「こんにちわッ、テディちゃでス!
わァ~おッ! よんれんきゅうゥ?」
「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!秋の連休だよ!)
こんにちは、ネーさです。
はい! 秋とは思えぬ残暑の中、
連休がやって来ましたね♪
ならば、本日の読書タイムは、
休日に相応しいこちらの御本を、
さあ、どうぞ~!
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―― CAROUSEL EL DORADO ――
著者は吉村和敏(よしむら・かずとし)さん、
2020年2月に発行されました。
『カルーセル エル ドラド』と日本語題名が付されています。
「あはァ! としまえんッ!」
「ぐるがるるるぐる!」(←訳:あの回転木馬だね!)
先頃、閉園してしまった遊園地『としまえん』の、
”象徴”と言えるアトラクションといえば、
この《カルーセル エル ドラド》でした。
8月31日の、閉園の模様を伝えるニュース映像にも
《カルーセルエルドラド》が写っていましたね。
「はなやかァでしたでス!」
「がるぐる!」(←訳:光の芸術!)
著者・吉村さんは、
《としまえん》閉園が決まってから
《カルーセル エル ドラド》の写真を
撮り始めたのではありません。
もうずっと以前から、
《としまえん》の正式な許可を得て、
毎月のように足を運んではカメラを向けた、
といいます。
「くるくるゥ~まわるゥ~!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:お馬さんと豚さん!)
カラフルな馬具を着けた白馬たち、
白馬の真似をしているかのように
疾走する豚さんと、
馬車風のソファーや長椅子。
世にも美しい回転木馬《カルーセル エル ドラド》の生みの親は、
“遊園地の王様“と呼ばれたドイツの機械工
エヒューゴ・ハッセさん。
1907年、
ミュンヘンのオクトーバーフェストで初公開された
《カルーセル エル ドラド》は、
たちまち大評判となりました。
3段の舞台がそれぞれ異なる速度で回転し、
天井や柱に施されたアールヌーヴォー様式の装飾を
あたたかく浮かび上がらせる照明……
「ゆめのォ、のりものォでスよゥ!」
「がるるぐるるるがるる!」(←訳:大人も子どもも大喜び!)
製作者ハッセさんは
カーニバル(移動遊園地)業者でもありましたから、
ヨーロッパ各地で行われるカーニバルに
回転木馬を巡業させましたが。
大きな回転木馬に設置できるスペースを確保する難しさ、
厳寒の冬期にはカーニバルが運営困難であること、
当時の政情不安などを考慮して。
「もくばをォ、あめりかにィ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:新大陸へ運ぼう!)
1911年、木馬は大西洋を渡りました。
翌年、ニューヨーク州コニーアイランドの
スティーブルチェース遊園地に売却され、
新たに《カルーセル エル ドラド》と名付けられて、
1964年に遊園地が閉園するまで、
大勢の人びとに愛されたのでした。
「それからァ、にほんッ!」
「がるぅ!」(←訳:来たぁ!)
1969年、
《としまえん》に購入され、
《カルーセル エル ドラド》は再び海を渡り、
横浜港へと到着しました。
あらためて日本で公開されるまでには
たいへんな努力があった、と
舞台裏が語られているのは、
御本巻末の『カルーセルエルドラドの物語』。
アメリカ製の電動機は、
もう動かなくなっている……
部品が壊れたり、失くなっている……
木馬たちの塗装も剥げている……
「むううゥ~んッ!」
「ぐるるるる……!」(←訳:ボロボロだ……!)
疲れ切り、
傷だらけだった《カルーセル エル ドラド》を、
日本の技術者さんたちは、
そして遊園地の職員さんたちは、
時間と情愛を注いで再生させました。
「むかしのォままッ!」
「がるるる!」(←訳:元気な姿!)
今年、
惜しまれながら
2度目の眠りについた木馬たちが、
いずれまた目覚めることを
確信させられる写真集です。
ただ、現在は版元品切れになっているらしく、
入手困難のようですが、
図書館には収蔵されている筈ですので、
皆さま、ぜひ地元の図書館に
リクエストをしてみてくださいね♪
わァ~おッ! よんれんきゅうゥ?」
「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!秋の連休だよ!)
こんにちは、ネーさです。
はい! 秋とは思えぬ残暑の中、
連休がやって来ましたね♪
ならば、本日の読書タイムは、
休日に相応しいこちらの御本を、
さあ、どうぞ~!
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―― CAROUSEL EL DORADO ――
著者は吉村和敏(よしむら・かずとし)さん、
2020年2月に発行されました。
『カルーセル エル ドラド』と日本語題名が付されています。
「あはァ! としまえんッ!」
「ぐるがるるるぐる!」(←訳:あの回転木馬だね!)
先頃、閉園してしまった遊園地『としまえん』の、
”象徴”と言えるアトラクションといえば、
この《カルーセル エル ドラド》でした。
8月31日の、閉園の模様を伝えるニュース映像にも
《カルーセルエルドラド》が写っていましたね。
「はなやかァでしたでス!」
「がるぐる!」(←訳:光の芸術!)
著者・吉村さんは、
《としまえん》閉園が決まってから
《カルーセル エル ドラド》の写真を
撮り始めたのではありません。
もうずっと以前から、
《としまえん》の正式な許可を得て、
毎月のように足を運んではカメラを向けた、
といいます。
「くるくるゥ~まわるゥ~!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:お馬さんと豚さん!)
カラフルな馬具を着けた白馬たち、
白馬の真似をしているかのように
疾走する豚さんと、
馬車風のソファーや長椅子。
世にも美しい回転木馬《カルーセル エル ドラド》の生みの親は、
“遊園地の王様“と呼ばれたドイツの機械工
エヒューゴ・ハッセさん。
1907年、
ミュンヘンのオクトーバーフェストで初公開された
《カルーセル エル ドラド》は、
たちまち大評判となりました。
3段の舞台がそれぞれ異なる速度で回転し、
天井や柱に施されたアールヌーヴォー様式の装飾を
あたたかく浮かび上がらせる照明……
「ゆめのォ、のりものォでスよゥ!」
「がるるぐるるるがるる!」(←訳:大人も子どもも大喜び!)
製作者ハッセさんは
カーニバル(移動遊園地)業者でもありましたから、
ヨーロッパ各地で行われるカーニバルに
回転木馬を巡業させましたが。
大きな回転木馬に設置できるスペースを確保する難しさ、
厳寒の冬期にはカーニバルが運営困難であること、
当時の政情不安などを考慮して。
「もくばをォ、あめりかにィ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:新大陸へ運ぼう!)
1911年、木馬は大西洋を渡りました。
翌年、ニューヨーク州コニーアイランドの
スティーブルチェース遊園地に売却され、
新たに《カルーセル エル ドラド》と名付けられて、
1964年に遊園地が閉園するまで、
大勢の人びとに愛されたのでした。
「それからァ、にほんッ!」
「がるぅ!」(←訳:来たぁ!)
1969年、
《としまえん》に購入され、
《カルーセル エル ドラド》は再び海を渡り、
横浜港へと到着しました。
あらためて日本で公開されるまでには
たいへんな努力があった、と
舞台裏が語られているのは、
御本巻末の『カルーセルエルドラドの物語』。
アメリカ製の電動機は、
もう動かなくなっている……
部品が壊れたり、失くなっている……
木馬たちの塗装も剥げている……
「むううゥ~んッ!」
「ぐるるるる……!」(←訳:ボロボロだ……!)
疲れ切り、
傷だらけだった《カルーセル エル ドラド》を、
日本の技術者さんたちは、
そして遊園地の職員さんたちは、
時間と情愛を注いで再生させました。
「むかしのォままッ!」
「がるるる!」(←訳:元気な姿!)
今年、
惜しまれながら
2度目の眠りについた木馬たちが、
いずれまた目覚めることを
確信させられる写真集です。
ただ、現在は版元品切れになっているらしく、
入手困難のようですが、
図書館には収蔵されている筈ですので、
皆さま、ぜひ地元の図書館に
リクエストをしてみてくださいね♪