テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《紙》の宇宙図 ~

2023-01-25 21:50:12 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 かつてないィ~さむさッ??」

「がるる!ぐる~!」(←訳:虎です!退避~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 十年に一度だという大寒波のせいで、

 指先も爪先もガクプル状態……

 なんとか暖かい屋内に逃げ込んだら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

 ―― 『紙の温度』が出会った 世界の紙と日本の和紙 ――

 

 

 著者は 紙の温度株式会社 の皆さん、

 2022年11月に発行されました。

 愛知県名古屋市の紙専門店『紙の温度』さんによる

 世界各地の紙と、

 日本の和紙を紹介する

 なかなか珍しい《紙の本》です。

 

「てざわりィ~いろいろッ!」

「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:色も模様もいろいろ!)

 

 私たちちとって、

 とても身近なもの――《紙》。

 

 前回記事で御紹介した

 『神作家 紫式部のありえない日々』では

 《紙》は重要な役割を果たしていました。

 

 平安時代、《紙》は貴重品で、

 たとえ貴族であっても

 使い放題なんてとても出来なかった、のですが、

 現代に暮らす私たちは幸いにも

 さまざまな《紙》と出会えます♫

 

「ありがたやッ!」

「がるるるぅ!」(←訳:嬉しいよぅ!)

 

 この御本では、

 前半部分で『世界の紙』が、

 後半部分では『日本の和紙』が紹介されています。

 

 海外の《紙》と聞いてまずイメージする、

 フランスやイタリアの手染めマーブル紙、

 英国のコットンペーパー、

 エジプトのパピルスはもちろん登場しますが、

 

 ネパールのロクタ紙、

 ブータンのトラディショナル サショー、

 イスラエルのプリントエンボスペーパー、

 メキシコのアマテ、

 インドネシアの金の繭の紙、

 ベルギーのペーストペーパー、

 米国のパーチメント(羊皮紙)、

 ドイツのホイルペーパー、

 

 といった《紙》たちは、

 まあなんてユニークな!

 

「はじめてェ~はいけんしましたでス!」

「ぐるる~!」(←訳:珍しい~!)

 

 後半部分では、

 『日本の和紙』が怒涛の勢いで……!

 

 山形・月山和紙さんの藍絞り染め紙、

 茨城・紙のさとさんの西ノ内紙、

 群馬の田村智美さんが漉くレース和紙、

 そして長い歴史を持つ

 越前和紙、

 美濃の和紙、

 奈良の吉野、

 土佐や出雲、琉球など、

 土地に根付いた和紙の数々は、

 さながら《紙》の宝石!

 

「どんなァ、てざわりィ?」

「がっるぐるるる!」(←訳:触ってみたいね!)

 

 この《紙》を

 書物の装丁に使ったら?

 贈り物の包装用にどうだろう?

 いや、いっそ飾っておくだけでいい――

 そんな妄想が次々と湧いてくる

 国内外の《紙》185種類。

 

 それぞれの産地や特長、

 作者さんや工房についての解説も

 しっかり解説されていて、

 《紙》コレクターさん

 デザイン好き&アート好きな方々にも

 おすすめの《紙》図鑑ですよ。

 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

 

 

コメント
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