テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《美》の回廊は、高細密で! ~

2021-07-18 22:17:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 えあこんにィ~かんしゃッ!なのでスゥ!」
「がるる!ぐるっるがる~!」(←訳:虎です!涼風って尊い~!)

 こんにちは、ネーさです。
 エアコンに感謝しつつも、
 出来れば天然の涼しい風が欲しいなぁ♪
 なんて呟いたりしながら、
 さあ、連休只中も読書タイムと参りましょう。
 本日は、こちらの大判アート本を、どうぞ~!

  


 
    ―― NHK 8K ルーブル美術館 ――



 編著者は小池寿子(こいけ・ひさこ)さん、
 三浦篤(みうら・あつし)さん、
 NHK『ルーブル美術館』取材班の皆さん、
 2021年4月に発行されました。
 『MUSÉE du LOUVRE』と仏語題名が、
 『美の殿堂の500年』と日本語副題が付されています。

 表紙をドーン!と飾るのは、
 あら、美術館の“顔”である
 『モナ・リザ』じゃないんですね。
 ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルさんの
 『グランド・オダリスク』
 (1814年制作)ですよ。

「だいたんッふてきィ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:明暗と目ヂカラ!)

 この作品は、
 1819年のサロンに出品され……
 酷評されました。

 解剖学的に違うでしょ!
 こんなポーズとれないでしょ!
 などなど言われ放題。

 けれど今では立派な
 ルーブルの看板役者さんのひとり、
 となりました。

「ぱちぱちぱちィ~!」
「がるぅ!」(←訳:拍手ぅ!)

 この御本は、
 NHKの8K番組『ルーブル美術館 美の殿堂の500年』
 をもとにして、
 ルーブル所蔵の名品42点の画像と解説、
 コラム、美術館の年表等が
 収録されています。

 中でも特筆すべきは、
 画像の精度!

 作品それぞれの画像は、
 8Kの静止画(キャプチャ)と
 RMN(フランス国立美術館連合)などの
 スチール写真を併用している、
 とのことですが、
 細部までクリアです。

「むずかしィんでス!」
「ぐるるがるっる!」(←訳:絵画の撮影って!)

 平べったいモノを、
 きれいに撮る――
 画面の中央から端まで
 ブレたり
 ズレたり
 歪んだりすることなく
 ピントを合わせるのは
 まさにプロフェッショナルの技。

 ルーブルとNHKには
 余程の凄腕さんがいらっしゃるのでしょう。

 レオナルドさんの『岩窟の聖母』、
 ルーベンスさんの『マリー・ド・メディシスの生涯』連作、
 ジェリコーさんの『メデューズ号の筏』、
 フェルメールさんの『レースを編む女』、
 ラ・トゥールさんの『ダイヤのエースを持ついかさま師』……
 どれも見応えありまくりですよ。

「でもォ、すくないィ~!」
「がっるぐるるる!」(←訳:もっと観たいよ!)

 ええ、収蔵品の質も量も
 世界トップクラスのルーブルですから、
 この御本には収め切れなかった作品が
 多数ありますよね。

 私ネーさとしては、
 『モナ・リザ』のすぐ近くに展示してあるという、
 ティツィアーノさんの
 『手袋を持つ男の肖像』を
 8Kで拝見したかったわ……

 フェルメールさんの『天文学者』も……。

「ぞくかんッ、きぼうゥでス!」
「ぐるるるがっる~!」(←訳:第2巻も作って~!)

 図版も、
 解説の文章も、
 アート好きな方々にとっては
 楽しくてたまらない
 《美の殿堂》の展示室を
 歩いているかのような一冊です。

 美術史、フランス史好きな
 活字マニアさんにもおすすめですよ。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

コメント
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