テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 八咫烏たちの、別世界 ―

2014-08-21 21:34:03 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ~…。
 ばてばてェ、でスゥ~…」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!ボクも夏バテ!)

 こんにちは、ネーさです。
 8月も半分を過ぎて、夏の疲れがズシーンと感じられますね。
 そんなときは、お仕事も家事も宿題もちょこっとペースダウンして、
 余った時間を読書タイムに充てましょう。
 本日おすすめの一冊は、こちらですよ~♪

  



              ―― 黄金のカラス ――



 著者は阿部智里(あべ・ちさと)さん、2014年7月に発行されました。
 書名の『黄金の烏』は『きんのからす』とお読みくださいね。

「からすゥ、でスかッ?」
「ぐぅるぅる?」(←訳:カァカァの?)

 歌の中で、現実で、確かにカラスはカァカァ鳴きますが、
 この御本の中では、カァカァではなくて
 言葉を喋っています。

 というのも、
 彼/彼女たちは《八咫烏(やたがらす)》なる生きもの、なのですから。

「あッ、テディちゃ、しッてるゥでス!」
「がっるーぐる!」(←訳:サッカーだね!)

 そうですね、
 サッカー日本代表のシンボルマークとしても知られるのが、
 三本足のカラス――《八咫烏》。

 《八咫烏》は、いわば神話上の生き物ですが、
 この御本の中では、生きています。

 八咫烏一族が支配する、
 山内(やまうち)という世界。
 
 その山内を総べる貴族階級の八咫烏たち、
 一般市民や、
 階級社会をドロップアウトしちゃった八咫烏たち。

「わはっ、にんげんみたいィ!」
「ぐっるるるがる!」(←訳:ルックスも人間!)

 人間(ヒト)と変わらぬ八咫烏たちの世界には、
 まるで人間がしでかすかのような、
 事件や事故も起こります。

 八咫烏たちの世界の北。、
 一応は貴族の生まれですけれど、
 未成年で、子ども扱いされている雪哉(ゆきや)くん。

 雪哉くんの故郷で、
 いま大問題になっているのが
 八咫烏たちの意識を狂わせる奇怪な薬品の密かな流行でした。

「ええッ? それッてェ~…」
「がるる!」(←訳:まるで!)

 雪哉くんと家族たち、
 八咫烏の役人さんたちは
 薬品の流通を阻止し、根絶すべく捜査に取りかかります。
 が、想像以上に事態は複雑。
 謎の薬品の源はどこか、
 何者が製造しているのか……?

「ますますゥ、にんげんッ!」
「ぐるるがっるる!」(←訳:人間界そっくり!)

 阿部さんのデビュー作にして松本清張賞受賞作品『烏に単は似合わない』、
 その続編?ともいえる『烏は主を選ばない』に続く、
 シリーズ第三作がこの御本です。

 ファンタジーであり、
 本格ミステリであり、
 どうやら大河ドラマ的展開になりそうな物語、
 ミステリ好きさんもSFファンタジー好きな御方も、
 ぜひ手に取ってみてくださいな♪

「からすにィ、なッてェ!」
「がるるるぐるる~!」(←訳:別世界を覗こう~!)

 苗村さとみさんによる装画もステキですので、御注目を♪




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都か?横浜か?(の二択。)

2014-08-20 21:40:21 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はァ~、ふゥ~、あきィでス!」
「がるる!ぐるるるがーるるる!」(←訳:虎です!暑いけどアートの秋!)

 こんにちは、ネーさです。
 週の半ばの今日は、毎度読書をサボってのアート情報、
 本日は、2014年後半シーズンの本命?かもしれない
 こちらの展覧会へ、さあ、どうぞ~!

  



            ―― ホイッスラー 展 ――



  

「ふむふむゥ! ひろげるとォ、こうなるゥ!」
「ぐっるがるるぐるぅ!」(←訳:凝ったチラシだねぇ!)

 『 James McNeill WHISTLER   Retrospective 』と英語題名が付された展覧会は、

 京都国立近代美術館では2014年9月13日~11月16日
 (月曜休館、月曜が祝休日の場合は翌火曜日が休館、ただし9/22、10/14、11/4は開館)、

 横浜美術館では2014年12月6日~2015年3月1日
 (毎週木曜日と12/29~1/2は休館、ただし12/25は開館)、

 以上の二ヶ所の順で開催されます。

  

「じゃぽにずむのォ、がかさんッ!」

  

「がるぐるるる!」(←訳:この御方です!)

 ジェイムズ・マクニール・ホイッスラーさん(1834~1903)。

 唯美主義の巨匠、ジャポニズムの画家としても知られるホイッスラーさんの、
 初期から晩年まで、
 油彩、水彩、版画など約130点の作品が
 米国、英国、フランス他から日本へとやって来ますよ♪

「あはァ! きょうとォ!」
「ぐるるる!」(←訳:横浜でも!)

 既におトクな前売券発売中!だそうですが、
 いいなぁ~…京都で展覧会……
 横浜もいいけれど、京都で……
 京都でホイッスラーさんの画、観たいなぁ~…。

「むッ? ネーさッ、なにィかんがえてるゥでスかッ??」
「がるるるぐるるっ?」(←訳:もしやのまさかっ?)

 えっと~、
 ホイッスラーさんファンのアートマニアな方々は、
 京都か横浜か?
 どっちの展覧会にゆこうかなぁ~と
 今から悩みまくってくださいね。

 私ネーさも悩んでます。
 地理的に近いのは横浜、しかし、京都……
 いいなぁ~京都ぉ~…♪♪♪

「こッこわいィでス!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:怖ろしい予感~!)
 



   え~、怖ろしい予感とやらは放っといて、オマケ画像もどうぞ!
   
   『森永』さんからの新発売は、
   《和栗クッキー 期間限定》!
   「まだまだァあついィけどッ!」
   「がるるるるぐるる!」(←訳:お菓子界はもう秋!)



  (つらいニュースに涙…異常気象や災害がなくなることを切に願います。もちろん戦争も…!)
  


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニャンコたちが、句になった。

2014-08-19 21:41:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪りるりるりィ~んッ♪」
「がるる!ぐるる~る♪」(←訳:虎です!りりり~ん♪)

 こんにちは、ネーさです。
 先週の、台風が過ぎ去った晩あたりからでしょうか、
 秋の虫が♪りんりん♪と鳴き始めました。
 本日の読書タイムは、
 鳴き声なら我々に任せろ!といわんばかりのアイツらに捧げる御本を、
 さあ、どうぞ~!

  



            ―― 猫踏んぢゃった俳句 ――



 著者は村松友み(むらまつ・ともみ)さん(『み』はヘンに見)、2014年7月に発行されました。
 連日のコミック御紹介から、
 今日は一転、ごろごろニャ~ゴな俳句論本の登場です。

「あぢぢィ~なァなつはァ~…」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:つらいよねお互いに!)

 夏。
 愛猫家の活字マニアさんは、
 ああ、うちのコったら今日もヒラキになっうてるわ~と
 暑さを実感する日々でしょうが、
 猛暑の日も厳冬の日も
 見ているだけじゃ満足できないのが
 愛猫派文学者さんたちです。

 ついつい、観察しては
 一句に仕立ててしまう――

 それはもう、
 ニャンズがチュースケを狙う習性のように、
 俳句にしちゃう習性、というものなのでした。

「ごろごろッ♪」
「がぅる!」(←訳:にゃん!)

 著者・村松さんは、

  《俳句・俳諧といった領域について、まったく無知であり》

  
 句会出席の経験も皆無であると述べながらも、
 どこか意気揚々と嬉しそうに
 “猫の俳句”を求め、
 時空間を超えた旅に出立いたします。

 ええ、けっこう多いんですよ、
 猫好きな俳人さんて。

「ひゃッけんッせんせいィ!」
「ぐるるる!」(←訳:一茶さん!)
「そうせきィさんッ!」
「がるるる!」(←訳:芭蕉さん!)

 夏という季節柄か、
 いちばん印象的なのは
 子規さんの猫句について語る章でしょうかしら。

 正岡子規さんは
 ベースボールに熱中したことでも知られていますね。
 もし現在、子規さんが高校野球の熱戦を目にしたら
 大興奮も必至!

「きッとォ、むちゅうにィなるのでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:毎日甲子園!)

 そんな子規さんの、猫句を村松さんは……

 《あらうれし猫句は子規のアキレス腱》

 と題しました。
 猫はきわめて厄介で、
 巨匠である子規さんの手にも、いや、筆にも余る存在なのだ!と。

「ごろにゃァんッ?」
「がぅるぅる?」(←訳:にゃにゃん?)

 百先生に始まって
 終章も百先生で幕を閉じる猫句の世界。
 ニャンコ好きさんには避けては通れない、
 楽しくも万感迫る一冊です。

 巨匠のニャンコと我が家のニャンコ、
 さしたる差なぞあるものか!と。

「ごろごろッ♪」
「ぐるる!」(←訳:がぶり!)

 あいたた、と
 今日も愛猫たちに甘噛みされちゃってる活字マニアさんに
 激おすすめ!ですよ♪

 そして、ビジュアルな猫本をお求めの方々には――

  


            ―― 猫にぞっこん。 ――


 Olive特別編集、2014年4月発行の、こちらのMOOK本もおすすめ!

「にくきゅゥッ!」
「がるる~!」(←訳:可愛い~!)

 南伸坊さんのイラストが目に焼き付きます。
 見るべし~!!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 山の彼方の、放牧地 ~

2014-08-18 21:44:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がんばッてェ、たべなくちゃッ!」
「がるる!ぐるるるるがるるぐる!」(←訳:虎です!夏バテには食欲で対抗!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうねー、猛暑の疲れもお盆休み疲れも食欲で吹き飛ばしましょうか。
 本日の読書タイムでも、最新の《食》を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



           ―― 銀の匙 Silver Spoon Vol.12 ――



 著者は荒川弘(あらかわ・ひろむ)さん、2014年8月に発行されました。
 前回記事では《修道士ファルコシリーズ》、
 そして今回は《銀の匙》と、連続してマンガ作品の登場です~♪

「ぶゥ~ぶゥ~こぶたァ~!」
「ぐ~る~がる!」(←訳:も~も~ウシ!)

 牛さんやら豚さんやら馬さんやらが大挙出演の酪農青春マンガ
 《銀の匙》――
 この第12巻目の主役は豚さんです!

「ええええ~ッ?」
「がるるっ?」(←訳:人間はっ?)

 あ、はい、出てますよ。
 豚さんのお世話係として。

「…………。」
「…………。」

 というのは、ちょこっと嘘でちょこっと本当です。

 農業の知識なんて何にも持っていなかった八軒勇吾(はちけん・ゆうご)くんが
 大蝦夷農業高校酪農科学科に入学してから
 二度目の春がやって来ました。
 2年生!
 しかも、フツーの2年生じゃありません。

 起業しよう!
 自分たちが学んでることを
 会社の業務にしてしまおう!
 キツい農家の暮らしの、
 負担を軽く!
 リスクを低く!
 しっかりしたものに!

 って、そんなこと考えてる高校2年生……。

「たいがどらまァもォ、まっさおォ!」
「ぐぅるるがるぐるるる!」(←訳:ジョブズにも負けない!)

 白日夢か?妄想か?と思えた八軒くんの起業の決意が、
 この12巻では現実味を帯びてきました。

 そういう荒業もアリなのね!と呆れちゃうような、
 以前から薄々察してはいたような、
 あはははっ♪と頬が弛む展開です。

 
「ぶたくんたちッ、たくましくそだッておくれッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:美味しく育て!)

 《銀の匙》シリーズファンの方々、
 急いで本屋さんへ走って下さいね~♪♪

  

 実写映画版『銀の匙』BD/DVDは
 10月15日に発売されるそうです。
 リアルな豚さん牛さんに会いたい御方はそちらもどうぞ~♪♪


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

14世紀の、正義はどこに?

2014-08-17 21:47:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みなさまァ、おつかれさまァでしたでス!」
「がるる!ぐるるがるー!」(←訳:虎です!お疲れさまー!)

 こんにちは、ネーさです。
 帰省した御方、これからお休みを予定しておられる方々も
 バタバタのお盆休み週間、
 それなりに疲れちゃったことでしょう。
 ならば、お休み明けの読書タイムは、
 肩の凝らないコミックスを、さあ、どうぞ~♪

  



             ―― 修道士ファルコ vol.4 ――



 著者は青池保子さん、2014年8月に発行されました。
 時代は14世紀、
 舞台はドイツの修道院、
 主人公は俗世で名高い騎士であった修道士さん……という、
 ちょっと変わり種?な人気シリーズ《修道士ファルコ》の
 第4巻です~!

「むかしのォ、おぼうさまはァ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:脳天つるりん!)

 剃髪(トンスラ)、ってお言いなさい、剃髪!

 中世の頃は、キリスト教の僧侶さんにとって
 ごく一般的な髪型であった剃髪を、
 とある理由から禁止されている修道士――
 ナバーラ出身のファルコさん。

 ドイツにあるシトー派の
 リリエンタール修道院に身を寄せて、
 もうすっかり神に仕える日々にも馴染み……

「なじんでェないィでスゥ!」
「がるぐるるー!」(←訳:また事件だー!)

 そうなのよね、
 清廉な祈りの暮らしに浸っていたくても、
 何故かいつも邪魔されて、
 事件に巻き込まれてしまうファルコ修道士、
 今回は《私闘》騒動に係わることに
 なってしまいました。

「しとうゥッ???」
「ぐるがるぅ~?」(←訳:それなにぃ~?)

 この御本では《私闘》に『フェーデ』とルビが当てられていますが、
 単なる喧嘩よりずっと規模の大きい争い、
 といったところでしょうか。

 たとえば、
 シェイクスピアさんが『ロミオとジュリエット』で描いた、
 キャピュレット家とモンタギュー家の抗争、のような。

「ううゥむッ、おおげんかッ!」
「がるぐるるるるる!」(←訳:誰も止められない!)

 一族あげて、敵対する家系の人間と
 何年も争い続ける。
 こういうお話は南欧だけかと思っていたら、
 アルプスの北、ドイツの地でもあったんですね。

 リンハルト家とギーシェ家、
 両家の《私闘》は15年前に治まったのだと考えられていましたが、
 いまふたたび、争いに火が点きました。

 ファルコさんたち修道院の面々は
 甦った悪意の連鎖を断ち切るため、
 《私闘》で滅ばされた者の亡霊が出る……と恐れられている湖へ
 謎を解明しに出発します。

「のーもあァ、けんかッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:平和がいい!)

 さあ、いかにして
 《私闘》を止めさせましょう?
 修道士さんたちの知恵の見せ所ですよ~♪♪

「ふぁるこォおにィさんのォ、かつやくにィ~!」
「がるぐるる!」(←訳:期待すべし!)

 歴史好きな活字マニアさんにおすすめの漫画作品、
 ぜひ、1巻目から順に読破してくださいね。
 苦手な世界史が明日から楽しくなっちゃう名シリーズです!

  

  なお、京都国際マンガミュージアムで、
  青池保子さんの原画展が開催されます(2014年11月1日~2015年2月1日)。
  関西在住のファンの方々は、ぜひお出掛けを~!

 「ゆきたいィ!みたいィ!」
 「がるぐるる~!」(←訳:京都行こう~!)




  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 たてもの×ジブリ!

2014-08-16 21:30:33 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……なつやすみィ、おわッちゃうゥ~??」
「がるる!ぐるぐるがるるるるー!」(←訳:虎です!まだまだこれからだー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ああ~お盆休みが終わっちゃうぅ~…という御方に、
 ふふん♪あたしの休暇はこれからよ~♪という方々のためにも、
 本日は会期に余裕たっぷりな展覧会を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



              ―― ジブリの立体建造物 展 ――



 東京・小金井市の江戸東京たてもの園にて、
 会期は2014年7月10日~12月14日(毎週月曜休園、月曜日が祝休日の場合は翌日が休園)、
 開園時間は7~9月が午前9時30分~午後5時30分、
 10月~12月は午前9時30分~午後4時30分、
 『部分を見れば、全体が見える。』と副題がふされています。

「わァいィ♪ さつきちゃんのォおうちィでスゥ~♪」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:トトロのお家だ~!)

  

 スタジオジブリ作品に登場する、
 たくさんの《家》や《建物》、その内装。

 この展覧会では、
 それら建造物の背景画や美術ボード、美術背景などの設定資料を公開、
 代表的な建造物を立体で表現して、
 “ジブリの建築世界”に迫ります。

「はうるのォ、おしろッ!」
「耳をすませばのキッチン!」
「ゆばーばのォ、おふろやさんッ!」

  

 会期が12月半ばまで!
 っていうのもいいですね。
 夏休みの混雑を避けてお出掛けすることも可能だわ♪

「あわてないィでもォ~」
「がっるーるるるる!」(←訳:オッケーなのです!)

 江戸東京たてもの園は、
 JR中央線の武蔵小金井駅もしくは
 西武新宿線の花小金井駅から
 バスで約5分、
 都立小金井公園内にあります。

 三鷹のジブリ美術館とは離れていますが、
 ファンの皆さまは、
 『ナウシカ』から最新作『思い出のマーニー』までの
 高クオリティなジブリ建築博覧会へ、ぜひ~♪♪
 



   ついでに、今回のオマケ画像もアニメ路線で!
   
   『グリコ』さんの
   《コロン チーズケーキ》はドラちゃんとのコラボ版です。
   「おおッ! どらやきのォ、おあじィ?ッ?」
   「ぐーるがーるぐるる!」(←訳:チーズケーキだよう!)

   では皆さま、穏やかなお盆休みのしめくくりを! 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鍵を握るは?

2014-08-15 21:43:02 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 さてと、今日の読書タイムは、少々お硬い御本で行きますよ。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 れきしィけんきゅうゥ、でスかッ?」
「がるる!ぐるぐる?」(←訳:虎です!哲学とか?)

 御紹介するのは、
 お硬くて、でも、意外や、誰にでも分かるノンフィクションです。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



             ―― 警視庁科学捜査最前線 ――



 著者は今井亮(いまい・りょう)さん、2014年6月に発行されました。
 前回記事では、とてもユニークなミステリ小説――フィクションとして、
 すてきな警察官さんたちが登場する作品を取り上げましたが、
 こちらの御本はフィクションじゃありません。
 ガチでリアル!と表現したらいいのかしら?

「ほんもののォ、そうさかつどうゥ??」
「ぐるるー!」(←訳:現実だー!)

 今日8月15日は、
 平和について考えさせられる日です。

 でも、平和な世界とは似て異なるのが、
 安全な世界。

 安全な世界って、難しいもの、なんですよね。
 オーウェルさんのSFのような
 行動や思想を縛る管理社会ではなく、
 犯罪のない、人災のない世界……。

「みんながァ、のんびりィ~」
「がるるるぐる!」(←訳:暮らせる世界!)

 日々のんびり~…どころではないのは、
 法の番人さんたち。

 犯罪を起こす犯罪者たちに対して
 日本の警察ではどのような科学的手法を
 捜査に取り入れているのでしょうか。

 この御本では、本当にごく最近に発生した事件を例に、
 最前線=現場で用いられている技術、捜査方法が
 驚くほど詳しく著されています。

 防犯カメラによる追跡、
 鑑識の科学捜査、
 ビッグデータの応用、
 警察官さんたちの最新ツール……。

「えいがァ、みたいィ!」
「ぐるるる!」(←訳:ドラマだ!)
「どんどんッすごくゥなるゥ??」

 昔ながらの、人間による捜査。
 人間の捜査を補佐する、技術の精密化。

 分析力を上げるのは悪くないことだわ。
 未来永劫正確無比の鑑定結果で、
 冤罪なんて完全になくしてしまおう!

 それに、振り込め詐欺や、
 IT技術を悪用した犯罪も払底させたい~!

 また、司法の在りかたも、
 戦争中の時代と、
 現代とでは大きく変わりました。

「けいさつかんさんもォ、へんしんッ!」
「がるるる!」(←訳:昔とは別!)

 より善き世界を創る鍵。

 科学捜査こそ、
 その鍵であってほしいですね。

「せかいじゅうゥ、へいわにィ、なれェ!」
「ぐるるがっるーる!」(←訳:みんなハッピーに!)

 いやあ、いつになく堅苦しい文章?になっちゃいましたが、
 ミステリ好きさん、
 警察小説好きさんにおすすめの新書です。
 映画好きな御方も、
 ハイテク好きな理系の方々も
 ぜひ一読してみてくださいね!
 
 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動物も、植物も……昆虫も!?!

2014-08-14 21:39:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じゅうゥたいィでスゥッ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!数珠つなぎ!)

 こんにちは、ネーさです。
 私たちの地元・東京八王子には中央道が通っていて、
 いやー、朝から混雑していたようですね。
 渋滞に巻き込まれた皆さま、今頃はお家に帰着できましたか?
 気分が落ち着いたら、さあ、読書タイムです♪
 本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!

  



              ―― 蜂に魅かれた容疑者 ――



 著者は大倉崇裕(おおくら・たかひろ)さん、2014年7月に発行されました。
 『警視庁総務部動植物管理係』と副題が付されたこの御本は、
 『小鳥を愛した容疑者』に続くシリーズ第2作!
 
「でるぞッでるぞッ!」
「ぐるるがるるー!」(←訳:動物が出るぞー!)

 警視庁、総務部……
 総務部ですから、刑事部ではありません。

 つまり、総務部総務課に所属する南部貴弘(なんぶ・たかひろ)さんは、
 警部補という肩書はあれど一般職員さんなので、
 刑事さんではなく。

 事件の捜査権などない、のですが――

「とくべつゥ、なのでス!」
「がるるるぐる!」(←訳:ふたりは特別!)

 南部さんと、
 警察博物館に勤務する薄圭子(うすき・けいこ)さんの二人組は、
 数々の難事件を解決している腕利きさんです。

 現場に残された証拠、いえ、
 動物たちを手掛かりに
 隠された真実へと辿り着く!

「ことりさんとかッ♪」
「ぐるがるぐる♪」(←訳:カメさんとか♪)

 動物たちから事件解決のヒントを貰っちゃうなんて、
 アリなんでしょうか?

 ええ、アリなんです。
 制服がちっとも似合わない薄さん、
 動物、植物についての知識は(たぶん)プロ級。
 この御本でも、もちろん頭脳をフル回転させていますよ。

 ただし、今回の相手は動物ではなく、昆虫――

 蜂です!

「はちみつはァ、おいしィけどォ~…」
「がるるるぐる!」(←訳:刺すんだもん!)

 刺されたら怖い、蜂。
 一部の蜂が持つ強い毒性は、即救急車!なほどですから、
 本当に油断できません。

 南部さんと薄さんが調査中の案件に絡んでくるのが、
 まさにそんな、
 生命をも危うくする毒を持つ、スズメバチの一種です。

「ちかよッちゃだめェでス!」
「ぐるるるがる!」(←訳:触るのもダメ!!)

 厳戒態勢に在って多忙な捜査一係の同僚に頼まれ、
 蜂に刺されて治療中の人物から
 事情聴取をすることになった南部さんと薄さん。

 話を聞き、調べを進めるうちに
 疑惑は入道雲のように膨らんでゆきます。

 これは、事故なのか?
 それとも……事件?

「むむゥ! あやしィ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:不審度200%!)

 探偵役のおふたりの
 珍妙でいながら充実した掛け合い、
 それとは反対に手に汗握ってしまうサスペンス、
 捜査と追跡!

 いやあ、すばらしい!
 今夏最高におすすめのミステリ作品です。
 お盆休みの活字マニアさんは……

「よんでよんでッ!」
「ぐるぐるっ!」(←訳:ぜひぜひっ!)

 ですね♪




 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

港町にて、原画に惚れ惚れ♪

2014-08-13 21:35:54 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おぼんやすみィはァ、おでかけしたいィよゥ~!」
「がるる!ぐっるがるる~!」(←訳:虎です!どっか行こう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 はてさて、何の予定も組んでいない休日に、
 フットワークも軽くお出掛けできるところ、といえば……?
 ええ、答えは美術館!
 本日は読書をサボって、展覧会情報を、どうぞ~♪

  



              ―― エヴァンゲリオン 展 ――



 神奈川県横浜市の そごう美術館(横浜駅東口、SOGO横浜店6階)にて、
 会期は2014年7月19日~9月7日(会期中は無休)。
 ファンの方々はとうに御存知のことでしょう、
 『エヴァ』の大規模な展覧会がヨコハマで開催中ですよ~!

「もうすぐゥ、でスねッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:最新作公開!)

 最新作品にして完結編、
 第四部『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の
 公開ももうすぐ、だそうですね。

  

 この展覧会では、《新劇場版》シリーズの貴重な生原画、
 設定資料など約300点を初公開し――

  

 TVシリーズのセル画、
 貞本義行さんが描いた漫画の複製原稿なども展示されます

「さらにッ! きかんげんていィでェ~」
「がぅっるるぐーるる!」(←訳:ショップもオープン!)

 展覧会の会場では限定オリジナルグッズが販売され、
 そごう横浜店さんの店内ではフロアラリークイズ、
 7階のロフトマーケットさんでも
 エヴァTシャツの販売イベントが8月17日まで
 行われています
 (限定フィギュアの入荷遅れ/予約販売等については、そごうさんにお問い合わせを)。

 また、現在、ヨコハマ界隈には
 大量のピカチューが発生中!という噂もありますので……

「わわッ! おおぜいィ、いるゥ!」
「ぐるるぅーがるる!」(←訳:ピカチュー大行進!)

 賑やかな港町での夏の休日を、
 チビっ子ちゃんたちも大人さんたちも、
 楽しんできてくださいね~♪♪




   では、お盆休みもオマケ画像を、どうぞっ!
   
   お菓子じゃないんですけど、
   『丸美屋』さんの《チズハムふりかけ 誕生50周年記念限定品》!
   パッケージの可愛さにつられて買っちゃいましたよ。
   「ぷふふッ!ちィーずゥ!」
   「がるぐーる!」(←訳:箱がチーズ!)
   ふりかけマニアさんにおすすめです♪





   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

必読の、《おやつ》グルメ。

2014-08-12 21:40:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 りゅうせいィぐゥ~んッ!」
「がるる!ぐるるる~っ!」(←訳:虎です!見たいよ~っ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日8月12日はペルセウス座流星群を観測できる可能性が高い日!だそうですが、
 ここ東京・多摩地区は、お天気がよろしくありません……。
 その無念を少しでも晴らすべく、本日の読書タイムは
 皆さまもきっと大好き♪なあのテーマの御本を、どうぞ~!

  



            ―― アンソロジー おやつ ――



 編者は杉田淳子さん&武藤正人さん、2014年2月に発行されました。
 収録されている著者さんは、五十音順に(せーのっ!)

 阿川佐和子さん、阿部艶子さん、荒川洋治さん、安野モヨコさん、池波正太郎さん、
 伊集院光さん、五木寛之さん、井上靖さん、内館牧子さん、内田百さん、江國香織さん、
 尾辻克彦さん、開高健さん、角田光代さん、木皿泉さん、久住昌之さん、久保田万太郎さん、
 幸田文さん、小島政二郎さん、酒井順子さん、佐藤愛子さん、獅子文六さん、柴崎友香さん、
 東海林さだおさん、武田百合子さん、辰野隆さん、種村季弘さん、團伊玖磨さん、筒井ともみさん、
 長嶋有さん、中村汀女さん、蜂飼耳さん、林望さん、藤森照信さん、古川緑波さん、三浦哲郎さん、
 南伸坊さん、向田邦子さん、村上春樹さん、森茉莉さん、森村桂さん、矢川澄子さん。

「ふわあああァ~、おうぜいィでスゥ!」
「ぐるるがるるぐるる!」(←訳:しかも巨匠がズラリ!)

 有名な作家さん、アーティストさん、建築家さん、コメディアンさん……
 この方々に共通しているのは、
 美味しいものに、
 とりわけ《おやつ》に目がない、ってことなのでした。

「しんきんかんッ♪♪」
「がるるぐるがるる!」(←訳:おやつ好き仲間だ!)

 収録されているエッセイ42編すべてを御紹介するわけにはゆきませんが、
 ちょこっとだけ、
 おやつ噺の内側を覗いてもましょう。

 取り上げられている《おやつ》は、
 シュークリーム、苺のケーキ、
 ドーナッツ、カステラ、
 花見だんご、落雁、おはぎ、羊羹、
 キャラメル、甘栗、チョコレートなど。

 42編の中で、最も“高級(高価?)”と思われるのは、
 開高健さんの《おやつ》でしょうか。

「べるぎーのォ、しょこらッ!」
「ぐるがるぅ!」(←訳:本物だよぅ!)

 池波正太郎さんは、
 やはり美食家としても知られた作家さんだわね、
 短い文章に甘味への見識をキリリとまとめあげました。

 そして、意外にも、
 ぷふふっ♪と笑わされちゃったのは、
 五木寛之さんの《おやつ》――
 メロンパンです。

「おォ~♪ めろんぱんッ♪」
「がるるぐるる!」(←訳:皆好きだよね!)

 新聞のコラムにメロンパンのことを書いてしまったばかりに、
 その“事件”は起こりました。

 格式高い文学賞の授賞式パーティーで
 吉行淳之介さんに
 メロンパンの話は面白かったよ、と誉められて、
 そこまでは良かったんですけれど。

 或る日、お家に帰ってみれば、
 届けられた紙袋から転がり出たのは。

「あッ! めろんぱんッ!」
「ぐるる!」(←訳:五個も!)

 読者の方から、メロンパン。
 サイン会で、メロンパン。
 TV番組の収録現場で、メロンパン。
 講演会では、なんと、演壇に立った五木さん目がけ、
 メロンパンが飛んでくるー!

「ゆうびんばこにもォ??」
「がるるぐる!」(←訳:メロンパン!)
「うきゃァ~!」

 どの著者さんのどの《おやつ》譚も
 わかる~!と深く頷いてしまうんですから、
 《おやつ》って不思議。

 また、写真家・岡本真菜子さんによる
 撮り下ろし写真の数々が
 文章にぴったり寄り添い、
 あたたかな空気を醸し出します。
 
 文章と写真、
 甘やかで幸福な《おやつ》のマリアージュは、
 エッセイ好きな御方に、
 美味しいもの好きな活字マニアさんに、おすすめですよ♪

「きょうのォ、おやつにィ、まよッたらァ~…」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:この御本を参考に!)
 



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする