テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ なつかしい《いま》の東京 ~

2023-04-10 22:07:02 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 しんにゅうがくゥ、おめでとうゥございまスゥ!」

「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!良い新生活を!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日4月10日は初登校日!な一年生さんたちに

 心からのエールを送りつつ、

 なんとも寂しいのはbunkamuraザ・ミュージアムの閉館です……

 展覧会や洋書ブックバザール、カフェのお庭を

 懐かしく思い出しながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 乙女の東京案内 ――

 

 

 著者は甲斐みのり(かい・みのり)さん、

 2022年11月に発行されました。

 《歩いて、食べる おいしい名建築さんぽ》東京編&京都編、

 『お菓子の包み紙』『田辺のたのしみ』など、

 都市や文化を案内する書籍で人気の甲斐さんによる

 “東京ガイド“本です。

 

「のすたるじッくゥ~!」

「ぐるるがるるるる!」(←訳:レトロ可愛いんだ!)

 

 この御本で紹介されているのは、

 オープンしたばかりの高級ブランドのホテルや、

 ギミックだらけの最新商業施設……ではありません。

 

 大声厳禁の、名曲喫茶。

 古書店街に程近い、老舗の洋菓子店。

 遊具がガタピシと音を立てそうな、小さな遊園地。

 

 平成や昭和を超え、

 大正や明治の空気をいまも色濃く宿す

 ノスタルジックな“場所”です。

 

「それがァ、なぜかァ~ほッこりィ♫」

「がるるるるるぐる!」(←訳:落ち着くんだよね!)

 

 渋谷区の『名曲喫茶ライオン』さん、

 神田の『近江屋洋菓子店』さん、

 台東区の『浅草花やしき』さん、

 代々木の『プーク人形劇場』さん、

 神楽坂の『カナルカフェ』さん

 

 といった

 令和も絶賛営業中!のお店・施設があり、

 対照的に、既にクローズしてしまった“場所”も、

 著者・甲斐さんは拾い上げています。

 

 平成19年まで、東京大学で営業していたという

 学士会館分館ビア・ガーデン。

 

 吉祥寺の喫茶店『ボア』さんは

 平成19年に閉店。

 

 東大本郷キャンパス裏に建っていた

 『立原道造記念館』は平成23年に閉館。

 

 サンリオのグッズを販売する

 『いちごのお家ギフトゲート』は平成23年に、

 下町の温泉浴場『浅草観音温泉』は平成30年に、

 その姿を消してゆきました……。

 

「しかたないィ、んだけどォ~…」

「ぐるるるるがるる~…」(←訳:惜しまれるのです~…)

 

 都市・東京に、

 確かに在ったモノと、

 今この瞬間も鼓動を続けているモノ。

 

 Bunkamuraは、大規模な改修工事の後

 2027年度にリオープンする予定で、それまでは、

 オーチャードホールは営業継続、

 シアターコクーンは移転して営業継続、

 ザ・ミュージアムも移転して営業を行うそうですが、

 ギャラリーやカフェ、本屋さんが

 ぎゅっと一つにまとまっていた

 あの特別な空間が、ひたすらになつかしい――

 

 ならばせめて、

 いま、出会える“場所”を、“ヒト“を、大切に。

 

「じッくりィ、ながめてェ、あるいてェ~」

「がるるぐるるる~!」(←訳:東京を楽しもう~!)

 

 東京に生まれ育った方々に、

 この4月に東京人となった方々にもおすすめの、

 優しい視線の『東京案内』を、

 皆さま、ぜひ♪

 

 

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~ いつかきっと、の願いを。 ~

2023-04-09 22:05:33 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうからァ、ほうそうゥかいしィ~!」

「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!熱演でした!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日4月9日からEテレで放送が始まったのは、

 『青のオーケストラ』!

 大人気の原作コミックがアニメ化と、

 流麗なヴァイオリンの音色に拍手を送ったあとは、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 黒衣の外科医たち ――

 

 

 著者はアーノルド・ファン・デ・ラールさん、

 原著は2014年に、画像の日本語版は2022年12月に発行されました。

 オランダ語原題は『ONDER HET MES』

 (英語版題名は『UNDER THE KNIFE』)、

 『恐ろしくも驚異的な手術の歴史』と日本語副題が付されています。

 

「しゅッ、しゅじゅつゥ……!」

「ぐるるがるるぐる~…」(←訳:考えるだけで痛い~…)

 

 外科手術の歴史。

 

 人類の歴史は、

 “どんな状況でも生き延びよう“とする生きものの歴史、

 でもありますが、

 その中でも、医学――外科手術の歴史は、

 目にはっきりと映る《死神との闘い》と言えましょうか。

 

 流れる血を止める。

 傷口を塞ぐ。

 折れた骨をもとの位置に。

 といった“人体を修復する作業“は、

 古代より連綿と行われてきたもの、ですけれど。

 

「いがいィにもォ~?」

「がるるるぐるっる!」(←訳:ハズレが多かった!)

 

 滅菌のために消毒?

 術後は清潔?

 麻酔で痛みを軽減?

 なんていうことは、近代に到って以後の思考で、

 かつてはトンデモない”治療“が行われていたのでした。

 

 いや、近代であろうとも、

 ミスや誤解は珍しくなかったようです。

 その一例が……

 

 奇術師フーディーニさんの悲劇。

 

「いだいなるゥ~まじしゃんッ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:世紀の脱出王だ!)

 

 鎖に縛られて木箱に密閉され、

 その木箱をニューヨーク湾に投げ入れられても、

 はい、脱出!

 手錠をかけて、水を満タンにしたミルク缶に入れられて、

 それでも脱出!

 

 生き埋めや拘束衣や逆さ吊りや、

 あらゆるピンチから脱出してみせた

 奇術師フーディーニさんは自分の頑健さに疑いを持たず、

 どんな拳にも倒れないぞ、と

 観客さんを挑発していたほど。

 

 その挑発が仇となり、

 脇腹に打撃されたことが原因で亡くなったのだと、

 まことしやかに伝えられてきました。

 

 でも、真の死因は……虫垂炎。

 

「ちゅうすいえんッてェ~…」

「がる!」(←訳:盲腸!)

 

 虫垂炎の手術は、

 1887年、米国フィラデルフィアのモートン医師によって成功し、

 フーディーニさんの時代には

 手術の方法が広く知られてしました。

 

 しかし、

 不調を自覚していながらも、

 さまざまな不運が重なり、

 フーディーニさんは早くに治療を受けられなかったようです。

 

「ううゥ、もッたいィないィ……!」

「ぐるがるる~…」(←訳:悲し過ぎる~…)

 

 同じく近代、

 いえ、ほぼ現代の悲劇と言えるのは、

 かの有名なケネディ大統領の暗殺事件です。

 

 私ネーさ、この御本で初めて知りました。

 ケネディさんは即死ではなかった、と。

 

 よくTVなどで取り上げられるニュース映像はあまりに衝撃的で、

 そこまで思い到らなかったのですが、

 病院に搬送された大統領はまだ絶命しておらず、

 外科医師さんたちは全力で治療に取り組むも、

 その甲斐もなく……。

 

「あうゥ~…」

「がるるぐる……」(←訳:これも悲劇……)

 

 悲劇はなおも加速します。

 暗殺事件のわずか2日後、

 同じ病院に運ばれてきたのは、

 ケネディの暗殺者とされる人物……!

 

 ひとつの病院の手術室で

 国家の歴史が大きく動いてゆく、

 その瞬間とは。

 

「しゅじゅつッてェ、やぱりィ~」

「ぐるるる!」(←訳:恐ろしい!)

 

 現役の外科医さんである著者ファン・デ・ラーるさんが語る

 古今の外科手術の歴史は、

 ヒトの《闘い》の記録であり、

 強大な力をふるう死神への

 ひそかな宣戦布告でもありましょうか。

 いつかはきっと、の願いをこめての。

 

 歴史好きな活字マニアさんや

 ノンフィクション好きな方々には

 激おすすめの労作ですよ。

 本屋さんで、図書館で、ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

 

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~ アールヌーヴォー、その精髄 ~

2023-04-08 22:06:18 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 やえざくらァ、ぽふぽふゥ!」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!まん丸が良き!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 毬玉のような八重桜が美しい4月の週末は、

 さあ、読書……をサボって、

 アートの世界をそぞろ歩こう♪ということで、

 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  

 

 

      ―― アルフォンス・ミュシャ 展 ――

 

 

 東京・八王子市の八王子市夢美術館にて、

 会期は2023年4月7日~6月4日(月曜休館)です。

 

「はじまりィましたでスよゥ!」

「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:美術館でも新年度が!)

 

 私たちの地元・八王子市の美術館で、

 2023年度第一回目の企画展の主役となったのは、

 アールヌーヴォー期のアーティストとして知られる

 アルフォンス・ミュシャさん(1860~1939)。

  

 日本では、実に100年以上も前の1901年頃から

 雑誌『明星』で作品を模倣されていたりして、

 大人気だったんですね。

 

「げんざいィもォなおォ~」

「がるぐるがるる!」(←訳:その人気衰えず!)

  

 この展覧会では、

 若きミュシャさんの知名度を一気に上げた

 パリ時代のポスター画や装飾パネル、

 画学生の手引きとなるよう制作された『装飾資料集』、

 祖国チェコ発展のために手掛けた

 切手や紙幣のデザイン、

 《スラブ叙事詩》のパネルなどが展示されますよ。

  

「ぐッずもォ、ありまァ~ス!」

「ぐるるがるるるぐるる!」(←訳:文具に額装画にポスカ!)

 

 会場内では全作品の撮影が可能、となっています

 (ただし三脚・自撮り棒・フラッシュは使用不可です)。

 なので、

 ミュシャさんのファンの方々、

 アールヌーヴォー美術好きな方々は、

 ぜひ、カメラを携えて、

 美術館へお出掛けしてみてくださいね~♪

 

 

 

   では、ここで美味しいオマケ画像も……どどん!

   

   「きたッ!」

   「がるるる!」(←訳:来ました!)

   

   日野市の高幡不動駅から徒歩数分、

   『パティスリー・ド・シェフ・フジウ』さんの

   《シュークリーム》は……

   「おふらんすゥ!」

   「ぐるるるる!」(←訳:おフランスだ!)

   フランス菓子の良いところを

   ぎゅっと詰め込んだような一品です。

   とりわけ、クリームの美味しさは格別ですよ。

   高幡不動へお参りする折には、

   『フジウ』さんのお店へ寄ってみてくださいね~♪

 

 

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~ フィルムの功罪 ~

2023-04-07 22:09:58 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 うむむゥ~…もんだいさくゥ、なのでス!」

「がるる!ぐるるるる~??」(←訳:虎です!どうしよう~??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ええ、今回の読書タイムは悩みました……

 これ、御紹介しちゃっていいのかしら? 過激すぎないかな?

 と迷いに迷ったものの、

 ここはえいやっ!と肚を括ることにして、

 さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 映画になった恐怖の実話 ――

 

 

 編者は鉄人ノンフィクション編集部の皆さん、

 2022年12月に発行されました。

 『真相はそうだったのか!』と副題が付されています。

 

 先ず申し上げておきたいのですが、

 本文中に掲載されている写真には

 “グロテスク“と言わざるを得ないものもありますので、

 そういうのは駄目だわ、という方々は

 遠慮なくこの御本をパスしちゃってくださいね。

 

 けれども……そういったマイナス点があったとしても、

 読後、考えずにはいられなくなるんです。

 

 はたして《悪》とは、何なのか?

 

「かたちがァ、ないィ……!」

「ぐるるるがるぐる!」(←訳:見えないから怖い!)

 

 収録されている『恐怖の実話』は、

 いずれも有名な、ウィキペディアなどで知ることができる

 犯罪事件の記録です。

 

 そして、世を騒がせ、

 人々の耳目を集めたために、

 映画化もされ、興行的にヒットしたりもしたんですけれども。

 

 映画の内容と、実際の事件は、

 似ても似つかないものだった?

 

「ぼうぜんッじしつゥ、でス!」

「がるぐるる!」(←訳:啞然でした!)

 

 分かりやすい例を挙げれば、

 映画『悪魔の棲む家』でしょうか。

 

 1979年制作、続編も多数製作されて、

 2005年にはリメイク版も公開されているほど

 人気が高いホラー映画作品です。

 

 しかし。

 実際にあった怪奇事件!という映画公開時の宣伝文句は、

 真っ赤なウソ、だった?

 

 怪現象の被害者が家を逃げ出したのは、

 恐怖に耐えられなかった、

 のではなく、

 住宅ローンの支払いが困難になったから。

 

 そもそも、映画の原作本を企画発案したのも、

 事件に係わりのある人物。

 

 さらには、

 映画のヒットで、多額の印税が被害者ファミリーの口座に。

 

「めちゃくちゃッ、でスゥ!」

「ぐるるがるるるる~!」(←訳:映画と違いすぎる~!)

 

 メチャクチャぶりはまだまだ続きます。

 

 続編が次々と制作されて、

 被害者ファミリーはいっそうの大金を手にしました。

 ところが、その大金が家族を崩壊させます。

 彼らにとって悪夢とは、

 家がもたらしたものではなく、

 自分たちが生み出したものだったのか――

 

 思い出されるのは、

 アガサ・クリスティーさんが作品の中で述べている

 《悪に心をひらいてはなりません》

 という言葉です。

 

 悪を心に迎えいれてはならない。

 悪は貴方を見逃さず、

 貴方はきっと、悪に呑み込まれる。

 

 結局、怪奇な事件の裏側にあるのは、

 人間の、罪と悪であると。

 

「ゆだんッ、すまじィ……!」

「がるぐるる!」(←訳:悪は手強い!)

 

 映画の持つ功罪にガッカリされられながらも、

 ちょっとだけ、救いもあります。

 

 『戦場のピアニスト』(2002年)で描かれた、

 廃墟の中でピアニストのシュピルマンさんに出会い、

 食料を与えてシュピルマンさんを助けたドイツ将校は、

 実在した人物でした。

 

 ドイツ陸軍のヴィルム・ホーゼンフェルト大尉は、

 シュピルマンさんだけではなく、

 多くのポーランド人、ユダヤ人を救った、といいます。

 

「うんうんッ、それッ!」

「ぐるるるるるがる~!」(←訳:そういうのがいい~!)

 

 映画とは何か、

 事実とは何か。

 

 前述しましたように、

 万人向けとは言えぬ御本ではありますが、

 映画好きな方々は、

 気が向いたら、手に取ってみてくださいね。

 

 

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~ 季節と、気温と、気圧と、気持ち? ~

2023-04-06 22:06:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうはァ~…ぴんくゥ?」

「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!ピンクムーン!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日4月6日の満月は、

 春に咲く花々をイメージして命名されたという《ピンクムーン》。

 では、本日の読書タイムも、

 今の季節にぴったりな、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― お茶でゆる~りセルフケア大全 ――

 

 

 著者はロン毛メガネさん、2023年1月に発行されました。

 『心と身体の不調がやわらぐ』と副題が付されています。

 そう、特に3月から4月にかけては、

 体調がグラつきやすい時季、です。

 

「きせつのォかわりめェ、なのでスゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:気温が乱高下!)

 

 気圧のせいか、疲労が溜まっているのか、

 朝から頭痛がするなぁ……なんていう日も多いけれど、

 お薬以外のもので体調UPを図りたい。

 

 そんなときに、まず試してみるべきは……お茶?

 

「のみものォ、だいじィでス!」

「がるるるるぐる!」(←訳:水分補給は必須!)

 

 漢方養生指導士、国際中医専門員、国際中医薬膳管理士であり、

 東洋医学You Tuberとしても活動してる

 著者のロン毛メガネさんが

 この御本で紹介しているのは、

 《飲む薬膳》です。

 

 心や身体の不調で悩んでいるとき、

 体調に合わせて、お茶を選ぶ――

 

 たとえば、

 喉が痛いときは、ドクダミ茶。

 片頭痛でつらいときには、レモングラス茶。

 憂鬱をやわらげたい時は、バラ茶。

 

「じかんもォ、だいじィ!」

「ぐるるるがるるるるる!」(←訳:朝昼晩で飲み分けよう!)

 

 私ネーさ、びっくりしたんですけど、

 『生姜湯』『生姜紅茶』などは

 発散と発汗の作用があるので

 夜にはおすすめできない、とあって(21ページ記載)。

 

 そうかぁ、生姜って、

 休息を取る前の時間帯には摂らない方がいい食材、なのね。

 肝に銘じておかなければ。

 

「きせつもォ、だいじィ!」

「がるぐぅるるるる!」(←訳:春はジャスミン茶!)

 

 春季に向いているのは、

 ジャスミン茶、菊茶、スイカズラ茶などの花茶と、

 緑茶や烏龍茶、くこのみ茶……

 クコの実がお茶になるとは知りませんでした。

 

 他にも、

 蓮の芯茶、ナツメ茶、仏手柑(ぶっしゅかん)茶、

 クズの花茶、といった“初耳!“なお茶についての

 解説も載っています。

 

「どんなァあじわいィ、なのかなァ??」

「ぐるがるるるる~!」(←訳:想像つかないよ~!)

 

 メンタルを整えたい、

 不調を変えたい、

 体質を変えたい、

 痛みを改善したい、

 と目的別にお茶の選び方・飲み方が解説されている

 セルフケア指南書は、

 新年度のバタバタや

 春バテでお疲れモードな方々におすすめです。

 

 実はカフェインが苦手で

 コーヒーは飲めないんだ……という御方も、

 (私ネーさもカフェイン駄目ダメ人間なのです)

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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~ つながる 双世界 ~

2023-04-05 22:09:37 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 さくらのォつぎはァ、きいろッ?」

「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!蒲公英がポンポコ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 庭のあちこちで、タンポポの黄色い花がポン!ポン!

 と咲き始めました。

 黄色いふっくらしたシルエットから連想するものといえば……

 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 神様の御用人 継いでゆく者 ――

 

 

 著者は浅葉なつ(あさば・なつ)さん、

 2023年3月に発行されました。

 アニメ化もされた《神様の御用人》シリーズの番外編、ですね。

 

「あはァ! しッぽがァ、ふさふさッ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:お腹もフサフサ!)

 

 輝くばかりのふっくらしたシッポ、

 お菓子の食べ過ぎでふっくら……してるかもしれないお腹。

 見た目はキツネさんだけれど、

 実は『方位神(ほういじん)』という神さまである

 黄金(こがね)さん。

 

 そして、黄金さんの傍らには、

 今日もアルバイトに励む青年、

 萩原良彦(はぎわら・よしひこ)くんの姿が。

 

 そうです、《神様の御用人》の名コンビが帰ってきました~♪

 

「まッてましたでス!」

「がるるるるる~!」(←訳:お久しぶりだ~!)

 

 《御用人(ごようにん)》とは、

 神様が抱える厄介事や悩みを解決するために東奔西走する、

 いわばトラブルシューター的存在です。

 

 いかなる因果によってか、

 或る日、御用人に指名されてしまった良彦くんは、

 誠心誠意をもって数多の問題を解きほぐし、

 ようやっと身辺も平穏に……

 

「なッてませんッ!」

「ぐるるるがるるるぅ!」(←訳:まだまだ忙しいよぅ!)

 

 この『継いでゆく者』巻でまず語られるのは、

 先代の御用人・萩原敏益(はぎわら・とします)さんの

 エピソードです。

 

 敏益さんは、名前からもお分かりのように、

 良彦さんのお祖父さん、なのですが。

 

 そこはやはり、血筋と申しましょうか、

 敏益さんも誠心誠意をもって、

 ついでに不屈の意思も隠し持って、

 御用をはたすべく思案を巡らせるます。

 

 たとえそれが、

 『ムキムキになりたい』

 という、ちょっと《?》な御用であっても。

 

「ふァ?」

「がるるるぅ??」(←訳:むきむきぃ??)

 

 はたして『ムキムキ』の真意は? 結果は?

 祖父・敏益さんが成した御用を、

 孫・良彦くんが知る日は来るのか――

 

  一柱『継いでゆく者』

  二柱『永遠の相槌』

  『神様の御用人』回顧録

  三柱『ありふれた日常』

 

 と、短編3作品に加え、

 御用人事典というべき回顧録も収録されたこの御本は、

 シリーズ新編へのプロローグでもあるようですね。

 

「ええッ! それはッ!」

「ぐるる~!」(←訳:嬉しい~!)

 

 科学とやらが進歩するにつれ、

 交差することもなくなった……はずの、

 神さまの世と、人間の世。

 

 《黄金編》を継ぐ

 八百万の神々とヒトとの新たな物語が、

 どんな風を現世へ吹き込んでくれるのか

 ワクワクを高めつつ、

 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

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~ 《台詞》に翼を ~

2023-04-04 22:08:36 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ……むむッ? あれはッ!」

「がるる!ぐるるるる?」(←訳:虎です!もしかして?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ピピピ、チリチリ、と朝早くから聴こえるのは、

 ツバメたちの声……?

 ええっ、ツバメってこんなに早く来るものだったかしら?

 と驚いたり慌てたりしながらも、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 名優が語る演技と人生 ――

 

 

 著者は関容子(せき・ようこ)さん、

 2023年1月に発行されました。

 雑誌『オール読物』に連載された

 『名優 男×女』8対談を書籍化した作品です。

 

「だれもがァしッてるゥ~はいゆうゥさんッ!」

「ぐるるがるるぐるるがる!」(←訳:舞台に映画にドラマでも!)

 

 収録されている対談は、

 

  第1幕『仲代達矢さん × 岩下志麻さん』

  第2幕『鳳 蘭さん × 松本白鸚さん』

  第3幕『柄本明さん × 白石加代子さん』

  第4幕『小日向文世さん × 渡辺えりさん』

  第5幕『野村萬斎さん × 麻美れいさん』

  第6幕『吉行和子さん × 小林薫さん』

  第7幕『梶芽衣子さん × 西島秀俊さん』

  第8幕『桐竹勘十郎さん × 寺島しのぶさん』

 

 と、スター俳優さんの顔合わせが並びます。

 

「たいしゅさまッ!」

「がるるるるる!」(←訳:語り手さんも!)

 

 ええ、大河ドラマ『どうする家康』では

 武将・今川義元を演じておられる野村萬斎さん、

 語り手として”名調子“を響かせている寺島しのぶさんも

 おられますね。

 

 それに、私ネーさ、

 数々の三谷幸喜さんの作品で熱演&怪演をみせてくださる

 小日向文世さんが大好き!なのですが、

 ここで気にかかってしまうのは……

 

「きのうゥ~!」

「ぐるるる?」(←訳:何食べた?)

 

 よしながふみ さん原作、ドラマ化、映画化もされて、

 絶大な人気を誇る『きのう何食べた?』。

 

 西島さんは“シロさん“こと

 弁護士の筧史朗さんを演じ、

 梶さんは史朗さんの母・筧久栄さんを演じています。

 

 『きのう何食べた?』出演にあたって、

 どのような心構えで現場に臨んだのか――

 西島さんと、

 もうひとりの主役・賢二を演じる内田聖陽さんが話し合ったのは、

 《真剣にやろう》ということでした。

 

   これは絶対に、

   面白おかしくやることは止めよう。

   真剣にやろう。

 

 そして。

 期せずして、梶さんも同じように考えていた、といいます。

 

 コメディっぽくやれる本だけれども、

 真剣にやろう、と。

 

「ふゥ~むゥ……」

「がるぐるるぐぅるるる!」(←訳:その思いがフィルムに!)

 

 ただ見栄えや話題性を追うのではなく。

 

 物語をこの世に産み落とした作家さんが、

 作品自体が、

 心から望んでいる《かたち》を

 現実のものとするために。

 

「かんたんそうゥでェ~」

「ぐるがる!」(←訳:困難至極!)

 

 演ずることとは、何なのか――

 独唱であって、

 合唱でもあって、

 単純で、複層的で、

 瞬間的で、でも長~く残ったりもする。

 

 消えそうで消えない一瞬へ

 アプローチしてゆく名優さんたちの語りと覚悟に、

 映画・ドラマ好きな方々も、

 演劇マニアさんも、

 ぜひ、耳を傾けてみてくださいね。

 戯曲好きな活字マニアさんにも

 おすすめですよ~♪

 

 

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~ 百物語の、縦糸、横糸 ~

2023-04-03 22:06:00 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうじゅゥ~…!」

「がるる!ぐるがるるるるる~…」(←訳:虎です!もう泣きそうです~…)

 

 こんにちは、ネーさです。

 坂本龍一さんの訃報に接し、言葉もありません。

 YMOの音楽を、『戦場のメリークリスマス』の名場面を、

 幾度となく脳内再生しながら、

 元気の素となるチカラを読書からいただきましょう。

 本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  

 

 

         ―― よって件のごとし ――

 

 

 著者は宮部みゆき(みやべ・みゆき)さん、

 2022年7月に発行されました。

 『三島屋変調百物語八之続』と副題にありますように、

 江戸の袋物屋・三島屋さんを舞台にした百物語シリーズの

 第8作です。

 

「ううッ、かいだんッ!」

「ぐるがるる!」(←訳:でも新展開!)

 

 ええ、そうなんですよね。

 百物語や怪談ときたら普通は、

 怖くて、ゾッとして、冷や汗が背中に……

 ってなるところなんですけれど、

 今回の三島屋さんでの《怪》談は、

 ちょっとばかり違います。

 

 それは、物語を織り成す《縦》の糸。

 

 この御本に収録されている3編をつなぐ縦糸が、

 喜ばしい光を放っているから。

 

「おめでたァ、なのでスゥ!」

「がるるぐ~る!」(←訳:おちかさ~ん!)

 

 三島屋百物語の、初代の聞き手さんであった

 おちかさん。

 

 先ごろ貸本屋へ嫁いでいったおちかさんに、

 なんと、赤ちゃんが!

 

 と聞いては、

 二代目の聞き手となった

 三島屋さんの次男坊・富次郎(とみじろう)さんは、

 いえいえ、三島屋さんの主人御夫妻、

 女中さんたち、手代さんたち、

 お店の跡取りの伊一郎(いいちろう)さんまで、

 そわそわ、どきどき。

 

「だよねッ!」

「ぐるがる!」(←訳:うんうん!)

 

 おっかさんも、番頭さんも、皆いっしょに

 胸を高鳴らせている中で、

 富次郎さんには大事な務めがあります。

 

 おちかさんから引き継いだ百物語の聞き手の役目を、

 こんなときでも、こんなときだからこそ、

 おろそかには出来ない――

 

 第一話『賽子と虻(あぶ)』

 第二話『土鍋女房』

 第三話『よって件のごとし』

 

 と、震え上がるような“こわいはなし“を聞かされながら、

 それでもやっぱり想うのは、

 この世に新しくやって来る

 小さないのちのこと。

 

 ……ここで、富次郎さんの“生地“が浮かび上がります。

 気が好い次男坊の彼は、

 こんな不安定で先行きの見えない世の中に赤子が生まれるなんて、

 と無闇に心配したりしないのです。

 

 ただただ、わくわく。

 赤子がもたらす変化を

 きっと素晴らしいものだと信じ、疑わず、

 ただ一心に待ちわびる。

 早く可愛い顔が見たいものだなあ、と。

 

「したくゥ、しなくちゃねッ!」

「がるる!ぐる!がるるぅ!」(←訳:おむつ!寝具!おもちゃ!)

 

 そんな嬉しい光に照らされては、

 物語の横糸たる怪異譚も、

 いささか座り心地が悪そう……ですが、

 表題作品『よって件のごとし』は

 超特級呪物、いえ、特別な力作です。

 

 著者・宮部さんは、

 ずっとこのテーマというかネタというか、

 或るモノについて書いてみたかったそうで――

 

「しィ~ッ!」

「ぐるるるがる~!」(←訳:ネタバレ駄目~!)

 

 えへん、そうですね。

 宮部さんを魅了し、

 これ書いてみたい!と願っていたテーマとは何なのか、

 シリーズのファンの方々は、

 怪談好きな活字マニアさんは、

 御自身の目で確認を!

 

 そして、三島屋さんの新たな物語は……

 いったいどうなる?!?

 

「きたいとィ、しんぱいィ!」

「がるるるるぐる~!」(←訳:待ち遠しいよう~!)

 

 未読の方々は、

 ぜひ、春の読書リストに加えてくださいね。

 

 

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~ 2023 ちょこっとサクラ旅(市街地編) ~

2023-04-02 22:08:28 | 花雑記

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ことしもォ~ぱちりッ!」

「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!撮りますサクラ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 昨日4月1日は絶好のお花見日和で、

 今年も南浅川&多摩御陵方面へ……と思ったのですが、

 どうにも時間が取れなくて、

 代わりに八王子市街地のサクラ樹さんたちをパチリ!してみました。

 本日は、読書の合間のひと休みに、

 ささやかなサクラ見物旅を、どうぞ~♪

  

 ↑こちらは、JR八王子駅北口から徒歩で約5分、

 国道20号(甲州街道)交差点のシダレザクラです。

 画面下に写っているのは、

 大鳥神社さんの赤い鳥居ですよ。

 

「はなやかァ、なのでスゥ!」

「ぐるるがぅるぐるっる!」(←訳:人気のフォトスポット!)

  

 ↑駅から少し離れた場所の、

 JR中央線の線路沿いでも、サクラが満開です。

 こちらは、ソメイヨシノかな?

 

「でんしゃのォ、なかからもォ~」

「がるるぐる!」(←訳:お花見気分!)

  

 ↑こちらは、国道16号(横浜街道)に面した

 極楽寺さんの立派な山門です。

 そして――

  

 巨樹、と呼びたいサイズのサクラさんが

 境内にそびえているんですよ。

 

「みあげるゥばかりィ~!」

「ぐるがるるる……?」(←訳:やや散りかけ……?)

  

 ↑プチ旅の締めくくりは、龍華山さんへ。

  

 境内には、ソメイヨシノと思われる古樹↑がありますが……

  

 これぞサクラ!

 と、うっとりさせられたのは↑こちらの、シダレザクラでした。

 まだ樹齢が若いのでしょうか、

 春だ!綺麗に咲くぞ!と言いたげな気合が感じられます。

 

「おしゃしんよりもォ~」

「がるるぐるがるるぐる!」(←訳:実物の方がキレイだよ!)

 

 残念なことに、

 写真を撮った後の午後十時頃、

 多摩近辺はとんでもない豪雨に見舞われたので、

 サクラ花の多くは散ってしまったかもしれません。

 

「かみなりィ、すごかッたでスよゥ!」

「ぐるがるるぐる!」(←訳:ほぼゲリラ豪雨!)

 

 もう今年のお花見はお終いかなぁ……

 いいや、まだまだ!と気持ちをアゲるために、

 はい、ここで美味しいオマケ画像も!

  

 『セブンイレブン』さんのオリジナルスイーツ、

 《さくらもこ》は、

 シュー皮もクリームもサクラ風味!

 桜のお菓子が好きな方々は、ぜひ~♪

 

  

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~ 世界あちこち、本から本へ ~

2023-04-01 22:07:35 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 しがつのォ、はじまりはァ~くすすッ♪」

「がるる!ぐるるるっ♫」(←訳:虎です!うふふふっ♫)

 

 こんにちは、ネーさです。

 4月1日の恒例行事、

 『東京ばな奈のなる木を発見!』『飲むじゃがりこ発売!』

 『ケンタの自販機登場!』などなど、

 エイプリルフールの微笑ましいSNSを楽しんだあとは、

 さあ、週末の今日はの読書をサボって、

 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― World Book Design 2021-22  ――

 

 

 東京・文京区の印刷博物館 P&Pギャラリーにて、

 会期は2022年12月10日~2023年4月9日(月曜休館)、

 『世界のブックデザイン』と日本語題名が付されています。

 

「せかいのォ、あちこちからァ~」

「ぐるるるがっるるる!」(←訳:美麗本がやって来た!)

  

 この展覧会では、

 2022年2月にドイツのライプチヒで開催された

 《世界で最も美しい本2022コンクール》で選出された受賞図書と、

 日本の《第55回造本装幀コンクール》をはじめ、

 ドイツ、オランダ、オーストリア、

 フランス、カナダ、中国で開催された

 各国コンクールの受賞図書約160点が展示されます。

 

「ふァ~…じゃんるゥ、いろいろッなのでス!」

「がるるるぐるる!」(←訳:いずれも個性的!)

 

 出展作品のジャンルは、

 画集や、庭園美術、

 詩集に書簡集、絵本、マンガ他、

 多岐にわたっていますが……

  

 おお、日本の出展作品である

 藤子・A・不二雄さん著『100年ドラえもん』が

 ステキに目立ってますよ。

 (いちばん上の画像のチラシ下部をご参照くださいな)

 

「どらちゃんッ!」

「ぐるがるるぐるるぅ~る!」(←訳:格好いいぞドラちゃ~ん!)

 

 製紙の手触り、

 手にズシリとくる重み、

 インクの香り、箔に反射する光。

 

 電子書籍も悪くないけど、

 紙の書籍の良さ、

 書物を手にすることの喜びを実感できる

 《本》の企画展へ、

 活字マニアの皆さま、

 ぜひ、お出掛けしてみてくださいね~♪

 

 

 

   では、ここで美味しいオマケ画像も、しゃらら~ん!

   

   『MUJI』さんの《さくらバウム》は、

   お花見のお供に、おすすめです。

   パッケージの封を切ると、

   サクラの香りが、ふんわりと。

   「かふェおれェ、いいかもッ?」

   「がるるぐるる!」(←訳:緑茶か紅茶も!)

   皆さま、花を仰ぎながら、穏やかな休日を♪

   

   

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