テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ニャンコたちと、いつまでも♪ ~

2023-01-17 21:26:08 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 さむいィ~ふゆのォひィはァ~…ごろにゃんッ♪」

「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!撫でればぬくぬく!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ニャンモナイト、ネコなべ、猫つぐら……

 真冬の朝、凍える手指とココロを温めてくれるのは、

 そう、ニャンコたち。

 本日の読書タイムは、全愛猫家さんがニヤリとする

 ↓こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

   

 

 

         ―― 猫の日本史 ――

 

 

 著者は渋谷申博(しぶや・のぶひろ)さん、

 2022年11月に発行されました。

 『みんな猫が好きだった』と副題が付されています。

 

 前回記事で御紹介しました『大江戸あにまる』は

 楽しくもエンタなフィクション作品でしたが、

 こちらは、歴史ノンフィクション系、となりましょうか。

 

「れきしのォなかのォ、にゃんこたちィ!」

「ぐるるがるぐる!」(←訳:意外に多いかも!)

 

 日本人と猫……

 その出会いは、いずれの時代に遡るのかといえば。

 

   《日本の猫の歴史は弥生時代に始まる》

 

 と、第一章の第一話の一行目に記されていて、

 私ネーさ、驚愕いたしました。

 ええええっ? そうなの?

 確か以前、お船に乗って

 奈良時代に大陸からやって来た、って

 聞いた気がするんですけど……!?!

 

「ぶぶゥ~ッ!」

「がるる~る!」(←訳:違いま~す!)

 

 奈良時代、どんな具合に猫とヒトが付き合っていたか、

 その細部はまだ判然としていないようですが、

 古墳時代になると

 “証拠“が出てきます。

 

 発掘された祭祀用の土器の表面に、

 くっきりと足跡が……!

 

 つまり、土器を製作する工房に、

 猫が気軽に出入りしていたと思われる?

 

「わははッ♫」

「ぐるるがぅる!」(←訳:仲良しじゃん!)

 

 黒猫を飼うと福がくる、魔除けになる。

 『源氏物語』に登場したために

 猫のイメージは爆上がり。

 蚕をネズミ害から守る『蚕猫(さんびょう)』たち。

 レオナルド・ダ・ヴィンチさんが描こうとした猫、

 歌川国芳さんのネコ絵や、

 さまざまな『猫の恩返し譚』、

 本州に『ヤマネコ』は存在したのか……

 

 また、コラムではちょっと脱線して、

 海外での猫歴史事情も語られています。

 

 魔女狩りが盛んだったヨーロッパの中世(15~18世紀)は、

 猫たちにとって暗黒時代であった、と。

 その一方、

 イスラム世界では教祖ムハンマドが

 猫好きだったという伝承があり、

 猫たちは愛され、好意的に扱われていた――

 

「いろいろォ、あるのでスゥ!」

「がるる!」(←訳:猫伝説!)

 

 巻末には

 《猫好きのための寺社ガイド》

 のページがあって、またしてもビックリです。

 狐さんでも犬さんでもなく、

 ニャンコを大切にしてくれるお寺社さんが

 あるんですね、日本の各地に。

 

「おまいりィ、してみたいィ!」

「ぐるがるるるぐる!」(←訳:霊験ありそうだよ!)

 

 歴史、文学、絵画、信仰、日常の知恵の中に、

 ひょっこり現れる猫たちの軌跡。

 

 愛猫家さんはもちろんのこと、

 動物好きな方々、

 歴史好きな活字マニアさんにも

 おすすめの猫史本です。

 ニャンコたちの幸せをいのりつつ、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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