「こんにちわッ、テディちゃでス!
まつしげさんッ、だいかつやくゥ~!」
「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!信長さまが怖い!)
こんにちは、ネーさです。
大河ドラマ『どうする家康』第一回の驚きは、
主役級の大奮闘を見せてくれた松重豊さんと、
お馬さんがCGだったこと……!
いや騎馬武者はCGじゃダメでしょ!と頭を抱えつつ、
さあ、ここからは読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 歴史をこじらせた女たち ――
著者は篠綾子(しの・あやこ)さん、
2022年9月に発行されました。
日本史に登場する女性をテーマとする
歴史エッセイ作品です。
取り上げられているのは、
第1章『古代のロイヤルファミリー&プリンセス』で古代、
第2章『千年の都の蹴れいなる王朝物語』で平安期、
第3章『悪女たちのドラマティックな仁義なき戦い』で鎌倉~室町、
第4章『戦国・江戸に燃え上がる女たちのスキャンダル』で江戸期、
と、時代ごとの《歴史こじらせ女》33人。
「こだいッてェ、たいへんッなのでス!」
「ぐるるがる~!」(←訳:資料がない~!)
2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で
私たちは学びました……
800年も前のことになると、
分からない事柄が多過ぎる……
資料が残ってはいても、
どこまでが事実なのか、どう解釈すべきか、
探り当てるのは容易ではありませんよね。
この御本でも第1章の、
磐之媛(いわのひめ)、
軽大娘(かるのおおいらつめ)、
持統天皇(じとうてんのう)他のエピソードは、
背景が古代だからでしょうか、
神話を読んでいるような感覚を味わいました。
でも、その“ふんわり、ぼんやり”した心地が、
逆に面白い~!
「そうぞうりょくゥ!」
「がるぐるるる!」(←訳:刺激されます!)
古代日本の、気温は? 風は? 四季は?
衣服はどんなものだった?
移動する時は、徒歩? 馬? 牛車?
徒歩だとすると、履き物は?
お食事や住居は?
姫さまたち皇妃さまたちは、
どうやって恋人のもとに通い、
家族を守り、
国政に参加したり干渉したりしのか?
ああ、『鎌倉殿』のように
映像化してくれたらなあ、
古代と現代が、もっと”近く”になるのになぁ……。
「むずかしィ~のでスゥ!」
「ぐるがるるるぐるる!」(←訳:困難どころか超至難!)
第2章以降は、
平安や鎌倉・室町などの時代に移って、
特に第四章の江戸時代のエピソードは、
歌舞伎の演目や、
映画、小説の題材にもなったものもあります。
『八百屋お七』の事件から思い起こされるのは、
大友克洋さん監督作品の『火要鎮』……
ん? あら、そうですね!
実写で古代を描くのは困難でも、
アニメーションでなら可能かも!
「おおともォかんとくゥ~!」
「がっるぐるるる~!」(←訳:作ってください~!)
歴史の1ページに、
しっかりと名を残した33人の女性たち。
彼女たちの、本当の顔は。
言葉にして残せなかった思いとは。
歴史好きな活字マニアさんにおすすめの、
また、
北条政子さんの章もありますから、
『鎌倉殿』ロスな方々にもおすすめの一冊ですよ。
ぜひ、探してみてくださいね~♪