「こんにちわッ、テディちゃでス!
ひゅゥ~どろろんッ!」
「がるる!ぐるるるる~る!」(←訳:虎です!どろろろろ~ん!)
こんにちは、ネーさです。
日本の夏の風物詩といえば、
オリンピック!……だけじゃなくて、
ああ、そうです、
怪談!!ですね。
本日の読書タイムは、
保証書付きの↓こ~んな《怖いお話》を、
さあ、どうぞ~♪

―― 魂手形(たまてがた) ――
著者は宮部みゆきさん、2021年3月に発行されました。
《三島屋変調百物語》シリーズの第7作目となります。
お江戸は神田にあります袋物屋の
三島屋(みしまや)さん。
袋物(ふくろもの)とは、
現代でいうなら可愛いポーチや
小さめサイズのトートバッグのことで、
その分野では江戸でBEST3に入ると評判なのが
三島屋さんです。
つい先頃までは、
べっぴんさんのお嬢さんが、
三島屋さんの奥座敷で
“百物語をしている”
“怖い話を集めている”
との噂でしたが……
「めでたくもォ~」
「ぐるるる!」(←訳:嫁御寮に!)
嬉しいことに、
皆から愛され、親しまれていた
おちかさんは、
他家へ嫁いでしまって、
百物語の聞き手は、
三島屋さんの次男坊
富次郎(とみじろう)さんが
引き継ぐ次第となりました。
おちかさんから
富次郎さんへ、
このバトンタッチに
私たち読み手も
ようやく慣れ……慣れ……
う~ん、
なんか慣れないのよねえ、まだ。
「おちかおねえェちゃんッ、だいすきィ~でしたでス!」
「がるぐるる!」(←訳:今も大好き!)
聞き手が誰なのか。
そんなの大したことじゃないさ、とは言えません。
聞き手の顔色が、気合いが、
ときとして話の流れを逆転させもする、
意味を深めもする。
聞き手としての経験浅い富次郎さんのもとへは、
“怖い話”の方が
寄り付こうとしないんでしょうか。
「いやいやッ! きましたァでスよゥ!」
「ぐるる!」(←訳:3つも!)
この御本に収録されているのは、
『火焔太鼓』
『一途の念』
『魂手形』
の3作品です。
特に『魂手形』は、
中編というに相応しい頁数の
快作ですよ。
「いなせなァ、おじいィちゃんッ!」
「がるぐるがるる!」(←訳:顔も声もシブい!)
或る日、三島屋さんにやって来たのは、
髪も眉も白くて、
けれど声音も立ち居振る舞いも
しゃっきりとしたご老人。
―― 粋な爺さまじゃないか ――
と、富次郎さんは感心します。
とても百物語の語り手には、
背中に闇を背負っているようには
見えないのですが。
吉富(きっとみ)と名乗った当のご老人は、
飄々と語り始めます。
十五歳の、夏の頃。
彼の身に、家に、
起こった出来事を……。
「くくくッ、くわばらッ!」
「ぐるるるぅっ!」(←訳:えんがちょっ!)
ネタバレ回避のため、
これから先はお喋りできませんけれども、
ゾッとしたり、
ニヤリとしたり、
またゾゾッとしたりの
“怖い話”は、
夏の宵にぴったりですよ。
怪談ファンの方々におすすめの
《三島屋変調百物語》シリーズ最新作、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
ひゅゥ~どろろんッ!」
「がるる!ぐるるるる~る!」(←訳:虎です!どろろろろ~ん!)
こんにちは、ネーさです。
日本の夏の風物詩といえば、
オリンピック!……だけじゃなくて、
ああ、そうです、
怪談!!ですね。
本日の読書タイムは、
保証書付きの↓こ~んな《怖いお話》を、
さあ、どうぞ~♪

―― 魂手形(たまてがた) ――
著者は宮部みゆきさん、2021年3月に発行されました。
《三島屋変調百物語》シリーズの第7作目となります。
お江戸は神田にあります袋物屋の
三島屋(みしまや)さん。
袋物(ふくろもの)とは、
現代でいうなら可愛いポーチや
小さめサイズのトートバッグのことで、
その分野では江戸でBEST3に入ると評判なのが
三島屋さんです。
つい先頃までは、
べっぴんさんのお嬢さんが、
三島屋さんの奥座敷で
“百物語をしている”
“怖い話を集めている”
との噂でしたが……
「めでたくもォ~」
「ぐるるる!」(←訳:嫁御寮に!)
嬉しいことに、
皆から愛され、親しまれていた
おちかさんは、
他家へ嫁いでしまって、
百物語の聞き手は、
三島屋さんの次男坊
富次郎(とみじろう)さんが
引き継ぐ次第となりました。
おちかさんから
富次郎さんへ、
このバトンタッチに
私たち読み手も
ようやく慣れ……慣れ……
う~ん、
なんか慣れないのよねえ、まだ。
「おちかおねえェちゃんッ、だいすきィ~でしたでス!」
「がるぐるる!」(←訳:今も大好き!)
聞き手が誰なのか。
そんなの大したことじゃないさ、とは言えません。
聞き手の顔色が、気合いが、
ときとして話の流れを逆転させもする、
意味を深めもする。
聞き手としての経験浅い富次郎さんのもとへは、
“怖い話”の方が
寄り付こうとしないんでしょうか。
「いやいやッ! きましたァでスよゥ!」
「ぐるる!」(←訳:3つも!)
この御本に収録されているのは、
『火焔太鼓』
『一途の念』
『魂手形』
の3作品です。
特に『魂手形』は、
中編というに相応しい頁数の
快作ですよ。
「いなせなァ、おじいィちゃんッ!」
「がるぐるがるる!」(←訳:顔も声もシブい!)
或る日、三島屋さんにやって来たのは、
髪も眉も白くて、
けれど声音も立ち居振る舞いも
しゃっきりとしたご老人。
―― 粋な爺さまじゃないか ――
と、富次郎さんは感心します。
とても百物語の語り手には、
背中に闇を背負っているようには
見えないのですが。
吉富(きっとみ)と名乗った当のご老人は、
飄々と語り始めます。
十五歳の、夏の頃。
彼の身に、家に、
起こった出来事を……。
「くくくッ、くわばらッ!」
「ぐるるるぅっ!」(←訳:えんがちょっ!)
ネタバレ回避のため、
これから先はお喋りできませんけれども、
ゾッとしたり、
ニヤリとしたり、
またゾゾッとしたりの
“怖い話”は、
夏の宵にぴったりですよ。
怪談ファンの方々におすすめの
《三島屋変調百物語》シリーズ最新作、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪