「こんにちわッ、テディちゃでス!
さむいィ~ふゆのォひィはァ~…ごろにゃんッ♪」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!撫でればぬくぬく!)
こんにちは、ネーさです。
ニャンモナイト、ネコなべ、猫つぐら……
真冬の朝、凍える手指とココロを温めてくれるのは、
そう、ニャンコたち。
本日の読書タイムは、全愛猫家さんがニヤリとする
↓こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
―― 猫の日本史 ――
著者は渋谷申博(しぶや・のぶひろ)さん、
2022年11月に発行されました。
『みんな猫が好きだった』と副題が付されています。
前回記事で御紹介しました『大江戸あにまる』は
楽しくもエンタなフィクション作品でしたが、
こちらは、歴史ノンフィクション系、となりましょうか。
「れきしのォなかのォ、にゃんこたちィ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:意外に多いかも!)
日本人と猫……
その出会いは、いずれの時代に遡るのかといえば。
《日本の猫の歴史は弥生時代に始まる》
と、第一章の第一話の一行目に記されていて、
私ネーさ、驚愕いたしました。
ええええっ? そうなの?
確か以前、お船に乗って
奈良時代に大陸からやって来た、って
聞いた気がするんですけど……!?!
「ぶぶゥ~ッ!」
「がるる~る!」(←訳:違いま~す!)
奈良時代、どんな具合に猫とヒトが付き合っていたか、
その細部はまだ判然としていないようですが、
古墳時代になると
“証拠“が出てきます。
発掘された祭祀用の土器の表面に、
くっきりと足跡が……!
つまり、土器を製作する工房に、
猫が気軽に出入りしていたと思われる?
「わははッ♫」
「ぐるるがぅる!」(←訳:仲良しじゃん!)
黒猫を飼うと福がくる、魔除けになる。
『源氏物語』に登場したために
猫のイメージは爆上がり。
蚕をネズミ害から守る『蚕猫(さんびょう)』たち。
レオナルド・ダ・ヴィンチさんが描こうとした猫、
歌川国芳さんのネコ絵や、
さまざまな『猫の恩返し譚』、
本州に『ヤマネコ』は存在したのか……
また、コラムではちょっと脱線して、
海外での猫歴史事情も語られています。
魔女狩りが盛んだったヨーロッパの中世(15~18世紀)は、
猫たちにとって暗黒時代であった、と。
その一方、
イスラム世界では教祖ムハンマドが
猫好きだったという伝承があり、
猫たちは愛され、好意的に扱われていた――
「いろいろォ、あるのでスゥ!」
「がるる!」(←訳:猫伝説!)
巻末には
《猫好きのための寺社ガイド》
のページがあって、またしてもビックリです。
狐さんでも犬さんでもなく、
ニャンコを大切にしてくれるお寺社さんが
あるんですね、日本の各地に。
「おまいりィ、してみたいィ!」
「ぐるがるるるぐる!」(←訳:霊験ありそうだよ!)
歴史、文学、絵画、信仰、日常の知恵の中に、
ひょっこり現れる猫たちの軌跡。
愛猫家さんはもちろんのこと、
動物好きな方々、
歴史好きな活字マニアさんにも
おすすめの猫史本です。
ニャンコたちの幸せをいのりつつ、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪