テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 総覧・征夷大将軍! ~

2020-10-25 23:18:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おおおォ~ッ! あれがッ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!火星だあ!)

 こんにちは、ネーさです。
 よく晴れた夜空に輝く赤い星……
 とうとう目撃いたしましたよ、
 あれが!大接近中の火星だわね!
 うん、そうかぁ~…
 人類はいつかあの星に行こうとしているのかぁ~…と
 感慨を新たにしながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



     ―― ヘッポコ征夷大将軍 ――



 著者は長谷川ヨシテルさん、2018年11月に発行されました。
 先日ご紹介いたしました長谷川さんの著作
 『ドタバタ関ヶ原』がと~っても楽しかったもので、
 別の作品も!と、
 手に取ってみましたら……

「わははッ♪」
「ぐるるっ♫」

 はい、こちらの
 ”長谷川版・征夷大将軍論“も、
 エンターテインメント度高し!
 
 武家のトップたる歴代将軍さんたちの素顔、
 クスクス笑ったり、
 ええっ!と驚かされるエピソードや雑学も
 秋の山のドングリのように
 ごろごろっと収録されています。

「そもそもォ~」
「がるるるるっるぐるる?」(←訳:征夷大将軍って何なの?)

 『征夷大将軍』とは、そもそも何なのか。

 本文49ページのコラムで、
 著者・長谷川さんは解説しています。

 征夷大将軍とは、
 東北地方の蝦夷(えみし)を討伐するため、
 朝廷が派遣した軍の最高司令官のことである、と。
 
 ただ、この御本の主役さんたちは。

 初代征夷大将軍の
 大伴弟麻呂(おおとものおとまろ)さん、
 坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)さんたち
 初期の征夷大将軍さんたちではなく。

 鎌倉時代以降の、
 征夷大将軍さんたちです。

「ということはァ~…」
「ぐるがる?」(←訳:頼朝さん?)

 頼朝さんから数えてみますと、

 鎌倉幕府は9人、
 室町幕府は15人、
 江戸幕府は15人、
 計39人の征夷大将軍が誕生しました。

 どの御方も、
 個性が強すぎる……というか、
 だからこそ将軍の座に就き得た、
 というべきなのでしょうか。

 女性にモテてトラブル続出の頼朝さん。

 出家願望が高じて
 剃髪寸前?になっちゃった足利尊氏さん。

 江戸幕府最年少の将軍、
 徳川家継(いえつぐ)さん。

 明治維新後は、
 カメラ、ミシン、囲碁、
 狩猟にサイクリング、と
 趣味三昧だった“最後の将軍“慶喜さん。

「ぽんこつゥ、じゃなくてェ~」
「がるぐるる??」(←訳:超越してる??)

 私ネーさの推しは、
 全征夷大将軍中、
 最高の文学者であった源実朝さん♪

 実朝さんについて書かれた章では、
 笑うどころか、
 涙腺が、じわり……。

「みじかすぎィ、だッたのでスゥ!」
「ぐるるがるぐるるっる!」(←訳:長生きしてほしかった!)

 39人の征夷大将軍さんたちと、
 将軍家に伍する権力者たち。

 著者・長谷川さんの軽快な語りに乗って、
 広壮な日本史の世界へ、
 皆さま、ぜひ♫

  
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする