「こんにちわッ、テディちゃでス!
かつてないィ~さむさッ??」
「がるる!ぐる~!」(←訳:虎です!退避~!)
こんにちは、ネーさです。
十年に一度だという大寒波のせいで、
指先も爪先もガクプル状態……
なんとか暖かい屋内に逃げ込んだら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 『紙の温度』が出会った 世界の紙と日本の和紙 ――
著者は 紙の温度株式会社 の皆さん、
2022年11月に発行されました。
愛知県名古屋市の紙専門店『紙の温度』さんによる
世界各地の紙と、
日本の和紙を紹介する
なかなか珍しい《紙の本》です。
「てざわりィ~いろいろッ!」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:色も模様もいろいろ!)
私たちちとって、
とても身近なもの――《紙》。
前回記事で御紹介した
『神作家 紫式部のありえない日々』では
《紙》は重要な役割を果たしていました。
平安時代、《紙》は貴重品で、
たとえ貴族であっても
使い放題なんてとても出来なかった、のですが、
現代に暮らす私たちは幸いにも
さまざまな《紙》と出会えます♫
「ありがたやッ!」
「がるるるぅ!」(←訳:嬉しいよぅ!)
この御本では、
前半部分で『世界の紙』が、
後半部分では『日本の和紙』が紹介されています。
海外の《紙》と聞いてまずイメージする、
フランスやイタリアの手染めマーブル紙、
英国のコットンペーパー、
エジプトのパピルスはもちろん登場しますが、
ネパールのロクタ紙、
ブータンのトラディショナル サショー、
イスラエルのプリントエンボスペーパー、
メキシコのアマテ、
インドネシアの金の繭の紙、
ベルギーのペーストペーパー、
米国のパーチメント(羊皮紙)、
ドイツのホイルペーパー、
といった《紙》たちは、
まあなんてユニークな!
「はじめてェ~はいけんしましたでス!」
「ぐるる~!」(←訳:珍しい~!)
後半部分では、
『日本の和紙』が怒涛の勢いで……!
山形・月山和紙さんの藍絞り染め紙、
茨城・紙のさとさんの西ノ内紙、
群馬の田村智美さんが漉くレース和紙、
そして長い歴史を持つ
越前和紙、
美濃の和紙、
奈良の吉野、
土佐や出雲、琉球など、
土地に根付いた和紙の数々は、
さながら《紙》の宝石!
「どんなァ、てざわりィ?」
「がっるぐるるる!」(←訳:触ってみたいね!)
この《紙》を
書物の装丁に使ったら?
贈り物の包装用にどうだろう?
いや、いっそ飾っておくだけでいい――
そんな妄想が次々と湧いてくる
国内外の《紙》185種類。
それぞれの産地や特長、
作者さんや工房についての解説も
しっかり解説されていて、
《紙》コレクターさん
デザイン好き&アート好きな方々にも
おすすめの《紙》図鑑ですよ。
ぜひ、探してみてくださいね~♪