テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 飛んで、訪ねて、74ヵ国 ~

2020-10-01 23:39:35 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪じゅうごやァ~おつきさまァ~♪」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!中秋の名月です!)

 こんにちは、ネーさです。
 まぁるいお月さまとともに
 10月がやってきましたね。
 東京もこの10月から
 《GO TO トラベル》キャンペーンに参加!
 ということで、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♫

  



  ―― 正直、旅は僕らのコントより面白い ――


 
 著者は春道(はるみち)さん、
 2020年6月に発行されました。
 『世界一周コンビ旅』と副題が付されています。

「せかいィいッしゅうゥ~!」
「ぐるるる~!」(←訳:いいなあ~!)

 地球をぐるりと一周旅行――
 2020年秋現在では、
 まだまだ夢のような、というか、
 有り得ないお話だわね。

 そもそも、コロナ禍がなくても、
 そう簡単に出来そうにないのが、
 世界一周、というヤツですが。

 お笑いコンビ『春道(はるみち)』は
 やってのけました。

「うそじゃァないィのでスよゥ!」
「がるるぐっるぅっる!」(←訳:本当にやっちゃった!)

 櫻間心星(さくらま・じんせい)さん。

 林高士(はやし・たかし)さん。

 心星さんと高士さんは、
 新人“お笑い芸人”さんです。

 お笑い養成所を卒業したふたりは、
 『春道』として活動しているのですが、
 アメリカを一人で横断した経験が
 心星さんの旅心に火を点けたのでしょうか。

 或る日、相方の高士さんを呼び出した心星さんは
 おもむろに切り出したのでした。

   あのさ、俺と世界一周しない……?

「うッ?」
「ぐるっ?」(←訳:ううっ?)

 口ごもる高士さんと、
 説得する心星さん。
 
 結果的には、高士さんは説得されてしまい、
 その日から10ヶ月間、
 アルバイトを重ねて旅行資金500万円を稼ぎ出しました。
 
「よよよよッ、よォしィ!」
「がるる!」(←訳:出発だ!)

 ここで止めても、
 それはそれで充分にネタになりそうな気もします。
 が、ふたりは本当の本当に
 旅立ってしまいました。

 それも、ロンドン、パリ、NYなど大都市を
 ちょちょっと回って、
 はい、お終い、なんてものじゃなくて。

 アジアはネパール、インド、バングラデシュ、
 タイ、ミャンマー、中国、モンゴル……

 アメリカ大陸は、
 アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ペルー、
 コロンビア、パナマ、ニカラグア、キューバ……

 欧州は、アイスランドから
 イングランド、ドイツ……

 アフリカへも渡って、
 スワジランド、ジンバブエ、ボツワナ、
 ケニア、モロッコ……

「たびィからァ~たびィへェ~」
「ぐるるる!」(←訳:74ヵ国!)

 巡りに巡ったり、74ヵ国。
 それだけ多くの土地を訪ね歩けば、
 トラブルの1つ2つも生じようってもので。

 ニカラグアでは、
 ケニアでは、
 エジプトでは――

「ふァいッ、それまでェ!」
「がるるるぐるぅ!」(←訳:ネタバレ禁止ぃ!)

 ええ、そうね、
 ネタバレ回避のためにも
 あまりお喋りしちゃマズいんですけど、
 敢えて、私ネーさが
 クスクス笑ってしまったエピソードを
 ひとつだけ紹介しますと。

 かの有名な景勝地、
 ボリビアのウユニ塩湖。

 長々とバスに乗って、
 心星さんと高士さんは
 ようやっとウユニ塩湖のほとりに
 たどり着きましたが。

「あれッ? まさかッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:なんかヘン!)

 標高は約3600mの、ウユニ塩湖。
 ここでの最大の敵は、高山病です。

 当然のこと、対策を講じていたものの、
 心星さんと高士さんの身に……?

「あいてがァあいてェ、なのでス!」
「がるるるる!」(←訳:敵わないよ!)

 いまとなっては、
 まことに夢のまた夢のような、
 世界一周旅の貴重な記憶。

 旅好きな活字マニアさんに
 おすすめの一冊です。
 はてなき旅の日々を思い浮かべながら、
 皆さま、ぜひ♪
 


 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする