンタジーではなく、
 畏怖の念を覚える世界各地の絶景、奇景。

 写真好きな御方はもちろん、
 暑さに疲れ果ててしまって、
 ややこしい長編小説や
 ノンフィクションを読む気力は
 無いんだよう~という活字マニアさんに
 おすすめしたい一冊です。

 日常の彼方の、
 幻にも似た世界を
 ぜひ覗いてみてくださいね♪
 
 
  
コメント
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