テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 幕よ、あがれ! ~

2021-07-16 22:21:27 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あちゅちゅちゅいィ~!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!水分必須!)

 こんにちは、ネーさです。
 梅雨明けした途端の猛暑にぐったり……
 そんな日の締めくくりは、
 はい、の~んびり読書タイムですよ。
 本日は、こちらのエッセイ作品を、どうぞ~♪

  


 
       ―― 予測不能 ――



 著者は三谷幸喜(みたに・こうき)さん、
 221年4月に発行されました。
 『三谷幸喜のありふれた生活⑯』と
 シリーズ名が付されています。

「ぷふふッ♫」
「ぐるるっ♪」

 ええ、もう表紙を見ただけで、
 プッと吹き出しちゃいますね。

 現在も朝日新聞に連載中のエッセイ
 『ありふれた生活』の単行本第16冊目の装画は、
 著者・三谷さん御自身。

 なお、本文内には、
 前巻と同じく和田誠さんの挿絵が掲載されていますよ。

「どれもォ、かわいいィ~!」
「がるぐるる!」(←訳:特にカモメ!)

 そうね、本文131ページの、
 小さなカモメくんの愛らしさときたら!
 ……っと、いけない、話が逸れました。
 本題に戻って、
 三谷さんの愉快なエッセイにどっぷり浸かりましょう。

 にしても、
 三谷さんの連載を毎週読んでいない御方は、
 表紙画の不思議さに
 首を傾げるかもしれません。

 ……これは、三谷さん……だよね?

 ……なんで、お着物……?

 ……それも、若い娘さんのような、赤いおべべ……?

 ええ、この奇装には、
 深い理由があるのでございます。

「ぶたいィ、なのでスゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:幕末物です!)

 2018年の3月、
 三谷さんは新橋演舞場の舞台袖にいました。
 ちょうど、
 三谷さんの作品
 『江戸は燃えているか』
 の上演真っ最中だったのです。

 ところが、そこにアクシデントが!!

「たたたッ。たいへんッ!」
「がるるぅっる!」(←訳:倒れちゃった!)

 勝海舟の娘ゆめ役で出演中の、
 松岡茉優さん。

 昼公演が終わった直後、
 過労による貧血と脱水症状で
 松岡さんは倒れてしまったのです。

 大事に至ることはないが、
 夜公演は無理ですと
 お医者さまに告げられ、
 三谷さんたちスタッフ陣は慌てました。

「ちゅうしィ、でスかッ?」
「がるっるぐるるる?」(←訳:チケット払い戻し?)

 人気の公演ゆえに、
 全席完売、
 当日券を求めるお客さんの長い行列ができているし、
 今日のためにわざわざ
 地方からやって来た方々もいる……

 いや、だめだ!
 ショーマストゴーオン!
 幕を開けよう!

 松岡さんの役は、
 僕がやる!

 と、決意表明する三谷さん。

「ひェッ?」
「ぐる?」

 若い娘さんの役を、
 五十代の男性が演じる?

 いったい舞台はどうなってしまうのか――

「つづきィはァ~」
「がるる!」(←訳:御本で!)
 
 手に汗握る《”女優“三谷さんの大冒険》全幕、
 息子さんと三谷さんの《ダンゴムシ飼育記》、
 戦隊モノに熱狂する日々、と
 2017年11月から
 2019年2月にかけてのエピソード、
 そして、
 映画『記憶にございません!』公開記念の
 期間限定ブログなど、
 大笑いしたり涙したりのエッセイは
 演劇好きな活字マニアさんに
 おすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
 
  
コメント
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