「こんにちわッ、テディちゃでス!
それはァ、はるゥ~かなァむかしィ~…」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!歴史の分岐点!)
こんにちは、ネーさです。
長~い時間をぐんぐんと、
慶長5年(1600年)の今日9月15日まで遡ってみれば……
美濃国関ヶ原では『関ヶ原の戦い』が!
はい、という次第で、
本日の読書タイムは
日本の歴史にまつわるノンフィクション作品を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
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―― 愛犬の日本史 ――
著者は桐野作人(きりの・さくじん)さん、
吉門裕(よしかど・ゆたか)さん、
2020年7月に発行されました。
『柴犬はいつ狆(ちん)と呼ばれなくなったか』
と副題が付されています。
「ふァ? わんこォ??」
「ぐるるがるぐるるる??」(←訳:関ヶ原からワンコへ??)
関ヶ原の戦いと、犬。
一見、何の関連もないように思われます……
が、実は。
そこには、歴史の表側には登場しにくい、
或る”因縁”が存在していたのでした。
「いんねんッ?!?」
「がるるぐるぅ?」(←訳:ホントかなぁ?)
それは天正15年(1587年)のこと。
豊臣秀吉さんは20万の大軍勢を率いて
九州に攻め込みました。
九州西部方面への侵攻を任されたのは、
秀吉さんの弟・秀長(ひでなが)さん。
秀長さんが指揮する10万の大軍を前に、
島津氏は敗北したのですが、
講和後、
秀長さんは島津氏側に書状を送ります。
『唐犬をよこせ』と。
「ええッ? わんこをォ?」
「ぐるる!」(←訳:無体な!)
唐渡りの犬、
つまり外国から輸入した貴重な犬。
島津氏家中の、上井覚兼(うわい・かつけん)さんが
飼っていた評判の唐犬を、
勝者の特権をふりかざして、所望する。
著者・桐野さん&吉門さんは、
唐犬が豊臣側に献上されたのか否かは
資料に書き残されていない、と
記しています(本文30ページ)。
唐犬くんがどうなったのかは分からない、と。
……でもね、問題の本質はそこじゃないのよ。
お前のワンコを差し出せ!
なんて命令されたら、どう?
そんなこと言われて、
愛犬家さんが喜ぶと思う?
「おッ、おもわないィでス!」
「がるるぅ!」(←訳:怒るよぉ!)
「ゆるさないィ~!!!」
そんなの些細なことだよ、って
笑われるかもしれませんけど、
一事が万事、って謂うわよね。
こういう小さなことが積もり積もって、
結局は関ヶ原での勝敗が決まった、のだとしたら。
ちっぽけな恨みが、
何年も前の記憶が、
関ヶ原の戦場で
よみがえったのだとしたら……?
おっと、
話が逸れました。
関ヶ原に於ける島津氏の心情はさておき、
戦国武将のワンコ愛、
お江戸の武士さんたちのワンコ愛、
幕末から明治大正のワンコ愛、
そして現代へと連なる
日本人のワンコ愛史、
も~うハチャメチャな面白さです!
特筆すべきは、
20世紀後半、
第二次世界大戦後のワンコたちへ向けられる
”無償の愛”でしょうか。
「わんこをォたすけようゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:感染症撲滅!)
狂犬病、ジステンバー、
フィラリア。
命を奪う恐ろしい病気から
犬たちを守ろうと、
進駐軍と日本の獣医師さんたちの
ひそかな共闘が存在した事実は、
もっと広く知られてもいいんじゃないかしら。
「まだまだァこれからもォ!」
「がるぐるる!」(←訳:進め獣医学!)
日本にやって来たワンコたち、
日本から巣立っていったワンコたち。
やわらかな目線で
犬と人の歴史の流れを追うノンフィクション作品は、
ワンコ好きさんに、
歴史好きな活字マニアさんにも
おすすめの力作です。
ぜひ、一読してみてくださいね~♫
それはァ、はるゥ~かなァむかしィ~…」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!歴史の分岐点!)
こんにちは、ネーさです。
長~い時間をぐんぐんと、
慶長5年(1600年)の今日9月15日まで遡ってみれば……
美濃国関ヶ原では『関ヶ原の戦い』が!
はい、という次第で、
本日の読書タイムは
日本の歴史にまつわるノンフィクション作品を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
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―― 愛犬の日本史 ――
著者は桐野作人(きりの・さくじん)さん、
吉門裕(よしかど・ゆたか)さん、
2020年7月に発行されました。
『柴犬はいつ狆(ちん)と呼ばれなくなったか』
と副題が付されています。
「ふァ? わんこォ??」
「ぐるるがるぐるるる??」(←訳:関ヶ原からワンコへ??)
関ヶ原の戦いと、犬。
一見、何の関連もないように思われます……
が、実は。
そこには、歴史の表側には登場しにくい、
或る”因縁”が存在していたのでした。
「いんねんッ?!?」
「がるるぐるぅ?」(←訳:ホントかなぁ?)
それは天正15年(1587年)のこと。
豊臣秀吉さんは20万の大軍勢を率いて
九州に攻め込みました。
九州西部方面への侵攻を任されたのは、
秀吉さんの弟・秀長(ひでなが)さん。
秀長さんが指揮する10万の大軍を前に、
島津氏は敗北したのですが、
講和後、
秀長さんは島津氏側に書状を送ります。
『唐犬をよこせ』と。
「ええッ? わんこをォ?」
「ぐるる!」(←訳:無体な!)
唐渡りの犬、
つまり外国から輸入した貴重な犬。
島津氏家中の、上井覚兼(うわい・かつけん)さんが
飼っていた評判の唐犬を、
勝者の特権をふりかざして、所望する。
著者・桐野さん&吉門さんは、
唐犬が豊臣側に献上されたのか否かは
資料に書き残されていない、と
記しています(本文30ページ)。
唐犬くんがどうなったのかは分からない、と。
……でもね、問題の本質はそこじゃないのよ。
お前のワンコを差し出せ!
なんて命令されたら、どう?
そんなこと言われて、
愛犬家さんが喜ぶと思う?
「おッ、おもわないィでス!」
「がるるぅ!」(←訳:怒るよぉ!)
「ゆるさないィ~!!!」
そんなの些細なことだよ、って
笑われるかもしれませんけど、
一事が万事、って謂うわよね。
こういう小さなことが積もり積もって、
結局は関ヶ原での勝敗が決まった、のだとしたら。
ちっぽけな恨みが、
何年も前の記憶が、
関ヶ原の戦場で
よみがえったのだとしたら……?
おっと、
話が逸れました。
関ヶ原に於ける島津氏の心情はさておき、
戦国武将のワンコ愛、
お江戸の武士さんたちのワンコ愛、
幕末から明治大正のワンコ愛、
そして現代へと連なる
日本人のワンコ愛史、
も~うハチャメチャな面白さです!
特筆すべきは、
20世紀後半、
第二次世界大戦後のワンコたちへ向けられる
”無償の愛”でしょうか。
「わんこをォたすけようゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:感染症撲滅!)
狂犬病、ジステンバー、
フィラリア。
命を奪う恐ろしい病気から
犬たちを守ろうと、
進駐軍と日本の獣医師さんたちの
ひそかな共闘が存在した事実は、
もっと広く知られてもいいんじゃないかしら。
「まだまだァこれからもォ!」
「がるぐるる!」(←訳:進め獣医学!)
日本にやって来たワンコたち、
日本から巣立っていったワンコたち。
やわらかな目線で
犬と人の歴史の流れを追うノンフィクション作品は、
ワンコ好きさんに、
歴史好きな活字マニアさんにも
おすすめの力作です。
ぜひ、一読してみてくださいね~♫