「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぱりィ~!!」
「がるる!ぐる!!」(←訳:虎です!パリ!!)
こんにちは、ネーさです。
7月4日放送の『青天を衝け』第21回では、
主人公・渋沢栄一さんはパリへ!
いいな~私たちも行きたいわよね~パリへ♪
と羨望を募らせつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/5c/44f6a271e3212758d976ad91e1071691.jpg)
―― 北極探検隊の謎を追って ――
著者はベア・ウースマさん、
原著は2013年に、日本語版は2021年4月に発行されました。
原題は『Expeditionen』、
『人類で初めて気球で北極点を目指した探検隊は
なぜ生還できなかったのか』
と日本語副題が付されています。
「ききゅうゥでェ、ほッきょくゥ?」
「ぐっるる!」(←訳:すっごい!)
北極点到達――
19世紀、
多くの冒険家たちが
まるで何かに取り憑かれたかのように
北極への探検行に乗り出しました。
或る者は、
ヨーロッパとアジアを結ぶ北西航路を
発見するために。
また或る者は、
北極点に自国の旗を立てるために。
スウェーデンの
サロモン・アウグスト・アンドレ―さんも、
そんな冒険家さんのひとり。
アンドレ―さんが率いる探検隊は、
気球での北極横断に挑むべく、
1897年7月、
ダンスク島から飛び立ちました。
「でもォ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:直後にトラブル!)
そう、出発直後から、
探検隊はトラブルに見舞われたのです。
気球に取り付けた
誘導索の大半を失い、
高度の制御が不可能に。
湿気のせいで
重さが増した気球は、
徐々に下降し始め。
気球の縫い目の微細な穴から、
水素ガスが漏れ出して……。
「ついらくゥするゥ~…!」
「ぐるる!」(←訳:うわあ!)
《エルネン(鷹)》と名付けられた気球は、
出発点から480キロの位置に
不時着してしまいました。
仕方なく、
気球に積み込んでいた橇(そり)を使い、
陸地に辿り着くための
難行に取り組みます。
「あッ! あれにィ、みゆるゥはァ~!」
「がるる!」(←訳:島だ!)
1897年10月5日。
クヴィド島、という島に
探検隊は上陸しました。
季節はもう秋を過ぎ、
この島で越冬するしかない……としても、
荷物に不足はありません。
食糧? あります。
水? 充分な量があります。
防寒着?
セーターもジャケットもブーツも毛布も、
寝袋もテントも、あります。
ついでに言えば、
お薬も、猟銃も弾丸も、あるんです。
「なのにィ~…?」
「ぐるがる?」(←訳:なぜ遭難?)
装備は充分だったのに。
食糧も衣服も足りていたのに。
探検隊の消息が途絶えて33年後――1930年。
偶然、
クヴィド島に探検隊の痕跡が発見され、
大騒ぎになりました。
島には探検隊員3名の遺体が残っており、
ここが遭難の地だったのかと、
人々を慨嘆させたのですが……
最後まで分からなかったのは、
3人の死因です。
「うむむゥ?」
「がる~?」
なぜ、どうして。
著者・ウースマさんは
15年の月日をかけて、
博物館の展示品や資料、
遺品にあった日記、
遺族の方々の記憶、
あらゆる記録にあたり、
探検隊遭難の謎を追いかけました。
ウースマさんが到達した
その答えとは……?
「りきさくゥ、なのでス!」
「ぐるがる!」(←訳:快作です!)
2021年BEST BOOKの候補として、
ノンフィクション好きな活字マニアさんに、
近代史好きな方々にも
おすすめしたい一冊です。
ぜひ、手に取ってみてくださいな~♪
ぱりィ~!!」
「がるる!ぐる!!」(←訳:虎です!パリ!!)
こんにちは、ネーさです。
7月4日放送の『青天を衝け』第21回では、
主人公・渋沢栄一さんはパリへ!
いいな~私たちも行きたいわよね~パリへ♪
と羨望を募らせつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/5c/44f6a271e3212758d976ad91e1071691.jpg)
―― 北極探検隊の謎を追って ――
著者はベア・ウースマさん、
原著は2013年に、日本語版は2021年4月に発行されました。
原題は『Expeditionen』、
『人類で初めて気球で北極点を目指した探検隊は
なぜ生還できなかったのか』
と日本語副題が付されています。
「ききゅうゥでェ、ほッきょくゥ?」
「ぐっるる!」(←訳:すっごい!)
北極点到達――
19世紀、
多くの冒険家たちが
まるで何かに取り憑かれたかのように
北極への探検行に乗り出しました。
或る者は、
ヨーロッパとアジアを結ぶ北西航路を
発見するために。
また或る者は、
北極点に自国の旗を立てるために。
スウェーデンの
サロモン・アウグスト・アンドレ―さんも、
そんな冒険家さんのひとり。
アンドレ―さんが率いる探検隊は、
気球での北極横断に挑むべく、
1897年7月、
ダンスク島から飛び立ちました。
「でもォ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:直後にトラブル!)
そう、出発直後から、
探検隊はトラブルに見舞われたのです。
気球に取り付けた
誘導索の大半を失い、
高度の制御が不可能に。
湿気のせいで
重さが増した気球は、
徐々に下降し始め。
気球の縫い目の微細な穴から、
水素ガスが漏れ出して……。
「ついらくゥするゥ~…!」
「ぐるる!」(←訳:うわあ!)
《エルネン(鷹)》と名付けられた気球は、
出発点から480キロの位置に
不時着してしまいました。
仕方なく、
気球に積み込んでいた橇(そり)を使い、
陸地に辿り着くための
難行に取り組みます。
「あッ! あれにィ、みゆるゥはァ~!」
「がるる!」(←訳:島だ!)
1897年10月5日。
クヴィド島、という島に
探検隊は上陸しました。
季節はもう秋を過ぎ、
この島で越冬するしかない……としても、
荷物に不足はありません。
食糧? あります。
水? 充分な量があります。
防寒着?
セーターもジャケットもブーツも毛布も、
寝袋もテントも、あります。
ついでに言えば、
お薬も、猟銃も弾丸も、あるんです。
「なのにィ~…?」
「ぐるがる?」(←訳:なぜ遭難?)
装備は充分だったのに。
食糧も衣服も足りていたのに。
探検隊の消息が途絶えて33年後――1930年。
偶然、
クヴィド島に探検隊の痕跡が発見され、
大騒ぎになりました。
島には探検隊員3名の遺体が残っており、
ここが遭難の地だったのかと、
人々を慨嘆させたのですが……
最後まで分からなかったのは、
3人の死因です。
「うむむゥ?」
「がる~?」
なぜ、どうして。
著者・ウースマさんは
15年の月日をかけて、
博物館の展示品や資料、
遺品にあった日記、
遺族の方々の記憶、
あらゆる記録にあたり、
探検隊遭難の謎を追いかけました。
ウースマさんが到達した
その答えとは……?
「りきさくゥ、なのでス!」
「ぐるがる!」(←訳:快作です!)
2021年BEST BOOKの候補として、
ノンフィクション好きな活字マニアさんに、
近代史好きな方々にも
おすすめしたい一冊です。
ぜひ、手に取ってみてくださいな~♪