テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

……未来は、どこへ……?

2020-09-11 22:29:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 にげまスゥ、にげますゥ~!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!引き離せ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 《2020ツール・ド・フランス》第12ステージの優勝者は、
 独走に持ち込んだマルク・ヒルシさん(国籍はスイス)!
 グランツールは今回が初参加で、
 この勝利がプロとしては初優勝!って、
 まさに自転車競技選手の誉(ほま)れだわね♪
 盛大な拍手を送りながら、
 さあ、ここからは読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



   ―― も~っと わけあって絶滅しました ――



 監修は今泉忠明(いまいずみ・ただあき)さん、
 著者は丸山貴史(まるやま・たかし)さん、
 2020年7月に発行されました。
 《わけあって絶滅しました》シリーズ第3冊目には、
 『世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑』
 と副題が付されています。

「ぜつめつゥ、それはァ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:地球の歴史!)

 御本冒頭の『はじめに』では、
 こう述べられています。

   地球の歴史は絶滅の歴史。
 
   絶滅とは、その種類の生き物が
   この世から一匹残らず消えること。

   地球が誕生して以来、
   数え切れないほどの生き物が生まれ、
   そして絶滅してゆきました……

「でもォ、それだけじゃァないィのでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:進化もあるよ!)

 そうね、『はじめに』には

   絶滅と進化を繰り返し、
   地球は多種多様な生き物が暮らす
   豊かな星になったのです――

 とも書かれています。

 それを証明するかのように、
 本文は、

  1『よかれと思って絶滅』
  2『予想外に絶滅』
  3『理不尽に絶滅』
  4『わけあって絶滅しそうです』
  5『絶滅した…と思ったら生きてた』
  6『わけあって繁栄しました』

 と、6つのパートに分けて
 生きものたちの興亡が描かれています。

「ぜつめつゥとォ、はんえいィ……!」
「がるぐるるる!」(←訳:鏡像みたいだ!)

 取っ手のような
 背びれがジャマで
 絶滅しちゃったのは、
 古生代の軟骨魚類のファルカトゥス。

 ジュラ紀の硬骨魚類
 リードシクティスは、
 巨大化したのはいいけれど、
 身を守るすべを持たなかったため、
 絶滅……。

 新生代のほ乳類
 ジャイアントビーバーは、
 巣を作る習性がないという、
 ビーバーとしては致命的な欠陥のため、
 自滅に近い絶滅……。

 対照的なのは、

 家畜になったために繁栄した、ウシ。
 
 好奇心の強さが
 繁栄に結び付いた、カラス。

 釣りが流行ったことがきっかけで、
 輸入されたら、
 あれよあれよという間に
 日本の河川で増えていった
 ブラックバス。

「うゥ~むゥ、おおきくゥなりすぎるゥのもォ~…」
「ぐっるるがるぐる!」(←訳:すっごく不利かも!)

 絶滅の理由も、
 繁栄のきっかけも、
 些細で、気まぐれで。

 しかし、結果は、
 天と地ほども
 差がついてしまったのでした……。

「いッすんさきィはァ~」
「がるるるるる?」(←訳:闇なんだよね?)

 また、別冊付録の
 《根絶》をテーマとする小冊子
 『わけあって根絶されました』は、
 複雑な思いなしには読めません……

 例を挙げるなら、
 天然痘。
 
 天然痘ウイルスが根絶されたのは
 いいことだと思うし、
 この際、
 コロナウィルスも!
 虫歯菌も!
 他のヤバいヤツらも!
 どんどん根絶へ向かわせてほしい!
 のだけれど……

「みちのりはァ~…」
「ぐるがる……!」(←訳:未だ遠し……!)

 進化の未来、
 生き物の未来の行く先は、はたして?

 カラフルなイラストと、
 クスっと笑える解説の文章で迫りくる
 絶滅現象の裏話図鑑は、
 チビッ子諸氏はもちろん、
 大人な活字マニアさんにもおすすめです。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
 
 
コメント
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