テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 最強の星のもとに ~

2020-10-09 23:31:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 そろそろォ、はろうィ~んッ♪」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!今年はお家で!)

 こんにちは、ネーさです。
 お家で過ごすハロウィーンに向けて、
 デパ地下やスーパーマーケットでは
 ハロウィーン用のお菓子がひしめいていますね。
 可愛いなぁ♪買っちゃおうかしら♫なぁんて
 あちこちのお店をチェックしつつ、
 さあ、読書タイムも抜かりなく。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
     ―― シャネル CHANEL ――



 著者は川島ルミ子さん、2020年7月に発行されました。
 『シャネルを変えた8人のレジェンドと生きている言葉』
 と副題が付されています。

 ココ・シャネルさんこと
 ガブリエル・ボヌール・シャネルさん(1883~1971)。

 フランスのモード史上でも唯一無二、
 没して半世紀を経た現在に到っても
 大きな影響力を持つクリエイターとして、
 広く知られている御方ですね。

「しゅッぱつてんはァ、ぼうしィ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:帽子から衣服へ!)

 1909年春、パリ17区に
 ココ・シャネルさんはお店を開きました。

 といっても、
 それはドレスや香水のお店ではなく、
 高級帽子店でした。

 このとき、ココ・シャネルさんは
 まだ25歳。
 財産はなく、
 ファッション界での実績もない彼女が、
 どうしていきなりパリに
 お店を構えることが出来たのかというと。

 そこには、或る大富豪さんの存在が。

「わおゥ! せんけいのォめいィ、ありィ!」
「がるぐる!」(←訳:慧眼だね!)

 ココ・シャネルさんのセンスを
 理解し、評価し、後押ししてくれた
 男女8人。

 この御本は、いわゆる
 “シャネルの生涯を辿る伝記本”ではありません。

 ココ・シャネルさんを主役としながらも、
 同じ時代を生き、
 彼女の人生を決定付けた人々に光を当てた
 “人物評伝集“というべきでしょうか。

 本文の、第1章に登場するのが
 フランスの大富豪、エティエンヌ・バルサンさん。

 第2章では、イギリス人実業家の
 アーサー・カペルさん。

 第3章では、フランス社交界の女王
 ミシア・セールさん。

 第4章では、作曲家ストラヴィンスキーさん。

 第5章では、ロシア貴族の
 ドミトリー・パブロヴィッチ大公。

 第6章では、詩人のピエール・ルヴェルディさん。

 第7章では、英国のウエストミンスター公爵。

 第8章では、花型イラストレーターの
 ポール・イリブさん。

「ふわわッ! ゆうめいじんッ!」
「ぐるるるるぅ!」(←訳:セレブリティ!)

 大富豪に大貴族、
 社交界の女王。

 いったいシャネルさんは
 どうやってそんな人物たちの知己を得たのか、
 知り合って以降
 どんな風に親しくなっていったのか、
 そして、
 彼/彼女たちから何を学び、
 自身のクリエイティビティを深化させていったのか、
 シャネルさんの“名言”を織り入れながら、
 著者・川島さんは綴ってゆきます。

 もうね、これが本当に面白くって、
 私ネーさ、一気読みでした!

「わかりィやすくてェ!」
「がるるぐるるるっる!」(←訳:しかもドラマチック!)

 ウエストミンスター公爵や
 ミシア・セールさんとのお話は
 聞き知ってはいたんですけれど、
 実業家カペルさんとの馴れ初めについては
 この御本で初めて知りました。

 シャネルさんの《最愛のひと》って、
 そうかぁ、カペルさんだったのね……。

「こいびとォ?」
「ぐっる?」(←訳:親友?)

 恋人であり、
 親友であり、
 同志でもあり、
 ソウルメイト。
 そのすべてであって、
 どれとも違う、
 かけがえのない《誰か》。

 まるで運命の星に魅入られたかのように
 シャネルさんが次々に《誰か》と出会ってゆく物語は、
 ノンフィクション好きな方々に、
 伝記好き&歴史好きな活字マニアさんにも
 おすすめです。
 どうかぜひ、一読してみてくださいね♪
 
 
 
コメント
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