テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 怖さも忘れて? ~

2020-09-03 22:38:45 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆうしょうゥあらそいィにィ、へんかァありィ!でス!」
「がるる!ぐるるがるる?」(←訳:虎です!新たな首位は?)

 こんにちは、ネーさです。
 《2020ツール・ド・フランス》第5ステージを終え、
 総合首位の座をつかんだのは
 アダム・イェーツさん(国籍は英国)!
 イェーツさんに拍手を送りつつも、
 私ネーさの眼は現地で配布されているという
 《ツール》のロゴ入りオリジナルマスクに釘付けです。
 あのマスク欲しいわ!
 フランスに行きた~い!と歯噛みしながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  



     ―― スワロウテイルの消失点 ――



 著者は川瀬七緒(かわせ・ななお)さん、
 2019年7月に発行されました。
 ミステリ好きさんに人気の《法医昆虫学捜査官》シリーズ、
 その第7作目にして最新作、ですね。

 前々回記事で御紹介したシリーズ第一作
 『法医昆虫学捜査官』から
 いきなり最新作に飛んじゃいましたが、
 えーと、そのぅ、
 ちょっと覗いてみようかな~と手に取ってみましたら、
 これが止まらなくなっちゃうくらいの
 面白さだったもので。

「……ううッ、こんかいィもォ~」
「ぐる……!」(←訳:虫だ……!)

 はい、虫です。

 『法医昆虫学捜査官』では、
 口にするのもはばかられる
 或るムシがどっかんどっかんと登場し、
 私たちを恐怖のどん底に叩き込んでくれました。

 この御本でも、出ます。
 大量に、出ます。

 それが何の種類の虫であるかは、
 ネタバレ回避のためにも、
 ここでは明かせないのですが、
 ただひとつ言えるのは。

 本来ならば、
 日本にはいないはずのヤツら……!

「ふァ? いないィ??」
「がるぐるがるるる?」(←訳:それ矛盾してるよ?)

 矛盾しているけれども、
 歴とした事実。

 この不可解な謎に立ち向かうのは、
 昆虫学者の赤堀涼子(あかほり・りょうこ)さんと、
 警視庁捜査一課の
 岩楯祐也(いわだて・ゆうや)主任です。

 赤堀さん岩楯さんをはじめ、
 管理官さんや所轄の警察署長さん立ち合いのもと、
 或る事件に関する
 司法解剖が開始された直後、
 異変が起こりました。

 突如、
 その場に居合わせた全員の体調に異変が!

「ええッ? ぜんいんッ?」
「ぐるるがる??」(←訳:なんでまた??)

 その原因を探るうち
 浮かび上がったのが、
 前日しましたように、
 “日本にはいないはず”のムシ、なのでした。

 いないはず、であるのに、
 どうしてここに?

 いえ、
 どこからここに?
 と言い換えるべきでしょうか。

「むむゥ~…むずかしィもんだいィでス~」
「がるるぐるるぅ~…」(←訳:経路の探索かぁ~…)

 日本にいるムシ、
 いないムシ。

 難問の解明に取り組むのは、
 もちろん赤堀さん&岩楯さんの名コンビ♪
 なんですけれど、
 肩入れしたくなる愉快な脇キャラさんたちが
 我も我もと出現してくれます。

 現場の捜査に初めて参加することになった
 捜査分析支援センターの技術者・波多野(はたの)さん。

 岩楯さんの部下を務める
 深水(ふかみ)巡査部長。

 彼らチームが一丸となって
 ようやっと見出した
 細く、かすかな痕跡とは……?

「てがかりィ、でスねッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:この先に真相が!)

 ムシ?
 いやだよう!
 読みたくないよう!

 と拒否したくなる活字マニアさんも
 おられるかもしれません。
 が、恐怖を忘れさせてくれる面白さの
 エンタなミステリは
 全活字マニアさんにおすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 


 
コメント
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