テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ありえないけど、いや、ありえる!【2】~

2023-01-24 21:45:13 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 くしゅしゅッ、くしゅくしゅんッ!」

「がるる!ぐる~!」(←訳:虎です!目が~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ここ数日、花粉症の気配がひしひしと……!

 ああ今年も来ちゃったのねぇとガックリしつつも、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、大いに笑って免疫力UPできそうな、

 ↓こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

   ―― 神作家 紫式部のありえない日々 2 ――

 

 

 著者はD・キッサンさん、2022年12月に発行されました。

 前々回記事で御紹介しました

 『神作家 紫式部のありえない日々』の第2巻です。

 

「もうッ、まッしぐらッ!」

「ぐるるるがっるる~!」(←訳:沼路線を突っ走れ~!)

 

   『源氏物語』→同人誌。

   その作者の藤式部は→同人作家。

 

 という驚愕の設定で開幕した物語の2巻目は、

 第1巻の衝撃を維持しつつ、

 よりいっそう精度を高めてゆきますよ。

 

 おっと、まずは第1巻のストーリーを

 ちょっとだけ説明いたしますと……

 

「きッかけはァ、ひげきィ、だッたのでス!」

「がるるるる……!」(←訳:涙また涙の……!)

 

 34歳の未亡人、シングルマザーで、引きこもり。

 なぜ彼女が引きこもってしまったかというと……

 愛する夫との死別が原因でした。

 しかし、

 引きこもり中に読みふけった様々な物語が

 彼女を救います。

 

   物語は、読んで楽しい!

   自分で書いても楽しい!

   同人誌を自作したら、これも楽しい!

 

「ひょうばんッじょうじょうゥ!」

「ぐるるるる~!」(←訳:誉められた~!)

 

 同人誌『源氏物語』の好評っぷりは、

 思いがけない余波を招き寄せました。

 

   宮仕え、してみませんか?

   中宮・彰子(しょうし)さまの教師役として。

   同人誌を作るのに必要な、

   上質な紙も使い放題ですよ。

 

 ……気は進まないけれど、仕方ない、

 父のため、弟のため、行ってみるか。

 

「しんじんさんッ、いらッしゃァ~いッ!」

「がるるぐるるる~!」(←訳:宮中にようこそ~!)

 

 御所の女房さんたちのパワーに当てられ、

 一度は挫けかけたものの、

 『藤式部(とうしきぶ)』という名を貰った彼女は、

 あらためて、同人活動にいそしみます。

 

 この物語が、

 同人誌『源氏物語』が、

 私を救う。

 

 いえ、私だけじゃない。

 

 ほんの少しでも、束の間でも、

 読んでくれる人の救いになるのなら。

 日々のモヤモヤを忘れるチカラになるのなら。

 書く!

 

「でスよねッ」

「ぐるる!」(←訳:だよね!)

 

 第1巻では、

 中宮・彰子さま、

 彰子さまの母・倫子(りんし)さまと父・道長さん、

 といった方々が登場しましたが、

 この第2巻では

 歌人の赤染衛門(あかぞめえもん)さんが

 “同人活動の理解者”となり、

 

  《もっと自分を誇っていい》

 

 と、藤式部さんの背中を押します、が……。

 

「あれれれッ?」

「がるるぐる!」(←訳:不穏な空気!)

 

 平穏、のように見えて、

 宮中にはトラブルのタネが山ほど?

 藤式部さんの同人活動は、どうなる?

 

 第1巻以上に中身が濃ゆ~い第2巻は、

 古典文学好きな活字マニアさんも大満足の

 古典ネタが盛り込まれていますので、

 ぜひとも手に取ってみてくださいね。

 そしてもっちろん、

 古典勉強中の学生さんにも

 激おすすめですよ~♪

 

 

コメント
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