「こんにちわッ、テディちゃでス!
……なつゥ、でスかッ?」
「がるる!ぐるぅがるる~!」(←訳:虎です!夏じゃないよ~!)
こんにちは、ネーさです。
今日は《穀雨》だというのに、アイスクリームやフラペチーノの季節が
早くも来てしまったようですね(悲しい……)。
冷たい紅茶など用意しながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 真夜中の密室 ――
著者はジェフリー・ディーヴァーさん、
原著は2021年に、日本語版は2022年9月に発行されました。
英語原題は『THE MIDNIGHT LOCK』、
《リンカーン・ライム》シリーズの第15作です。
「まッてましたでスよゥ、らいむさんッ!」
「ぐるる~!」(←訳:祝再会~!)
他の作品も良いけれど、
作家ディーヴァーさんの代表作はやっぱり、
ニューヨーク在住の敏腕鑑識捜査官
リンカーン・ライムさんを主人公にしたシリーズ、でしょう。
事故によって
車椅子生活を余儀なくされているとはいえ、
超人的な知性を武器に犯罪者を
追い詰めてゆく物語は、
世界中のミステリマニアを魅了していますよね。
「こんかいはァ~…むむむッ?」
「がるるぐる!」(←訳:新たな敵が!)
冒頭のシーンは、
とあるアパートメントの“朝の情景“です。
これが、なかなかの……
ぞわり、ひやり、と
体感温度が低下してゆくような恐怖体験で。
「とりはだァ、なのでス!」
「ぐるるがるる……!」(←訳:本当に怖いよ……!)
人気のインフルエンサーである
アナベル・タリーズさんは目を覚ますなり考えます。
ふだんの朝と、何かが違っている。
注意深く部屋を見渡してみれば、
履物の位置が、違う。
服を置いた場所も、いつもと違う。
枕元に携帯電話は……ない?
床には皿があって、
食べたおぼえのないクッキーが……
誰かが侵入した?
いや、侵入した!
「うわあああァ~んッ!」
「がるるる!!」(←訳:逃げよう!!)
室内には、
アナベルさんを震え上がらせるものが、もうひとつ。
それは、
『解錠師(ロックスミス)』
と名乗る者の“署名“でした。
何種類もの開けられない鍵を、
軽々と解錠して、侵入する――
この不可解で不気味な事件の捜査は
当然のようにリンカーン・ライムさんのもとへ持ち込まれますが、
目下、ライムさんのチームは大混乱中……!
ライムさんが証人となった裁判での
不穏な雲行き。
NY市警内部の政争。
さまざまな面倒事が同時進行して、
捜査チームの上に襲いかかってきます。
「まるでェ、めいろッ?」
「ぐるるがる~?」(←訳:出口はどこ~?)
百戦錬磨のライムさんを
迷路の出口に待っているのは、
《解錠師》の罠なのか、
それとも……?
ディーヴァーさんの本領発揮&ハズレなし!な長編作品は、
ミステリ好きな活字マニアさんに、
サスペンス好きな方々にも
おすすめですよ。
GWの読書タイムに、ぜひ~♪