テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ いざ、《名探偵》の世紀へ! ~

2023-01-19 21:41:08 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 こんかいもォ、ずッしりィ~!」

「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!内容もズシンと!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 前回記事で御紹介しました『世界の絶滅危惧食』は、

 なかなか分厚いノンフィクション作品でした……

 そして、本日の読書タイムは、

 これもやっぱり厚いぞ!な↓こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

   ―― シャーロック・ホームズ・バイブル ――

 

 

 著者は日暮雅通(ひぐらし・まさみち)さん、

 2022年10月に発行されました。

 『The Sherlock Holmes BIBLE』と英語題名が、

 『永遠の名探偵をめぐる170年の物語』と副題が付されています。

 

 我らが名探偵シャーロック・ホームズさんが

 ヴィクトリア朝の英国で産声を上げてから、

 時は流れ流れて、21世紀となりました。

 

「それでもォ、かわらぬゥにんきィ!」

「ぐるがるるるぐる!」(←訳:今も第一人者だよ!)

 

 ホームズさんの研究家として名高い著者・日暮さんによる、

 まさに『バイブル』的なガイドブックは、

 はぁ~…物凄い充実ぶりです。

 目次をちょこっと覗き見してみますと、

 

  序章『ホームズ物語の全体像とアプローチのしかた』

  第1部『ホームズ物語の時代背景』

  第2部『コナン・ドイルの人生とホームズ物語』

  第3部『ホームズ物語の詳細』

  第4部『アダプテーションとファン活動』

  第5部『日本への移入史と翻訳の話題』

 

 『序章』だけでも、

 これは力作だ!と感服されられるのに加えて、

 特筆すべきは、

 作者・ドイルさんの生涯をテーマとする第2部です。

 

 ヴィクトリア時代は、

 英国が大帝国となって繁栄した時代ではありましたが、

 ディケンズさんの作品に描かれているように、

 みながみな幸せな時代ではありませんでした……

 ドイルさんの父・チャールズさんは

 アルコール中毒のために苦しみ、

 その“影”はドイルさんの作品中にも織り込まれています。

 

 そんなドイルさんの人生と

 著作活動の変遷を照らし合わせてみれば、

 “ホームズ物語を書くこと“の苦労・苦悩も

 じんわりと伝わってきましょうか。

 

「さくひんッそのものにもォ~」

「がるぐる!」(←訳:注目して!)

 

 第3部では、打って変わって

 登場人物の紹介、

 作品中の名セリフや名シーン、

 人気投票の結果までも解説!

 

 はたして、どの作品がベストなのか――

 ドイルさんによる自薦リスト、

 雑誌やファンクラブでの人気ランキングは、

 う~む、けっこう差違がありますねえ。

 

「おきにいりはァ~ひとォそれぞれッ!」

「ぐるるがるるるるぅ!」(←訳:そこがいいんだよぅ!)

 

 コラムを含めて

 本文中のどのページも、

 全力で拍手を送りたくなる快作!です……が、

 読み落とさないでいただきたい箇所が

 ひとつあります。

 

 それは、表紙。

 表紙のカバーのあちこちに記されているのは、

 

 『221B Baker Street,London NW1 It is always 1985. 』

 『The Best and the wisest man whom I have ever known.』

 

 といった、

 ファンの皆さまにはお馴染みの名文句の数々……!

 

「わふふゥ!」

「がる~!」(←訳:胸熱~!)

 

 霧の彼方に浮かぶ、ロンドンの街灯。

 ほのかな光のもとを歩んでゆく、

 あの後ろ姿――

 

 図版資料も豊富に収録されている

 我らが《永遠の名探偵》さんのバイブルを、

 ミステリ好きな活字マニアさんは、ぜひ~♪

 

 

コメント
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