テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ざんねん?をポジティブに! ~

2021-07-27 22:20:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 またまたァ、きましたでス!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!安定の大好評~!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、やって来ましたよ!
 本日の読書タイムは、
 夏休み真っ最中の少年少女さんに、
 そして動物好きな大人諸氏にもぴったりの、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



   ―― ますます ざんねんないきもの事典 ――



 監修は今泉忠明(いまいずみ・ただあき)さん、
 2021年4月に発行されました。
 『おもしろい!進化のふしぎ』と副題が付されています。

 初代『ざんねんないきもの事典』が
 刊行されてから、はや5年……

 『ざんねんないきもの事典』→
 『続ざんねんないきもの事典』→
 『続々ざんねんないきもの事典』→
 『もっとざんねんないきもの事典』→
 『さらにざんねんないきもの事典』
 とシリーズは進んで、この
 『ますます』編が到着いたしました。

「なかみはァ、きちんとォ~」
「ぐっるがーる!」(←訳:アップデート!)

 古生物学や考古学……
 “古臭い”ようでいて、
 実は最も新陳代謝が活発で、
 非常識が常識に変わることも多い分野、
 と申せましょうか。

 その分かりやすい例が、
 ティラノサウルス。

「きょうりゅうのォおおさまッ、でスねッ!」
「がぅるぐる!」(←訳:キャラ強烈!)

 1993年に公開された
 映画『ジュラシックパーク』の中で、
 大型肉食恐竜ティラノサウルスくんは
 走っていました。

 アクセル全開の4WD車を追い抜くほどの、
 それはもうたいそうなスピードで
 爆走しておりましたが。

 この『ますます』編では、
 あっさり”却下“されています。

「ほんとォはァ、のッそりィ~!」
「ぐるがるぐるるる?」(←訳:人間より遅いんだ?)

 御本の本文112ページの文章によれば、

  《時速27㎞以上で走ると、
   足の骨が粉々に砕け散る》

 とまで言われている、と。

 ちょっと足の速い高校生なら
 ティラノサウルスから逃げ切れる、と。

「やッたァ!」
「がるるぐる!」(←訳:余裕の勝利!)

 いえいえ、油断は禁物です。

 速く走れないために
 追いかける型の狩りは出来なくとも、
 待ち伏せる型の狩りは出来ます。

 なので皆さま、
 『ジュラシックパーク』や
 『ジュラシックワールド』にお出掛けしたら、
 木陰や物陰にひそむティラノサウルスに
 充分注意してくださいね。

「ふァいッ!」
「ぐるるる~る!」(←訳:そうしま~す!)

 ティラノくんの真実と
 同じくらいに笑ってしまったのは、
 本文150~151ページにかけての、
 タコvs.イルカの攻防戦です。

 タコ……
 みょ~んとしたルックスでありながら、
 かなり知能が高い!のだそうです。

 神経細胞が5億個もあって、
 これは、イヌとほぼ同じ数。
 記憶力や、学習能力もある。

 かくも賢いタコですが、
 天敵は……イルカ?

「ごちそうゥ~なのでスゥ!」
「がるるぐるるるがるる!」(←訳:タコはイルカの大好物!)

 あっけなく食べられるか、
 最後まで抵抗を試みるか。

 今日も海のどこかで
 繰り広げられているであろう
 タコ対イルカの闘いに
 興味津々……ではありますが。

 この御本で
 いちばんの必読箇所はどこか?といえば、
 それは、おそらく

 第1章『ざんねんな進化のマンガ』です。

 人類は進化のドン詰まりにいるのか?
 いや、そうではないかもしれない……?

「もしかァしたらァ~…?」
「ぐるるるがるる?」(←訳:まだまだいける?)

 生命の進化未来図を予見させてくれる
 楽しいマンガは、
 《ざんねん》どころか、
 ポジティブでクール!

 私たちはこれから
 どこへ向かおうとしているのか――
 真摯に考えたくなる一冊は、
 大人な活字マニアさんにおすすめです。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪
 

 

 
コメント
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