「こんにちわッ、テディちゃでス!
きゅうそくびィ、なのでスよゥ~!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!まずは体力回復!)
こんにちは、ネーさです。
現地時間9月7日の《2020ツール・ド・フランス》は、
トレーニングライドやメディア対応、
全員がPCR検査を受けたり、と
選手さんスタッフさんには大忙しの“休息日“となりました。
第2週目の熱戦にいっそうの期待を抱きつつ、
さあ、日本の私たちは読書タイムです♪
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
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―― タマ、帰っておいで ――
著者は横尾忠則(よこお・ただのり)さん、
2020年4月に発行されました。
『REQUIEM for TAMA』と英語題名が付されています。
画家・横尾忠則さん……
いや、ちょっと待った。
画家……と御紹介して、いいんでしょうか。
実は、横尾さんは――
「ぶんぴつかさんッ、なのでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:驚異の筆力!)
私ネーさは知っています。
土曜日の朝刊、
朝日新聞の書評欄に載る
横尾さんの文章の素晴らしさを。
小説家さんや学者さんといった
プロの文筆家さんたちの書評が紙面を埋める中で、
横尾さんの文章は、
ひとり、突出していることを。
「ほかのォ、だれともォちがうゥ~のでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:それが横尾さん!)
超一流の、画力と、文筆力。
その両方を兼ね備えた横尾さんが、
この御本で書き、描いているのは、
タマちゃんの肖像です。
タマちゃんはネコ――
ノラ猫でした。
庭に来ていた何匹かのノラの一匹で、
彼女だけが家の中に入ってきたので
その日から飼った、
というタマちゃん。
以来、15年間を
横尾さんとタマちゃんは
ともに過ごしました。
「ふたりはァ、なかよしィ~♫」
「ぐるるるがるぐるがるる!」(←訳:アトリエでも一緒なのさ!)
横尾さんのお家の、
おひさまのような存在であったタマちゃんは、
けれども、
2014年の春、
体調を崩してしまいます。
横尾さんの奥さまに看取られ、
タマちゃんが旅立ったのは、
2014年5月31日のことでした。
「たまちゃんッ!」
「がるぐぅる!」(←訳:タマちゃん!)
ページを捲るたび、
いえ、表紙のタマちゃんの画が
視界を占めたそのときから、
私たち読み手は、
横尾さんの心情に取り込まれます。
タマ、どこにいる?
タマ、どこなんだい?
タマ、帰っておいでよ。
「ごはんだよゥ~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:寝床もあるよ!)
ドアを開ければ、タマが。
足元に、タマが。
てのひらに、タマの体温が。
夢の中に、タマが。
声にして呼べば、
いまにも帰ってきそうなタマちゃんの肖像を、
横尾さんは描きます。
この御本に掲載されているだけでも、
91点のタマちゃん画。
「いまごろォはァ、もッとォ~!」
「がるるるぐる!」(←訳:増えてるかも!)
絵にも、
文章にも宿る、
横尾さんの思い。
ロス、などという言葉では到底足りない、
もっと大きな、
もっと尊い何か。
横尾さんのその声を、祈りを、
皆さまも、ぜひ。
きゅうそくびィ、なのでスよゥ~!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!まずは体力回復!)
こんにちは、ネーさです。
現地時間9月7日の《2020ツール・ド・フランス》は、
トレーニングライドやメディア対応、
全員がPCR検査を受けたり、と
選手さんスタッフさんには大忙しの“休息日“となりました。
第2週目の熱戦にいっそうの期待を抱きつつ、
さあ、日本の私たちは読書タイムです♪
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

―― タマ、帰っておいで ――
著者は横尾忠則(よこお・ただのり)さん、
2020年4月に発行されました。
『REQUIEM for TAMA』と英語題名が付されています。
画家・横尾忠則さん……
いや、ちょっと待った。
画家……と御紹介して、いいんでしょうか。
実は、横尾さんは――
「ぶんぴつかさんッ、なのでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:驚異の筆力!)
私ネーさは知っています。
土曜日の朝刊、
朝日新聞の書評欄に載る
横尾さんの文章の素晴らしさを。
小説家さんや学者さんといった
プロの文筆家さんたちの書評が紙面を埋める中で、
横尾さんの文章は、
ひとり、突出していることを。
「ほかのォ、だれともォちがうゥ~のでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:それが横尾さん!)
超一流の、画力と、文筆力。
その両方を兼ね備えた横尾さんが、
この御本で書き、描いているのは、
タマちゃんの肖像です。
タマちゃんはネコ――
ノラ猫でした。
庭に来ていた何匹かのノラの一匹で、
彼女だけが家の中に入ってきたので
その日から飼った、
というタマちゃん。
以来、15年間を
横尾さんとタマちゃんは
ともに過ごしました。
「ふたりはァ、なかよしィ~♫」
「ぐるるるがるぐるがるる!」(←訳:アトリエでも一緒なのさ!)
横尾さんのお家の、
おひさまのような存在であったタマちゃんは、
けれども、
2014年の春、
体調を崩してしまいます。
横尾さんの奥さまに看取られ、
タマちゃんが旅立ったのは、
2014年5月31日のことでした。
「たまちゃんッ!」
「がるぐぅる!」(←訳:タマちゃん!)
ページを捲るたび、
いえ、表紙のタマちゃんの画が
視界を占めたそのときから、
私たち読み手は、
横尾さんの心情に取り込まれます。
タマ、どこにいる?
タマ、どこなんだい?
タマ、帰っておいでよ。
「ごはんだよゥ~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:寝床もあるよ!)
ドアを開ければ、タマが。
足元に、タマが。
てのひらに、タマの体温が。
夢の中に、タマが。
声にして呼べば、
いまにも帰ってきそうなタマちゃんの肖像を、
横尾さんは描きます。
この御本に掲載されているだけでも、
91点のタマちゃん画。
「いまごろォはァ、もッとォ~!」
「がるるるぐる!」(←訳:増えてるかも!)
絵にも、
文章にも宿る、
横尾さんの思い。
ロス、などという言葉では到底足りない、
もっと大きな、
もっと尊い何か。
横尾さんのその声を、祈りを、
皆さまも、ぜひ。