「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふうッ! ぴんちのォ~れんぞくゥ!」
「がるる!ぐるるがるぐるがる?」(←訳:虎です!次回も危機また危機?)
こんにちは、ネーさです。
大河ドラマ『どうする家康』は予告に釘付けとなりました。
ムロさんの藤吉郎さん!
北川景子さんのお市さま!
これは見ものだわ!と期待しながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― カレル・チャペックの見たイギリス ――
著者はカレル・チャペックさん(1890~1938)、
原著は1924年に、
画像の日本語版は2022年10月に発行されました。
原題は『Anglické listy』、
戯曲『ロボット』や
愛犬家さん必携の『ダーシェンカー子犬の生活』、
園芸家さんにとってのバイブル『園芸家12カ月』他で
日本でも人気の作家カレル・チャペックさんによる
英国旅行記です。
「ちゃぺッくさんッ、たびずきィ~なのでス!」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:あちこち行きました!)
ええ、チャペックさんてば
旅がけっこうお好きだったようで、
この英国旅行記の他に、
スペイン旅行記、北欧旅行記、
オランダの旅行記や、
自国チェコスロヴァキアを旅した記録も
著しているんですね。
『Anglické Listy』は、
『イギリスだより――カレル・チャペックの旅行記コレクション』
などの題名で、
幾度か日本語版が出版されてきましたが、
この『カレル・チャペックの見たイギリス』は、
チャペックさん自身による挿絵が
と~っても可愛い!
「とくにィ、ひつじィ!」
「がるぐる!」(←訳:鳥や牛も!)
イングランドから始まったチャペックさんの旅は、
ロンドンでの交通事情や公園散歩、
美術館巡り、動物園を訪問して、
郊外へと進み、
スコットランド、
北ウェールズとアイルランド、と続き、
再びイングランドへ戻る、
というルートを辿ります。
各地の風物を観察するチャペックさんの眼差しは、
人間相手だとシニカルになってしまいがち、
ではありますが、
動物たちや自然を描いたスケッチの線は、
優しく、やわらかく、あたたかい。
チャペックさんが『ダーシェンカ、子犬の生活』を
執筆するのは1933年ですから、
この英国旅行よりも後のことではあるものの、
ダーシェンカのパパらしい穏やかな目線が
あちこちに感じられます。
「たッぷりィ~たびィをォしたらァ」
「ぐるがる!」(←訳:いざ家へ!)
景色でいえば、ベストはイタリア。
暮らすのなら、フランス。
人は、というなら、一番はイギリス人。
でも、私が住んで生活していけるのは
自国以外ありません。
と語って故国へ帰ってゆくチャペックさんの、
実にユニークで、飄々とした旅行記には、
村上春樹さんによる解説も付されていますよ。
チャペックさんのファンの方々も、
村上春樹さんのファンの方々も、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪