「こんにちわッ、テディちゃでス!
あううゥ~…ねぶそくゥなのでスゥ~…」
「がるる!ぐるがるっる……!」(←訳:虎です!台風怖かった……!)
こんにちは、ネーさです。
皆さま、御無事でしょうか。
ここ八王子は台風の進路から隔たっているとはいえ、
我が家の近くには河川や水路があるため、
戦々恐々としておりました……
もう今年は年末まで、
いえ、来年もその先もずっ~と、
災害がありませんようにと心の底から祈りながら、
さあ、読書タイムで気分転換ですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― 殺意の隘路 (下) ――
編者は日本推理作家協会の皆さん、
単行本は2016年に、
画像の文庫版は2020年5月に発行されました。
『日本ベストミステリー選集』と副題が付されています。
人気ミステリ作家さんが競演する
贅沢なアンソロジーのテーマは
《隘路(あいろ》、ですね。
「ふァいッ! テディちゃ、しッてまス!
せまァ~いィみちィのことでスゥ!」
「ぐる~!」(←訳:細道~!)
そうね、あらためて辞書で調べてみましたら、
《隘路》は、
細くて通行困難な道
険しい道や崖路
の他に、
行く手を阻む支障
などの意味合いも有るようです。
「つまりィ~…」
「がるるるぐるがるるぐる!」(←訳:行かない方がいい所だね!)
この御本には、
今野敏さん著『人事』
長岡弘樹さん著『夏の終わりの時間割』
初野晴さん著『理由ありの旧校舎――学園密室?――』
円居挽さん著『定跡外の誘拐』
麻耶雄嵩さん著『旧友』
若竹七海さん著『副島さんは言っている 十月』
と、それぞれの作家さんの特色があらわれている
短編作品が収録されていますが、
読み終わったところで――
「あれれッ?」
「ぐるっ?」(←訳:おやっ?)
なんて具合に首を傾げてしまうのは、
今野敏さんの『人事』でしょうか。
『人事』は、
私ネーさも大ファンの、
人気シリーズ《隠蔽捜査》から生まれた
スピンオフともいうべき作品です。
真っ直ぐすぎる警察官・竜崎伸也さんが
陣頭指揮に立つシリーズ本編……とは違い、
ここでの主人公は
警視庁の野間崎(のまざき)管理官さん。
「むゥ! そのひとッてェ!」
「がるぐぅる!」(←訳:敵役じゃん!)
竜崎さんとは
意見が合わない、法の解釈も合わない、
行動指針も合わなくて、
徹頭徹尾ソリが合わない、
そんな立ち位置の野間崎(のまざき)さん。
けれど、この『人事』に於いては、
意見が合わないなどと
言ってはいられないようです。
新たな本部長がやってきた!
これすなわち、
新しい上司さんが来た!
に他なりませんから、
野間崎さんも安穏としていられません。
「うまくゥやッてゆけなかッたらァ~…」
「ぐるるるる?」(←訳:どうしよう?)
警察は厳格な階級組織。
その中にあって、
いつもは小憎たらしい敵役の野間崎さんも
木の葉のように翻弄されます。
その原因は……やっぱり、竜崎さん?
「ぷふふふぅ♪」
「がるるっ♫」
マジメなのに、
ハラハラさせられ、
ラストではちょっぴり笑いがこみあげてきてしまう
変わった風合いの警察小説は、
《隠蔽捜査》シリーズファンの方々に
おすすめですよ。
なお、『殺意の隘路』は
↓こちらの『(上)』巻も刊行されています。
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ミステリ好きな活字マニアさんは
巻末の解説も併せて、
ぜひ、一読を♪
あううゥ~…ねぶそくゥなのでスゥ~…」
「がるる!ぐるがるっる……!」(←訳:虎です!台風怖かった……!)
こんにちは、ネーさです。
皆さま、御無事でしょうか。
ここ八王子は台風の進路から隔たっているとはいえ、
我が家の近くには河川や水路があるため、
戦々恐々としておりました……
もう今年は年末まで、
いえ、来年もその先もずっ~と、
災害がありませんようにと心の底から祈りながら、
さあ、読書タイムで気分転換ですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 殺意の隘路 (下) ――
編者は日本推理作家協会の皆さん、
単行本は2016年に、
画像の文庫版は2020年5月に発行されました。
『日本ベストミステリー選集』と副題が付されています。
人気ミステリ作家さんが競演する
贅沢なアンソロジーのテーマは
《隘路(あいろ》、ですね。
「ふァいッ! テディちゃ、しッてまス!
せまァ~いィみちィのことでスゥ!」
「ぐる~!」(←訳:細道~!)
そうね、あらためて辞書で調べてみましたら、
《隘路》は、
細くて通行困難な道
険しい道や崖路
の他に、
行く手を阻む支障
などの意味合いも有るようです。
「つまりィ~…」
「がるるるぐるがるるぐる!」(←訳:行かない方がいい所だね!)
この御本には、
今野敏さん著『人事』
長岡弘樹さん著『夏の終わりの時間割』
初野晴さん著『理由ありの旧校舎――学園密室?――』
円居挽さん著『定跡外の誘拐』
麻耶雄嵩さん著『旧友』
若竹七海さん著『副島さんは言っている 十月』
と、それぞれの作家さんの特色があらわれている
短編作品が収録されていますが、
読み終わったところで――
「あれれッ?」
「ぐるっ?」(←訳:おやっ?)
なんて具合に首を傾げてしまうのは、
今野敏さんの『人事』でしょうか。
『人事』は、
私ネーさも大ファンの、
人気シリーズ《隠蔽捜査》から生まれた
スピンオフともいうべき作品です。
真っ直ぐすぎる警察官・竜崎伸也さんが
陣頭指揮に立つシリーズ本編……とは違い、
ここでの主人公は
警視庁の野間崎(のまざき)管理官さん。
「むゥ! そのひとッてェ!」
「がるぐぅる!」(←訳:敵役じゃん!)
竜崎さんとは
意見が合わない、法の解釈も合わない、
行動指針も合わなくて、
徹頭徹尾ソリが合わない、
そんな立ち位置の野間崎(のまざき)さん。
けれど、この『人事』に於いては、
意見が合わないなどと
言ってはいられないようです。
新たな本部長がやってきた!
これすなわち、
新しい上司さんが来た!
に他なりませんから、
野間崎さんも安穏としていられません。
「うまくゥやッてゆけなかッたらァ~…」
「ぐるるるる?」(←訳:どうしよう?)
警察は厳格な階級組織。
その中にあって、
いつもは小憎たらしい敵役の野間崎さんも
木の葉のように翻弄されます。
その原因は……やっぱり、竜崎さん?
「ぷふふふぅ♪」
「がるるっ♫」
マジメなのに、
ハラハラさせられ、
ラストではちょっぴり笑いがこみあげてきてしまう
変わった風合いの警察小説は、
《隠蔽捜査》シリーズファンの方々に
おすすめですよ。
なお、『殺意の隘路』は
↓こちらの『(上)』巻も刊行されています。
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ミステリ好きな活字マニアさんは
巻末の解説も併せて、
ぜひ、一読を♪