テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

楽しさ倍増!の《秘訣》。

2016-01-11 22:00:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 わほいィ~♪ かちましたでス!」
「がるる!ぐっるるるがるる……」(←訳:虎です!勝ったけど悲しい……)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントス2位に浮上!したのは嬉しかったのですが、
 ディヴィッド・ボウイさんが亡くなったとのニュースに
 私ネーさ、落ち込んでいます。
 ボウイさん、大好きなアーティストさんなのに……(←敢えて現在形)
 いや、ここは気持ちを取り直して、
 本日も読書タイム!
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



         ―― 探検!東京国立博物館 ――



 著者は藤森照信(ふじもり・てるのぶ)さん&山口晃(やまぐち・あきら)さん、
 2015年12月に発行されました。
 東京国立博物館愛好家さんには
 《トーハク》として知られる、
 日本最大の博物館を表から裏まで取材した
 楽し~いガイドブックですよ。

「せんせいィがァ、あんないやくゥ、なのでス!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:画伯も特別レポ!)

 建築家・建築史家・路上観察家など
 多くの顔を持つ藤森さんと、
 平成の人気画師・山口さんが
 ずんずんのしのし踏みこんでゆくのは、
 東京国立博物館の、
 本館、表慶館、東洋館他、
 博物館敷地内の各展示施設。

 一度でもトーハクを訪れたことのある御方には、
 ああ、本館って国宝がいっぱい飾ってあるところよね~、
 東洋館っていつも空いてるところだわ~、と
 なんとなく見当がつくでしょう。

「でもォ、せんせいィとォ、がはくさんッならッ」
「がるるるぐるがるるぅる!」(←訳:異世界の扉も開けちゃう!)

 照明や階段、壁のモザイクを検分しつつ、
 ふっと気付けば……

 御二方の眼前で、いま、
 開かずの扉がしずしずと……!

「あかずのォとびらッ??」
「ぐるるるがっる?!?」(←訳:そんなのあった?!?)

 あるんです、嘘や冗談ではなく、
 開かずの扉が。

 そこは、本館2階、
 『便殿(びんでん)』と称される一室。

「わひゃほゥ! わくわくゥ!」
「がるるぐるっ!」(←訳:ひらけゴマっ!)

 そこがどのような目的で造られたものなのか、
 内部はどうなっているのかは、
 ここでは説明いたしますまい。

 いえ、イジワルしてるのじゃないのです。
 だってもう、山口さんのレポートが面白くて、
 ネタバレは絶対にNOですよ!
 どうか、御自身で読んで、ぷふふふっ♪と笑ってくださいな。

「ちェッ!」
「ぐるっ!」(←訳:ケチっ!)

 ほほほ、他にもあるわ、
 ネタバレ厳禁の必笑スポット、あら失礼、
 一般公開不可の㊙スポットが!

 明治42年に開館、
 昭和53年に重要文化財に指定された表慶館は
 ネオ・バロック様式の外観が印象的な建物です。

 その表慶館の、シンボルともいえるのが、
 緑青色のドーム。

 そこへ、こっそり潜入する山口さんは――

「なにをォもくげきィしたのでスかッ?」
「がるるるぐる!」(←訳:屋根裏の秘密!)

 また、本館北側の庭園にある五棟の茶室へも、
 おふたりは取材を敢行いたします。

 茶室のひとつ『転合庵』は
 小堀遠州さんの作であると申します。

 そこで過ごす、なんとも贅沢な、
 やや焦れったくもあるひととき……。

 そして、トーハクのバックヤードたる
 保存修復や修理を行う、
 修理室、実験室にだって、
 
「ぐいぐいィッとォ!」
「ぐる!」(←訳:突進!)

 藤森さんと山口さん、
 おふたりが組めば
 トーハク内に怖いものなし!
 
 藤森さんの卓見コメント、
 山口さんの爆笑イラスト(コママンガ?)、
 どこを読んでも愉快至極なアートガイドは
 全活字マニアさんにおすすめです♪

「よんでからァ、おでかけするとォ~」
「がるるぐる!」(←訳:楽しさ倍増!)

 トーハクに行ったことあるわ!な御方も
 まだ行ったことないんだ~…な御方も、
 ぜひ、一読を!


 
 
  
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これは、おすすめ……できません?

2016-01-10 22:44:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうもォ、なげるぞッ、げんきだまァ!」
「がるる!ぐぅるぅるるるー!」(←訳:虎です!とぉりゃあああー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、伊のユヴェントスへ元気玉を送ったら、
 ユーヴェOBのジタンさんが指揮することになったレアルにも
 エールを送りたいですね♪
 あ、いけません、
 また海外サッカーブログになりかけちゃってますが、
 ここからは読書タ~イム!
 本日は、とっても痛快?な、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



        ―― このミステリーがひどい! ――



 著者は小谷野敦(こやの・あつし)さん、2015年8月に発行されました。
 『Why Do People Read Mystery Novels?』と英語題名が付されています。

 はい、誤字誤植ではありませんよ、
 私ネーさがキーを打ち間違えたのでもありません。
 御本の題名は、
 『ひどい!』です。

「すごいィ、でもないのでスよゥ!」
「ぐるる!がるる!」(←訳:ひどい!なのだ!)

 毎年、年末になると刊行される、
 『このミステリーが○×△!』
 とは、ちょっとどころか大いに違うこちらの『このミス』は、
 いうなれば、

 “確信犯”!

 です。
 なにしろ、御本の『まえがき』で、著者・小谷野さんは、

   そんな『すごい』ものが毎年ざくざく出るはずがないのである。

 と記しているんですから、
 これはもう――

「けんかだッけんかだッ!」
「がるぐっるるぅ!」(←訳:喧嘩売ってるぅ!)

 だけでなく、

   本書では基本的に『ネタバレ忌避』はしない

 とも宣言しているのです。
 つまり、ミステリ作品を論じるに当たって、
 ストーリーもトリックも遠慮なく明かしてしまう、という……

「やッぱりィ、けんかだッ!」
「ぐっるるるぅ~…!」(←訳:売ってるなぁ~…!)

 しかし、百戦錬磨&海千山千の《ミステリ読み》を自認する
 ミステリマニアさんには、
 小谷野さんの喧嘩宣言(果し状というべきでしょうか)、
 けっこう楽しめるかもしれません。

 第一章《いかにして私は推理小説嫌いとなったか》では
 ホームズさんを軽々とスルーし、
 乱歩さんもあっさりと片付け、
 クリスティさんを、あまりうまくない、と評し。

 第四章《松本清張、長編はあかんかった》では、
 清張さんをケナしておきながら誉め、
 誉めておきながらケナしたり。

「これはァもうゥ、まるでァ~」
「がるるる?」(←訳:プロレス?)

 世のミステリ作品に対して、
 著者・小谷野さんが、本当に題名通り、
 『ひどい!』
 と怒っているのか、
 『あ~あ、ひどいよなぁ~』
 と苦笑しているのか。

 そのあたりは、読み手の受け止め方次第、ですね。

「おおらかなァ、こころもちでェ~」
「ぐるるるるぅる!」(←訳:受けとめましょう!)

 ミステリのみならず、
 純文学から、SF、ファンタジー、
 映画やTVドラマなどなど。

 博識無類の著者さんによる
 近代日本文学の《よし》と《あし》とは?

 かさねがさね申し上げておきますが、
 この御本、ネタばれだらけの文芸評論書です。
 ミステリ初心者さんは、ええ、そのぅ、
 近寄らない方がいい、でしょうねえ。
 代わりに、ベテランのミステリ好きさんは
 挑戦してみるのも……アリでしょう。

 皆さま、覚悟の上で、一読を♪


 

 

  
 
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両雄、ともに血統書付き?

2016-01-09 21:29:17 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おめでたいィ~しゅくじつゥ、きまスよゥ!」
「がるる!ぐるるるがるぐる!」(←訳:虎です!2016初の連休!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、お正月の慌ただしさも落ち着いたので、
 連休は心穏やかに読書……をおサボりし、
 本日は展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



  ―― フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち 展 ――



 東京・港区六本木の森アーツセンターギャラリーにて、
 会期は2016年1月14日~3月31日(1月19日は休館)、
 『VERMEER AND REMBRANDT:THE MASTERS OF THE 17TH CENTURY DUTCH GOLDENAGE』
 と英語題名が付されています。

「しんしゅんッそうそうゥにィ??」
「ぐぅるるーるるがるるるる!」(←訳:フェルメールおじさんが!)

  

 はい、そうなんです♪
 連休明けの木曜日14日に開幕するのは、
 17世紀オランダ絵画の巨匠、いえ、
 西洋絵画史上の巨人ふたり、
 ヨハネス・フェルメールさんと
 レンブラント・ファン・レインさんを軸とする特別展です。

「おおものォ、でスねェ~♪」
「がるるる!」(←訳:大看板だ!)

 ことに、注目していただきたいのは、
 展示される作品の所蔵館です。

 フェルメールさん作『水差しを持つ女』と
 レンブラントさん作『ベローナ』は、
 米国NYのメトロポリタン美術館の所蔵品!

「わはほゥ~!」
「ぐるがるぐるる?」(←訳:メトから来たの?)
 
  

 昨今、フェルメールさんの作品に関しては
 本物か偽者かが大きな問題になっていて、
 数年前までは真作とされていたのが
 現在は《?》……という作品もあります。

 でも、メトロポリタン美術館さん所蔵の作品なら、
 大船に乗った気持ちで!

「あんしんしてェ~」
「がるぐるるる!」(←訳:鑑賞できます!)

 また、
 フェルメールさん&レンブラントさんの二大巨匠作品の他にも、
 フランス・ハルスさん、ヤン・ステーンさん、
 ピーテル・デ・ホーホさんなど、
 17世紀オランダ黄金時代の名画家さんの初来日作品を含む60点が、
 新春のギャラリーを彩ります。
 こちらも、
 ロンドン・ナショナル・ギャラリーや
 アムステルダム国立美術館の所蔵品ですから、

「おりがみィつきィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:保証書付き!)

 フェルメールさん大好き!
 レンブラントさんはわたしのアイドル!
 というアート好きさんは、ぜひ、お出掛けくださいね~♪♪
 
 


    では、オマケ画像も連休っぽく!華やかに!
   
    『森永』さんの
    《PINO シーズンアソート》は、
    ツムツムデザイン仕様で。
    「つむつむゥとォ、いうよりィ~」
    「がるがる!」(←訳:パクパク!)
    年末年始は激務だったわ~と
    ここでホッとしている皆さま、
    美味しいモノと一緒に
    のんびり~な休日を♪


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ボスは黒モフ♪

2016-01-08 21:45:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あさからァ~もうォ、びッくりィでスゥ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!あの4人が!)
「かえッてきたァ!!」

 こんにちは、ネーさです。
 朝刊の全国ツアー広告を目にした時の驚愕!
 イエモンが!!
 再結成……!!!
 うわあ夢じゃないわよね♪いや夢かも……と未だ半信半疑ですが、
 読書タイムはキッチリ決めてゆきましょう。
 本日は、さあ、こちらの御本を、どうぞ~

  



        ―― 書店猫ハムレットの跳躍 ――



 著者はアリ・ブランドンさん、原著は2012年に、
 日本語版は2015年8月に発行されました。
 英語原題は『A NOBELWAY TO DIE』、
 活字マニアさんならば、

「ぷふふッ♪」
「ぐるる♪」

 と、ニヤちゃうミステリ作品ですよ。

 なぜって、御本の題名からも分かりますよね、
 舞台は書店――本屋さんなんですから!

「あめりかァ、なのでス!」
「がぅーるーる!」(←訳:ニューヨーク!)

 フランク・シナトラさんの歌う、
 ニューヨーク♪ニューヨーク♪♪
 が聞こえてきそうなタイムズスクエアやブロードウェイの風景……

 とは、ちと趣きの異なる、
 ここはブルックリンの街角。
 
 ダーラ・ペティストーンさんは、
 8ヶ月前に大叔母のダーラさん(通称ディーさん)の
 遺産を相続しました。

 それが、
 書店《ペティストーンズ・ファイン・ブックス》!

「しょてんさんのォ、おーなーさんッ!」
「ぐるるぅ~!」(←訳:いいなぁ~!)

 そうよね、本が大好き!な方々は
 一度は夢想するんじゃないでしょうか。
 もし、書店のオーナーになる機会があったら?
 どんな本を扱おう?
 どんな“路線”に特化して
 ネット書店に対抗しようか?

 新店主・ダーラさんは大叔母さんの方針を尊重しつつも
 試行錯誤しているようです。

 今日も、パートタイム従業員希望者と面接し、
 出版ビジネスのウンチクを傾けた質疑応答をしていた、
 のですが……。

「またァ、にげられちゃッたでスよッ!」
「がるるる!」(←訳:手ごわい!)

 手ごわいのは、面接相手ではありません。

 《ペティストーンズ・ファイン・ブックス》の公式マスコット、
 黒猫の、ハムレットくん。

「ゆるきゃらァではァ、ないのでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:本物の黒猫!)

 ゆるキャラなぞでは到底なく、
 事実上、この書店の“主(ぬし)”であるハムレットくん、
 なかなかに難しい気性のようです。

 ダーラさんと面接している女性に、
 さりげな~く、しかし、強烈な威嚇をカマして追い払った後も、
 泰然として書店内をのっし、のっし……。

「おおものォ、でス!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:我こそがボスなり!)

 けれど、ダーラさんは心配してもいるのです。

 ハムレットったら、
 お店の内外をうろついて
 自分から面倒を起こそうとしてるんじゃないか、と。

 そして、彼女の不安は現実のものに……?

「ちッ、ちがいまスゥ!」
「ぐるるるるがるぐぅるる!」(←訳:ハムくんは犯人じゃない!)

 新進書店主さんの素人探偵ぶりや、如何に?

 文章のあちらこちらに
 《本》にまつわるエピソードや雑学をちりばめ、
 活字マニアさん&猫好きさんには
 楽しく読める一冊です。
 
 謎の解明時に、
 ハムレットくんの緑色の瞳が
 ピカリ!とする――か否かは、
 どうぞ皆さま、御自身で確認してくださいね~♪




 
 
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~ “音”のパイオニア ~

2016-01-07 21:47:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 きゃぽゥ! かちましたでスよッ♪」
「がるる!ぐっるるー!」(←訳:虎です!勝ったどー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ふっふっふ、ユヴェントスFCは2016年初勝利を挙げました♪
 今後のさらなる連勝快勝を祈願しつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



        ―― ナディア・ブーランジェ ――



 著者はジェローム・スピケさん、
 原著は1987年に、画像の日本語版は2015年9月に発行されました。
 原題は『Nadia Boulanger』、
 『名音楽家を育てた“マドモアゼル”』と日本語副題が付されています。

 著者スピケさんは御本の『まえがき』で、
 
   これは伝記ではない。
   伝奇に必要な詳細はいまだベールに包まれているからだ。

 と記していますが、
 実質的には伝記作品と言えるでしょうね。

「ふむふむゥ、ひょうしのォおしゃしんがァ~…」
「ぐぅるるがる?」(←訳:ナディアさん??)

 音楽マニアの方々には
 《伝説の教師》として知られているであろう、
 この女性の名は、

 ナディア・ブーランジェさん(1887~1978)。

 ロシア人の母、
 フランス人の父、
 双方から音楽の才能を受け継ぎ、
 ことに母・ライサさんの厳格な音楽教育は、
 ナディアさんを一流の演奏家に育てあげました。

 若くしてコンセルヴァトワールに入学、
 16歳にして、
 フランス大統領や演劇界の重鎮たちが居並ぶトロカデロ宮殿で
 演奏を披露する機会を得ます。

「ふァ~! すごいィでスッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:天才少女だね!)

 そうね、現代ならば、
 天才少女現る!若き新星!
 とかって持てはやされて、
 目標はカーネギーホールでのリサイタルです!
 アルバートホールでソロ公演!
 なんて具合に、路線が定まっちゃうんでしょうけど。

 ナディアさんの選んだ道は、
 それほど単純なものではありませんでした。

 教師になる――教えるということに、
 彼女は情熱を注いだのです。

「えッ? せんせいィ??」
「ぐるるがる~…」(←訳:なんか地味~…)

 いえ、決して地味ではなかったわ!

 コンセルヴァトワールの学生たちに
 グループレッスンを行う。

 若く才能ある、でも無名な音楽家に
 チャンスを与える。

 後援してくれる実力者を紹介し、
 公演や作曲などの活動を応援する。

 21世紀の現在、
 こういった援助をする国際的な財団はいくつかあるようです。
 その、いわばヒナ形を完成させたのが
 ナディアさん、だったのでした。

「せんけんのォめいィ、ありッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:見抜くチカラも!)

 周囲に偉大な才能が集結していたことも、
 ナディアさんの仕事を援けました。

 ストラヴィンスキーさん、フォーレさん、
 ラヴェルさん、ドビュッシーさん、
 ジャン・コクトーさん、モナコ王室、
 ナディアさん同様に数奇な運命を辿る
 ポリニャック公爵夫人ウィナレッタ・シンガーさん。

「きらぼしィみたいなァ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:20世紀の才能!)

 矯正するのではなく、
 個性を、本来の才を見定めて、育てる。

 そのやり方は間違っていなかったのでしょう、
 数多の音楽家のタマゴが彼女の羽根のもとで孵化し、
 世界へと羽ばたいていったのですから。

「ふらんすではァ、いまもォ、そんけいのォまとでス!」
「がるるるぐるるるるる!」(←訳:偉大なるマドモワゼル!)

 読み終えて、想うことは。

 もっと知りたいナディアさんの業績!
 
 新たな完全版伝記が出版される日が待ち遠しい!
 音楽史家さんの奮起を求む!

「おんがくまにあさんでなくてもォ~」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:楽しめる御本です!)

 ひとりのパイオニアの物語を、皆さま、ぜひ!

 
  
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誰のサーガ?

2016-01-06 21:44:29 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 げんきだまァ、じゅんびィ~おッけいィ!」
「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!飛ばすぞぉ!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ元気玉よ、飛んでゆけトリノの地へ!
 今日1月6日は2016年のユヴェントス蹴球初め!
 勝利を手にして首位をもぎとるのだー!
 ……あ、失礼しました、
 本日も楽しく読書、じゃなくて、
 週の半ばは展覧会情報を、どうぞ~♪

  



          ―― スター・ウォーズ 展 ――



 静岡県静岡市の静岡市美術館にて、
 会期は2016年1月23日~3月27日(月曜休館、ただし3/21、3/22は開館)、
 『未来へつづく、創造のビジョン。』と日本語副題が、
 『 STAR WARS VISIONS 』と英語題名が付されています。

 昨日(1月5日)まで横浜のそごう美術館で開催されていた展覧会が、
 どーんと丸ごと静岡市美術館にお引越しですよ♪

「しゅぽォ~くゥぽォ~…!」
「ぐるぐるがる~!」(←訳:パピパピププ~!)

 テディちゃ、虎くん、
 ダース・ベイダーさんとR2-D2くんの真似はお止めなさい。
 えへん、この展覧会では――

  

 ジョージ・ルーカスさんが
 世界中から選りすぐったアーティストさんに依頼した絵画作品、
 ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティヴ・アート所蔵の
 コスチュームや小道具、
 さらに映像を交えて
 《スター・ウォーズ・サーガ》の魅力を
 紹介してゆきます。

  

「こすちゅーむはァ、どれもォ、ほんものォでス!」
「がるるぐるるるるる!」(←訳:撮影で使われたんだ!)

  

「ふぉーすをォ、しんじるのじゃッ、るーくゥ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:暗黒面に墜ちるな!)

  

 シュパァー…おっと、
 つい私ネーさも物真似に走ってしまいましたが、
 《スター・ウォーズ》って、
 ちょっと不思議な物語ですね。
 主役は誰なのかしら?
 ルークくん?……にしては、影が薄いわ。
 存在感や影響力、印象度で最強なのは、
 ダース・ベイダーさんでしょ?
 ということは、これは《ベイダー卿のサーガ》なのかもしれない……。

「しゅぱァー!」
「がぅるる!」(←訳:しゅぱぱ!)

 おっとっと、話が脇道に逸れました。
 現在、静岡会場限定グッズセット前売券が発売されているそうなので、
 コレクターさんは美術館HPなどを参照してくださいね。
 静岡会場オリジナルデザイン柄手ぬぐい(本セット限定品)と
 一般チケットがセットで¥2.500、ですって♪
 
「しゅぱぱァー!!」
「ぐぅる!」(←訳:しゅぱ!)

 出足こそ妖怪たちに敗けちゃった新作SWですが、
 ここにきて盛り返してきたようです。
 がんばれダークサイド!
 じゃなくて頑張れチューバッカくん!
 


    ではここで、2016年最初のオマケ画像も♪
   
    ↑ミカンじゃありません、
    ユズですよ~!
    いただきものなんですけど、
    色も形も縁起が良さげですので、パチリ!と。
   「よいィ~かおりィ~!」
   「がるるるぐるる!」(←訳:柚子湯にしよう!)
    チューバッカくんにも
    柚子湯の効能を教えてあげたいわぁ~♪
    でも、ミレニアムファルコン号にお風呂は……無い?

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モノなしに?

2016-01-05 21:39:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんねんといえばァ、ばーげんッなのでス!」
「がるる!ぐるがーる!(←訳:虎です!新春セール!)

 こんにちは、ネーさです。
 LoFtさんで文具のSALEにふらり、
 靴屋さんでブーツのSALEにふらふらり……
 と、お財布の紐も足元もフラつきがちな
 年明けのセールシーズンですね。
 そんな日は、さあ、読書でぴしっと気を引き締めましょう!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  


  
   ―― 《好きなもの》と、シンプルに豊かに暮らすこと ――



 著者は奥中尚美(おくなか・なおみ)さん、2015年10月に発行されました。
 Instagramでフォロワー数30万を超える人気の投稿者
 nao1223さんとして知られる奥中さんによる、
 こちらの御本はジャンルでいえば趣味・実用書でしょうか。

「みのまわりのォ、じつようひんッ!」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:すべてをシンプルに!)

 年末の大掃除で精根尽き果て、
 その息抜きにちょっぴり本屋さんに立ち寄った御方は、
 う~ん、と唸ったかもしれません。

 いま、ミニマリズムが流行の最先端!?!

「ふァいッ! テディちゃ、しッてまスゥ!
 ものをォ、もたないィ!」
「がるるるぐっるるがるる!」(←訳:お部屋をすっきりさせる!)

 そうなのよね、
 ものを持たない、必要としない、
 “断捨離”をさらに延長させた最小限主義、っていうのかしら。

 ええ、そう、
 余分なモノがなくて、
 お掃除も楽そうで、
 どこもかしこもすっきり片付いた部屋はいいものなんですけど……

「どッ??」
「ぐる?」(←訳:けど?)

 書店さんでミニマリストさんたちの著作を
 数ページ拝見しただけで、分かりました。

 がらんとした、何もない部屋……?

 ムリ! これムリ!
 本棚がない部屋なんて、
 本好きにとっては有り得ないー!
 絶対ムリー!

「ふァ~、それはァ~…」
「がるるるるぅ~…」(←訳:そうかもねぇ~…)

 何もない部屋は、
 現実的には難しい。
 でも、モノで満杯の部屋も、ちょっと哀しい。

 では、その間の地点の、
 適度にモノがある居心地の良い部屋、とは?
 つまり、

 《中庸の美》。

「ばらんすのォ、よさッ♪」
「ぐるるるるがる!」(←訳:過不足ない調和!)

 この御本で著者・奥中さんが提案しているのは、
 すっきりしていても物寂しくはない、
 情感豊かな暮らしの“かたち”です。

 お気に入りの日用品、
 奇をてらわない美味しい朝食、
 統一感のある家具、
 気分がやすらぐ間接照明、
 愛着ある器に盛られた季節のお料理。

 こういうシンプルさ加減は、
 読んでいて好ましい、いえ、懐かしいような気持ちを
 呼び起こしてくれますね。

「ほどよくゥ、すッきりィ♪」
「がるるるぐるるる!」(←訳:温かみがあります!)

   ―― 《花一輪》で暮らしは変わる ――

 という奥中さんの言葉に、
 本棚なしには生きてゆけない私ネーさは思うのです。

 何もない部屋での暮らしより、
 何かがある部屋で暮らす方が、いいなぁ、と。

「なにもかもォ、すてちゃうゥのはァ~」
「ぐっるるがるるるぅ!」(←訳:やっぱりつらいよぅ!)

 愛すべきモノと一緒に暮らしたい、と願う方々に
 おすすめの一冊です。
 大掃除の疲れがまだ抜けないわぁ~…という御方も、
 一読してみてくださいね。
 美しい写真にほっこり癒されますよ♪
 
 


 
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《Q》がまた来た!

2016-01-04 21:40:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あかいものォ、ひとォ~つゥ!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!身につけよう!)

 こんにちは、ネーさです。
 申年は、何か赤いものを身につけるとラッキーが来る!
 という話を聞き、急いで赤い小物を探しました。
 さあ、ラッキーアイテムをギュっと握りしめたら、
 2016年第一回の読書タ~イムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



         ―― 特捜部 Q 吊された少女 ――



 著者はユッシ・エーズラ・オールスンさん、原著は2014年に、
 日本語版は2015年11月に発行されました。
 本国デンマークで、世界各国で、
 そしてここ日本でも高い人気を誇る《特捜部 Q》シリーズの、
 第6作が、こちらです!

「さむゥ~いィほくおうのォ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:熱いミステリ!)

 2015年のBEST BOOKの一冊としても
 ちらっと言及しましたこの作品、
 もちろん、主役はコペンハーゲン警察の
 カール・マーク警部補です。

 知る人ぞ知る、とは正反対と申しましょうか、
 “未解決事件を解決に導く!”部署として、
 今はその存在をけっこう認知されている
 《特捜部 Q》。

 おかげで、
 カール・マーク警部補宛の電話は鳴り止むことがないようです。

「とくそうぶのォ、りーだーさんッでスからァ!」
「がるるぐるる?」(←訳:引く手あまた?)

 引く手というか、
 藁にもすがる思い、というか。

 午後一時半、警察署の地下にある特捜部の部室で
 カール・マーク警部補がデスクに足を乗せ、
 ちょっとウトウト……いえ、一息ついていると、
 ああ、また電話が。

「じゅわきィ、とりましょうゥ!」
「ぐるるるがるっ?」(←訳:緊急事件かもっ?)

 緊急、ってことはないはず、です。
 《Q》が扱うのは過去の事件ばかりなんですからね。
 電話の主も、
 ずいぶん前に起きた事件について
 カール・マーク警部補と話し合いたいらしいんですけど?

「あれッ??」
「がるるぅっる??」(←訳:切れちゃった??)

 警部補さんの、すげない対応のせいでしょうか、
 通話は突然切れてしまいました。

 しかし、その翌日。

 カール・マーク警部補は知ることになります。

 電話をふいに切ってしまった人物の身に
 ただならぬ“事件”が起きた、と。

「うわわァ~、それはァ~…」
「ぐるがるるぅ!」(←訳:後味悪いよぅ!)

 いつものように、
 助手のアサドさん&ローセさんとともに
 地下室から外へ歩み出し、
 過去の事件/現在の事件と
 立ち向かうカール・マーク警部補ですが……

 え? 
 17年前の未解決事件?
 今回はそんな昔の出来事と対峙しなくちゃならないんですか?

「ふァ~、しょうこもォ、のこッてないィしィ?」
「がるるぐるるる?」(←訳:証人もいないし?)

 見過ごしていた手掛かりを、
 明らかになっていなかった証言を、
 《Q》のメンバーは掘り起こすことが出来るのか――

「しつこォ~くゥ!」
「ぐるるるぅる!」(←訳:掘りましょう!)

 6作目となるこの御本では、
 警部補さんの“はぐれ者”度合いが少し影をひそめ、
 正統派警察小説的な面が強く描かれています。

 それでも、ハードボイルドっぽさは、
 失くしていないんですけどね♪

「わきやくさんがァ、よいィのでス!」
「がるるるぐっるる!」(←訳:名台詞もいっぱい!)

 2015年のミステリシーンを語るにはハズせない、
 もはや巨匠の威風さえ漂わせるオールスンさんの快作、
 未読の活字マニアさんは、ぜひ、一読を!
 
 
 
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2016!新春特別企画♪《テディオゲネス・クラブの冒険》その5のオマケ編

2016-01-03 21:15:28 | 2016!新春特別企画♪
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴーにゅゥーやッ!」
「がるる!ぐる!!」(←訳:虎です!賀正!!)
「ユキノジョンです!迎春なり!」

 こんにちは、ネーさです。
 皆さま、2016年の年初もまた、おフザケ企画に付き合ってくださり、
 まことにありがとうございます♪

「そゥでス!
 ことしもォ、こきつかわれェましたでス!」
「ぐぅるがるるる!」(←訳:じゃあここらで!)
「ギャラをもらおう!

  

「あはァ♪ これはァ~♪」
「がぅるるーるる!」(←訳:チョコレートだ!)

  

「よぅし! わしらも!」
「いただこうぞ!」

  

「いわざるくんも、めしあがれ!」
「!♪!♪~!」

  

 今年の初売りで、私ネーさが入手しましたのは、
 『横濱フランセ』さんの福袋です。
 かわいいお菓子があれやこれやと入っていましたよ♪
 チョコレートはね、『メリーチョコ』さんで
 年末に買ったものなんですが……あれっ?

「ぱくぱくっ!」
「ぐるぐる!」(←訳:さくさく!)
「もぐぐもぐ!」
「かりかりッ!」

 ……かりかり、って何かしらん?
 御煎餅をかじっているような音ですけれども?

「ふァいッ!
 これはァ、かきのたねッ、でス!
 いわざるくんのォだいこうぶつゥ、なのでスよゥ!」

 な、なるほど、
 《テディオゲネス・クラブ》で
 いわざるくんを捕まえるために使ったお菓子は、
 カキノタネだったんですか?
 果物っていうのは、柿のこと?
 なぜまたカキノタネや柿を……あ?
 もしかすると《さるかに合戦》のカキノタネ??

「ふァいッ!
 むかしばなしはァ、ちえのォほうこッ、でス!
 おさるさんはァ、かきがァだいすきィ!」
「♪!♪」

 ……えー、いわざるくんが嬉しそうにカキノタネを食べているので、
 終わりよければすべてよし、
 ということにいたしましょう。
 では私ネーさも御相伴にあずかり、
 いただきます!
 かりかり!

「かりりッ!」

  

 さあ、新しい年がやって来ました♪
 ヒツジくん、一年間ありがとうございました!
 サルくん、これからの一年、どうぞよろしくお願いします!

「♪!!~♪!!」

  

「あらためましてェ~」
「がるぐる!」(←訳:謹賀新年!)

 2016年も、テディちゃ&虎くん&ネーさは読書雑話に邁進いたします。
 こころ優しい活字マニアの皆さま、どうか、御贔屓に~♪
 

 
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2016!新春特別企画♪《テディオゲネス・クラブの冒険》その4!

2016-01-02 21:38:38 | 2016!新春特別企画♪
「こっ、これはいったい……??」

 大都市ロンドンでもとびきりの風変りでヘンテコリン、
 喧騒とお喋りを嫌い、
 沈黙を愛する《テディオゲネス・クラブ》。

 クラブ設立者のクマ仙人さんの呟きで、
 はい、2016新春特別企画最後の幕が切って落とされました!

「名探偵テディちゃムズ!
 いったいこれは、どういうことだねっ?」
 
  

 一座の視線を一身に集め、
 名探偵テディちゃムズ、
 高らかに、

「しょくんッ、しょうかいィしようゥ!

 こちらはァ、さるくんでス!」

  

 え? さる……? サル……猿、ですか……?

 テディちゃムズの盟友ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 友人の虎くんも、
 ちょこっと首を傾げます。
 《テディオゲネス・クラブ》の各種物品紛失事件は
 おサルさんが犯人……?

「いいやッ!
 ただのォ、おさるさんじゃァないィのだよゥ!」

 なぜか胸を張るテディちゃムズ。
 そう、このおサルさんの名前は――

「いわざるゥくんッ、なのだッ!」

  

「いわざる……?
 おお、それは、あの!」

 伝説の猿――いわざる。

 智慧あるゆえの沈黙を意味する、
 東洋の説話に登場するおサルさんです。
 兄のみざるくん、弟のきかざるくんとトリオを組み、
 諺&格言ベストランキングでは毎年BEST10入り!
 従兄弟のスーパーモンキー孫悟空くん同様、
 おサル界のアイドルとしても知られる人気おサルくんですね。

「ということは~…!」

「そうさッ!
 すべてはァ、るいともッ、なのだよゥ!」

 類は友を呼ぶ――ですか?

  

「かたやァ、だんまりィのォ、くまたちィ!
 かたやァ、だんまりィのォ、おさるさんッ!

 これはもうゥ、どうるいィじゃあないかッ!」

 ははぁ、なるほど、つまり。
 沈黙を愛するサルくんは、
 沈黙を第一ヶ条とする《テディオゲネス・クラブ》に惹かれ、
 勝手に住み込んでしまっていた、と、
 そういうワケなんですかしら?

「ふうむ。同好の士か!」

 師匠が弟子を眺めるように、
 目元を緩めるクマ仙人さん。
 なおも優しく、

「では、いわざるくん、
 君もこの《テディオゲネス・クラブ》に入会するかね?」

「!♪!♪!~♪」

 ああ、言葉にはならずとも、伝わる喜び。
 いわざるくんは喜色満面で頷いておりますよ。

「入会金なら気にしなくていい。
 マイクマフトくんが何とかするだろうて」

「ふぁいッ! しんぱいィはァ、ごむようゥでスゥ!」

 名探偵テディちゃムズ、
 にっかりと笑いました。

「おにぃちゃんはァ、ねんまつのォありまきねんでェ、
 おおもうけェしたのでスよッ!
 にゅうかいきんやァ、ねんかいきんくらいィ、
 ちょちょいのォ、ちょいィでしょうゥ!」

  

「げっ? ちょちょちょっ」

 そうかぁそうなのかぁ、
 じゃあマイクマフトさんに一任しちゃえば
 お高い入会金も年会費も大丈夫なんだねえ、
 競馬で大穴当てたなら有効活用しないと
 バチがあたるよねえ、
 そうだそうだぁ、と
 談話室では手打ちが始まりました。

「あ、いわざるくん、この書類に署名を。拇印でもよいぞ」
「がるるぐるる!」(←訳:手続き完了だ!)
「にゅうかいおめでとう!」
「♪!~♪」

 ちょちょちょ、ちょっと待ったぁ、
 と叫ぶマイクマフト氏をクマ仙人は叱ります。

「これ!大声を出すでない!
 ここは天下の《テディオゲネス・クラブ》じゃ!」

 さて、これにて事件はみごと解決。
 新年のロンドン市街にビッグベンの鐘の音が響き、
 ピカデリー広場でお祭り騒ぎが頂点に達するのを横目に、
 名探偵テディちゃムズ、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 友人の虎くんは家路につきます。
 ベーカー街の我が家で、
 さあ、お祝いいたしましょう!

「みなさまァ、あけましてェおめでとうッ!!」


  ~ その5!(あるのか?)に続く! ~


  
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