テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 愛すべき《本格》クラシック ~

2020-10-14 23:11:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむゥ! あッとうゥ~されましたァでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!朝から愕然!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日10月14日の朝ドラ『エール』は、
 インパール作戦の惨状を真正面から描く渾身の15分でした。
 放送後は言葉を失くし、
 ただただもう、戦争はイヤだ!平和がいい!と
 痛感いたしました……
 その思いを何度でも新たにしながら、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらの五本を、どうぞ~♪

  


 
     ―― エラリー・クイーンの新冒険 ――



 著者はエラリー・クイーンさん、
 原著は1940年に、画像の日本語版は2020年7月に発行されました。
 英語原題は『THE NEW ADVENTURES OF ELLERY QUEEN』、
 9篇の短編ミステリ作品が収録されています。

「ぱぱとォ、じゅにあァ!」
「ぐるがるるるぐるがる!」(←訳:父子ふたりで謎を解決!)

 ニューヨーク市警のクイーン警視と、
 その息子・エラリーさん。

 体格は小柄ながら
 ニューヨーク随一の機動力を有する警察官のパパと、
 引きこもり系ながらも
 東海岸随一の探偵・エラリーさんの父子は、
 いわば、“米国きっての知性派”ですが、
 実は、ふたりとも。

 ちょっぴり肉体派に
 羨望を抱いている……?

「そこでェ、やッてきましたでス!」
「がるるるるる!」(←訳:スタジアムへ!)

 当夜のメーンイベントは、
 ヘビー級世界チャンピオンのマイク・ブラウンさんと、
 挑戦者のジム・コイルさんの一戦です。

 街で評判の、
 大人気カードとあって
 チケットはとうに売り切れ。

 ガッカリしていたクイーン警視さんに
 救いの手を差し伸べたのは、
 有名なスポーツ記者と友人に持つ
 旧知の女性でした。

 こうして、首尾よくチケットを手に入れ、
 リングサイドの席に着いた父子ですけれど。

「なんだかァ、へんッ??」
「ぐるるる!」(←訳:どこか変!)

 観衆から拍手と熱狂的な声援を送られている
 挑戦者のコイルさんは、
 あら、なかなかの色男ですよ。

 一方、
 チャンピオンのブラウンさんは、
 えーと、まあその、
 ゴリラ系……って言ったらいいのかしら。

「たいしょうてきィ!」
「がるるぐる!」(←訳:真反対だね!)

 2人の筋骨隆々ボクサーに降りそそぐ
 拍手とブーイング。
 公然と囁かれる賭けのオッズと、
 入り組んだ人間模様。

 クイーンさん父子の目前で、
 世界チャンピオンの座を賭け、
 王者ブラウンさんと
 挑戦者ブラウンさんが
 激闘した結果は、
 はたして……?

「はらはらッ!」
「ぐるるる!」(←訳:ひやひや!)

 20世紀前半の、
 ボクシング興行を活写した
 『正気にかえる』(1939年発表)、
 野球や競馬、
 アメリカンフットボールを題材にした作品など、
 スポーツ連作を含む
 クイーンさん父子大活躍の一冊は、
 ミステリ好きな活字マニアさんに、
 スポーツ小説好きな方々にも
 おすすめです。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 
 
コメント
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