テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ あしたの《鳥類》 ~

2021-07-11 23:23:28 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どんがらがッしゃんッ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!竜巻注意~!)

 こんにちは、ネーさです。
 雷鳴におそれおののき、
 竜巻注意情報にビビりながらも、
 さあ、メゲずに読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
  ―― 鳥類学はあなたのお役に立てますか? ――



 著者は川上和人(かわかみ・かずと)さん、
 2021年3月に発行されました。
 『鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ。』で
 全国の、いえ、
 たぶん全宇宙の鳥好きさんをノックアウトした
 気鋭の鳥類学者・川上さんが放つ
 新たなる《鳥との冒険記》です。

「むッ? あれにィ~みゆるはァ~」
「ぐぅっるるがぅるるるる!」(←訳:ひょっこりひょうたん島!)

 学者さんたち、
 NHKの取材班さんたちを乗せ、
 調査船が向かうのは、
 ひょうたん島……ではなくて、
 南の島。

 バカンス?
 リゾート?
 いえいえ、とんでもありません。

 そこは、絶海の孤島……
 ええ、いつものように
 無人島でのフィールドワークです。

「ぎゃッ! らくせきィ!」
「がるぐるる!」(←訳:蠅の大群が!)

 フィールドワークは肉体労働。
 稀少な渡り鳥から
 糞の直撃を受けたり、
 岸壁の登攀にヘトヘトになったりする
 川上博士……
 
 ですが、ふっふっふっ、
 しっかりちゃっかり
 最新機器を手に入れましたよ♪

「おおゥ! それはァ、もしやッ!」
「ぐるーる!」(←訳:ドローン!)

 高性能カメラを搭載した
 ドローンを使えば、
 わあ♪ なんてすばらしいんでしょう♫

 調査船に居ながらにして、
 絶壁の上方で、
 樹々や枝の陰で、
 鳥たちが営巣する様子が
 一目瞭然じゃありませんか。

「あんぜんだしィ!」
「がーるるるる!」(←訳:ノーストレス!)

 断崖絶壁の南硫黄島。
 絶賛噴火中の西之島。
 生態系保存を論ずる会議室。

 川上さんの闘いは
 さらに続きます。

 そう、人っ子ひとりいない
 南海の孤島にまで忍び寄る
 ”絶滅”という
 悪夢との闘いが。

「まもッてェあげたいィ~!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:オガサワラカワラヒワ!)

 静かに姿を消してゆきつつある
 鳥たち、昆虫たち、動物たち。

 オガサワラミズナギドリの
 生まれ変わりを自認する川上さんは、
 語り部となり、
 防波堤となって、
 鳥たちを”絶滅“から遠ざけるべく、
 今日も地道な戦いに
 身を投じるのです。

「ほかにもォ、いろいろォ~」
「がるぐるるーる!」(←訳:鳥類エピソード!)
 
 鳥類の先祖である恐竜たちは、
 泳ぎが苦手だった?
 彼らはカナヅチだったのか?
 の謎や、
 英語で論文発表!の国際学会のお話、
 日本鳥類目録作りの苦悩など、
 インディ・ジョーンズをも軽く凌ぐ
 川上さんの冒険に
 まだまだ先は見えません。

「かわかみィせんせいィのォ~」
「ぐるるがっるる?」(←訳:明日はどっちだ?)

 理系さんも
 文系さんも楽しく読める
 鳥類ノンフィクションは、
 全活字マニアさんにおすすめですよ。
 鳥たちの明日を想いつつ、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 
コメント
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