テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 長~い旅路に ~

2020-09-13 22:22:39 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やッとォさいかいィ、なのでスゥ~!」
「がるる!ぐっるるるる!」(←訳:虎です!待ってたよう!)

 こんにちは、ネーさです。
 NHK朝ドラ『エール』が明日14日から再開!
 『わたナギ』『MIU』が終わってしまったのは残念ですが、
 『半沢直樹』は大詰めだし、
 『麒麟』も復活したし、と
 秋のTV鑑賞を楽しみながら、
 さあ、読書タイムもしっかりと!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 外来生物のきもち ――



 著者は大島健夫(おおしま・たけお)さん、
 2020年6月に発行されました。
 『外来生物って何でしょう』と
 表紙に大書されているこの御本は――

「のんふぃくしょんッ!」
「ぐるがぅるるるー!」(←訳:でもファンタジー!)

 前々回記事で御紹介しました
 『も~っと わけあって絶滅しました』では、
 《根絶された生きもの》の存在について
 触れられていました。

 この『外来生物のきもち』には、
 まさにその
 “ヤツらを根絶せよ!”
 “ここからいなくなれ!”
 と、怨嗟の標的にされている動植物たちが
 取り上げられています。

「うまれェそだちィはァ~…」
「がるぐる!」(←訳:遠い外国!)

 どこから、
 どうやって、
 外来生物はやって来たのか。

 その複雑な経緯を
 私たち読み手にナビゲートしてくれるのは、
 田んぼの水路に住む
 カミツキガメくん。

 原産地は北アメリカ、
 特定外来生物の代表格として、
 四面楚歌のカミツキガメくん……ですが、
 彼にも言いたいことがあるようです。

「はこんでェきたのはァ~…」
「ぐるがるるる……!」(←訳:人間なんだよ……!)

 人間によってこの国に運ばれてきて、
 捨てられたり、
 放置されたりした生き物たち。

 そんな外来生物たちを、
 カミツキガメくんは訪ね、
 インタビューします。

「どこからァ、きたのでスかッ?」
「がるるるるぐる?」(←訳:住み心地はどう?)

 有名なところでは、
 アライグマ、
 ジャンボタニシとも呼ばれるスクミリンゴカイ、
 ミドリガメの名で知られるミシシッピアカミミガメ、
 ブラックバスことオオクチバス、
 ハクビシン……

 意外なところでは、
 シロツメクサ、
 ダンゴムシことオカダンゴムシ、
 コブハクチョウ……

「えッ? こぶはくちょうゥ??」
「ぐるるがるるる??」(←訳:白鳥も外来生物??)

 ごく稀には、
 増えても歓迎される外来生物もいます。

 ホンビノスガイの名は、
 米国文学好きな活字マニアさんでしたら、
 御存知かもしれませんね。
 大西洋岸側のメイン州あたりでは
 とても人気の二枚貝であるホンビノスガイは、
 クラムチャウダー作りには欠かせない食材です。

 近年、東京湾などに生息していて、
 これ美味しいわ!と好評なんですよ。

「やいてェよしィ!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:酒蒸しにして良し!)

 他方で、
 ハクチョウ以上に馴染み深く、
 ホンビノスガイ級に歓迎されていながら、
 全世界的に在来生態系の脅威とされ、
 世界の侵略的外来種ワースト100、
 日本でも侵略的外来種ワースト100入りしているのは……

 イエネコ。

「えええええェ~ッ?」
「ぐるぅ??」(←訳:ねこぉ??)

 まさか、ネコが。

 モフモフで、フワフワの、
 猫好きさんたちに
 ひたすら愛されるニャンコたちが、
 侵略的外来生物だとは。

 では、その理由は?
 どうしてネコたちが
 侵略的外来生物に指定されているのか?

 ネコくんがカミツキガメくんに語る
 驚きの“ネコ史”とは……?

「ねこのォれきしィ~…!」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:いろいろ初耳でした!)

 外来生物とは何なのか、
 なぜ”彼ら“が外来生物と呼ばれるようになったのか。

 世界&日本の地理や歴史と結びつく、
 生きものたちの履歴書は、
 歴史好きな活字マニアさんに、
 動物好きな少年少女諸氏にも
 おすすめの一冊です。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♫
 


コメント
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