テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ あの日、あのとき ~

2020-10-31 22:27:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あわわッ! じゅういちがつゥ??」
「がるる!ぐるるがっる~!」(←訳:虎です!嘘だと言って~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハッピーハロウィン!
 ラグビーW杯に沸いていた去年の今頃を
 ちょっぴり懐かしく思い起こしながら、
 さあ、10月最後の週末も
 しっかり読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
      ―― 再審・本能寺の変 ――



 著者は『再審・本能寺の変』制作委員会の皆さん、
 2020年8月に発行されました。
 『光秀に信長は殺せたのか?』と副題が付されています。

「むむゥ! おおいなるゥ~なぞッ!」
「ぐるがる!」(←訳:議論百出!)

 日本史上の最大のミステリ、
 と形容しても決して大袈裟ではないのが、
 《本能寺の変》。

 先日も少し触れましたが、
 NHK総合で放送されたミニドラマ
 『光秀のスマホ』に心奪われた私ネーさ、
 《本能寺の変》について調べてみよう!
 と思い立ちまして。

「とうじのォ、おてんきィ!」
「がるぐ-る!」(←訳:進軍ルート!)

 その日――
 天正10年5月15日。

 京都の天候はどうであったか。
 地形は、
 各陣営の位置関係は、
 風習や思考方法は、
 どうだったか。

 等々の資料を集め、踏まえつつ、
 著者さんたちは検証してゆきます。

   《本能寺の変》を
   起こしたのは誰なのか?

「えェ~ッとォ?」
「ぐ~るる?」(←訳:う~んと?)

 そうよね、分からないわよね、
 いきなり言われても。

 私ネーさも、
 読み進むうちに混乱してきましたよ。
 定説を信じていいのかしら??と。

 ただ、それとは別に
 しみじみ感じ入ったというか、
 驚かされたことが、
 ひとつ、あったんです。

「ふァ??」
「がるっ?」

 ええ、いったい何に驚かされたかといいますと。

   なんちゅう忙しさだ!!

「いッ、いそがしィ??」
「ぐるるる?」(←訳:そうなの?)

 だってもう、
 明智軍の兵士さんたちの身になってくださいな。

 夜中に丹波亀山のお城を出て、
 西へ向かうんだろうと思っていたら、
 
 ん? 目的地を変更?
 京? 京に行くの?
 なんでー?
 んもう、参ったなぁ……
 あ、着いたの?
 ここ、どこ?
 はぁ? 本能寺ぃ?
 え? 上さま討っちゃおうっての?
 マジかよ聞いてないよ!
 ……ど、どうしよう、
 ホントに討っちゃった。
 どうすんのよ、これから!?!

 って感じよねぇ。

「ふァいッ、たしかにィ~!」
「がるぅぐるぅがるる!」(←訳:メチャクチャだよう!)

 兵士さんたちの混乱は
 この後も続きます。

 信長公の長子・信忠さんを襲ったり、
 二条城にも(たぶん)火を放ち、
 安土城へも向かわなくちゃならないし、
 朝廷との折衝や、
 京の街の保安や、
 とにもかくにも、
 短時間内で
 やらなあかん事柄が山積み。

 このドタバタな軍事行動の、
 補給とか
 食料の確保ってどうなってるの?
 そこらへんのことを考えて行動しているようには
 とても見えないんですけど……。

「いきあたりいィ~」
「ぐっるる?」(←訳:ばったり?)

 そう、あらためて見直してみると、
 《本能寺の変》って
 ヘンなことだらけです。

 御本の本文は、
 裁判の形式を模して、
 事件の概要・状況、
 争点の整理、
 検察や陪審の見解、と
 《本能寺の変》検証が繰り広げられてゆきます、が……

 判決は、はたして?

「なやみィまスゥ!」
「がっるるるぐる!」(←訳:やったのは誰だ!)

 地図、人物相関図、
 勢力図など、
 歴史好きな活字マニアさんには
 愉しめる資料も
 多数掲載されています。

 あの日、信長公を追い詰めたのは
 誰だったのか――

 想い馳せつつ、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪





 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
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