テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 本の町へ、帆を張って ~

2023-05-11 22:07:52 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 のッぽさァ~んッ!」

「がるる!ぐるるるっるーがーる!」(←訳:虎です!グラスホッパーさーん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 《ノッポさん》こと高見のっぽさんの訃報に触れ、

 しんみりとしております……が、暗くなってはいけませんね。

 『できるかな?』のゴン太くんとの楽しそうなダンスシーンを想い浮かべ、

 感謝の思いを新たにしながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

        ―― 生まれちゃった。 ――

 

 

 著者は糸井重里(いとい・しげさと)さん、

 2023年2月に発行されました。

 『ほぼ日刊イトイ新聞』の

 《今日のダーリン》

 に掲載されたエッセイ集《小さいことばシリーズ》の最新刊です。

 

 『ほぼ日刊イトイ新聞』こと『ほぼ日』のトップを飾る

 糸井さんの《今日のダーリン》は、

 毎日毎日、ほぼ休むことなく更新されていて、

 見る度に感心してしまうのですが。

 

「おはなしのォ、ないようゥもォ~」

「ぐるがる!」(←訳:毎回充実!)

 

 『ほぼ日』社内での出来事、

 イベントの進捗状況、

 おいしいものの話、

 ゲームや映画、青山から神田へ引越したことの報告などなど、

 糸井さんのエッセイは

 全方向へくるくると枝葉を伸ばしてゆきます。

 

 この御本で印象的なのは、

 青山から神田へ、

 会社がお引越ししたことと、

 もうひとつ――

 

 コロナ禍と立ち向かう姿勢、でしょうか。

 

「きんきゅうゥじたいィ~!」

「がっるぅぐる!」(←訳:喋っちゃダメ!)

 

 ひとと喋ってはだめ。

 会ってはだめ。

 家の外に出るのも、

 学校に行くのも、

 飛行機や電車での移動も、

 だめ、だめ、だめ。

 

 仕方のないことだったとはいえ、

 現在(2023年)から眺めれば、

 何もかも”だめだめ尽くし”は

 やはり異様で異常な状況でした。

 

 糸井さんはその異常さを早くから感じ取り、

 言葉にしてゆきます。

 本文30ページにあるのは、

 

    人がたのしみにしていることのほとんどが、

    人に会うこと、人といること、

    人と話すこと、人の話を聞くことだ。

    人は、ほんとうにつくづく、人に興味を持っている。

 

 という、

 詩歌のような真言です。

 

「おしゃべりィ、したいィ!」

「ぐるるるがるるる!」(←訳:出かけて会いたい!)

 

 人流も経済も停滞しがちな中で、

 背を丸めて下を向くのではなく、

 よいしょ、こらしょ、と荷造りしてお引越し。

 本の町・神田へ。

 江戸から続く、人と人が行き交う街へ。

 

「けつだんッ、でスねッ!」

「がるるぐる!」(←訳:大決心だよ!)

 

 お引越し決定に到るすったもんだも、

 おそらくはあっただろうと思うのですが、

 敢えてそこを詳述はせず、

 『ほぼ日』の乗組員さんと糸井さんは

 グイっと舵を切りました。

 はたして、本の町に新風は吹くのか……?

 

「しかいィ、りょうこうゥ~!」

「ぐるるがぅっる!」(←訳:追い風キャッチ!)

 

 高見ノッポさんは、

 『小さい人』という呼び方を好む御方でした。

 糸井さんの文章とお写真にも時折り、

 『小さい人』と、

 愛犬ブイコちゃんが登場して、

 私たち読み手はその可愛らしさに

 メロメロになってしまいます。

 

 『小さい』命たちが、

 困難多いこの世界を

 どうかかろやかに漕ぎ進んでゆけますように――

 

 そんな願いが込められている一冊を、

 皆さま、ぜひ。

 

 

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~ 日本の《道》は、なお進化中? ~

2023-05-10 22:07:14 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 とうきょうゥでェ~ぷらだッ!」

「がるる!ぐるるるるるがるる!」(←訳:虎です!庭園美術館でプラダ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 プラダによる現代文化をテーマにしたイベント

 《PRADA MODE》が、

 5月12日&13日に東京都庭園美術館で開催されます。

 アートイベントが好きな御方はぜひお出掛けしてみてくださいね

 (詳細は美術館HPをご参照くださいね)。

 どんな催しになるのかなぁと楽しく想像しながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 国道16号線 (文庫版) ――

 

 

 著者は柳瀬博一(やなせ・ひろいち)さん、

 単行本は2020年11月に、画像の文庫版は2023年5月に発行されました。

 『《日本》を創った道』と副題が付されたこの御本は、

 拙ブログでも以前にご紹介した作品ではありますが……

 

「むむッ? これはァ……ちがァ~うゥ!」

「ぐっるるーるがるる!」(←訳:アップデートしてる!)

 

 東京の郊外をぐるりと巡る、

 全長330キロの長~い道――国道16号線。

 この国道16号線の沿線となる地域は、

 日本史上で常に”重要な地域”であり続けた、

 とする柳瀬さんの文明論『国道16号線』が刊行されたのは、

 2020年11月のことでした。

 

 私たちの地元・八王子市は、

 国道16号線と国道20号線(甲州街道)によって

 形成されている街ですから、

 なるほど、こういう見方もあるのねえ、と

 頷きながら読み耽ったものですが。

 

「おもえばァ、あれはァ~…」

「がるるるるぐる……!」(←訳:コロナ禍の只中……!)

 

 2020年は、東京オリンピックが中止になった年であり、

 日本中で、世界中で、

 人びとは不安を隠しきれずに、

 それでも何とか踏ん張って、

 世紀の難事を乗り越えようと模索していた時期でもありました。

 

 後世からは

 ”暗黒期”とも見えるかもしれないこのパンデミック期間に、

 国道16号線では、何が起こっていたのか。

 変化はあったのか。

 

 著者・柳瀬さんは冷静に、

 病魔がもたらした新たな変化を観測し、

 本文に加筆してゆきます。

 

 また、文庫化にあたって、

 解説者として参戦、いえ、16号線論に参加したのは、

 作家の三浦しをん さん!

 

「わァおッ♪」

「ぐるるるるる!」(←訳:隣市民さんだ!)

 

 巻末の

 『解説――地域に広がる16号線の輪』

 にも書いておられるように、

 三浦さんは《町田っ子》さんで、

 町田市を舞台にしたシリーズ作品は大人気ですよね。

 

 そんな三浦さんにとって、

 国道16号線および接続する国道246号線は、

 《ヤンキー輸送路》。

 

 八王子と町田のヤンキーは、

 車で16号から246号を通って

 渋谷や六本木に繰り出すものなのだ、

 と快論を展開してゆきます。

 

「ぷふふふッ!」

「がるるっ!」

 

 国道16号線は、

 コロナ禍を経て、

 さらなる進化を遂げてゆくのか――

 

 一段と研ぎ澄まされた本文と、

 愉快な解説は必読!な文庫版『国道16号線』は、

 中世史・近代史・現代史好きな方々に、

 サブカル好きな活字マニアさんにもおすすめですよ。

 もちろん16号線の近くにお住まいの方々も、

 本屋さんの新刊コーナーで、

 ぜひ、探してみてくださいな♪

 

 

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~ 文豪さんの《アリス》、再誕! ~

2023-05-09 22:01:32 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうはァ、ひんやりィ~!」

「がるる!ぐるるがるーるるる!」(←訳:虎です!アイスクリームの日!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日5月9日は、アイスクリームの日、ですね。

 かつては健康食品であったものをデザートの域に高めたのは、

 ジュリアス・シーザーさん(紀元前100年頃~紀元前44年)。

 そんなに昔からアイスクリームってあったの?と驚きながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― 芥川龍之介・菊池寛 共訳 完全版 アリス物語 ――

 

 

 著者はルイス・キャロルさん、

 訳補・注解は澤西祐典(さわにし・ゆうてん)さん、

 原著は1865年に、画像の日本語版は2023年2月に発行されました。

 

 『不思議の国のアリス』として知られるキャロルさんの名著を、

 芥川龍之介さんと菊池寛さんが共訳した『アリス物語』と、

 英国の挿絵画家マーガレット・タラントさんの挿絵で構成された

 とってもレアな《アリス》作品です。

 

「あくたがわァさんッ?」

「ぐるるがる??」(←訳:菊池寛さん??)

 

 英国で刊行されるや、

 子どもたち紳士淑女に大人気となり、

 ヴィクトリア女王も魅了された『不思議の国のアリス』。

 

 そして、19世紀英国の人びとと同じく、

 《アリス》の物語に夢中になったのが、

 芥川龍之介さんと、

 菊池寛さんでした。

 

「そこでェ、ぷろじぇくとォ~はッしんッ!」

「ぐるがるる~!」(←訳:翻訳しよう~!)

 

 1927年11月、

 『小學生全集(全88巻)』の第28巻として、

 芥川さんと菊地さんの共訳による

 『アリス物語』は刊行されました。

 

 芥川さんが急逝されたのは1927年7月のことでしたから、

 完成した『アリス物語』を前に、

 菊地さんは何を想ったのか――

 

 巻末の『解説――本書の成り立ち』では、

 『アリス物語』誕生の舞台裏が記されていて、

 私たち読み手は想像をたくましくせざるを得ません。

 芥川さんにとって

 アリスが変幻自在に遊び旅する《不思議な国》とは……?

 

「とおいィ~いこくゥ?」

「がるるる?」(←訳:魔法の国?)

 

 芥川さん&菊地さんが訳出した『アリス物語』は、

 現代の各『不思議の国のアリス』と

 ほとんど(驚くほど!)変わっていません。

 

 『ヤマネ』が『山鼠』だったり、

 『マッドハッター』が『お帽子屋』だったりするものの、

 原作の魅力をそのまま湛えているかのように、

 アリスの冒険が綴られてゆきます。

 

「ちぇしゃねこくんッ、いまスゥ!」

「ぐるるるがるるぐっるるる!」(←訳:白ウサギさんも走ってます!)

 

 ちょっぴり古風、とも言えなくもない文章と、

 マーガレット・タラントさんの美しい挿絵は

 相性が良く、見応えがありますよ。

 本家《アリス》のテニエルさんの画が好きという御方も、

 タラントさんが描いたドードーやグリフォンには、

 ニヤリ♪とすることでしょう。

 

「きょだいなァ~ありすさんもォ!」

「がるぐる!」(←訳:必見です!)

 

 脱落箇所の補完や注釈も加えられた

 『完全版 アリス物語』は、

 まだ《アリス》を読んだことがない方々にも

 ぜひのおすすめですよ。

 本屋さんで見つけたら、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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~ 《色》とりどりの名競べ ~

2023-05-08 22:10:10 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!

 いえやすゥさんッ、にげてェ~ッ!」

「がるる!ぐるるるるぅ!」(←訳:虎です!待ち伏せだぁ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 大河ドラマ『どうする家康』第17回で描かれたのは、

 三方ヶ原の戦い……!

 戦い前夜の経緯はこうだったのか、と感心させられました。

 (武田軍の補給線ってどうなってるんでしょう?)

 次回の『シン』ならぬ『真・三方ヶ原合戦』を待ちながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 色を表すことばの辞典 ――

 

 

 監修は國本学史(くにもと・のりふみ)さん、

 2023年3月に発行されました。

 『日本と世界の色をイラストとともに味わう』

 と副題が付されています。

 

 ”色を表すことば”を集めたこの御本には、

 16のテーマに分けて、

 日本と世界から厳選された426色が取り上げられ、

 名前の由来、

 色見本のイラストなど、

 各色のプロフィールが詳しく解説されています。

 

 これが、エッセイを読んでいるかのようで、

 とても面白いんですよ。

 

「はなのォ、いろッ!」

「ぐるる!」(←訳:空の色!)

「たべもののォ、いろッ!」

「がるるる!」(←訳:金属の色!)

 

 花、草木、土・砂、鉱物(宝石)など

 分かりやすい色から、

 天気・天候、海の生き物、金属・錆といった

 繊細な色があって、

 身近ではあるけれど

 なかなか区別しにくい

 染色の色と、顔料の色……。

 

 私ネーさが特に唸らされたのは、

 染色の色の、

 紫・青の染色、でしょうか。

 

 染めあがった紫や青系の色を見分けることって、

 簡単そうに思えて複雑です。

 

 『紫』と『パープル』、

 『濃色(こきいろ)』、

 『薄色(うすいろ)』、

 『京紫』に『似紫(にせむらさき)』、

 『江戸紫(えどむらさき)』や、

 『古代紫(こだいむらさき)』。

 

「むむむゥ? にてるゥ!」

「ぐるるる!」(←訳:カオスだ!)

 

 『二藍(ふたあい)』と『藍色』、

 『紺色』と『濃紺』、

 『インディゴ』と『鉄紺(てつこん)』、

 『鉄納戸(てつなんど)』……。

 

 でね、染料の色と顔料の色がまた、

 微妙に異なっているんですよ。

 

「うゥ~むゥ!」

「がるるるぐるる!」(←訳:さらなるカオス!)

 

 この御本では、

 色ごとにRGB値(光学的な比率)、

 CMYK値(印刷の色指定などで使用されるインキ4色の比率)

 が書き添えられていますので、

 おお、ここが違うんだ!と

 色を“読み分ける”ことが出来る仕様になっています。

 

 そして、文化から来る

 ”色のイメージ”の違いも解説されていますよ。

 

 『桃色』と聞いて、

 私たち日本人がイメージするのは

 桃の花のピンク色……なんですけど、

 欧米の人がイメージするのは

 もっとオレンジがかった色合いで、

 桃の果実の色、であると。

 

「おはなとォ、かじつゥ?」

「ぐるるるがるるぐる~1」(←訳:似てても違う色だね~!)

 

 巻末には、

 江戸の文化を彩った渋~い《茶》《鼠》色の紹介、

 色の系統別索引一覧なども掲載されています。

 

 この色いいな、好きだなぁ、と見入ったり、

 あ、この色ってこういう名前なんだ?と学んだり、

 色と、色が持つエピソードを

 見比べ、読み比べるのは楽しくて、

 GW明けの気分転換におすすめですよ。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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~ 古くも新しい街角で ~

2023-05-07 22:08:44 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 れんきゅうゥ~さいしゅうゥびィ??」

「がるる!ぐるっ?がる~??」(←訳:虎です!ええっ?もう~??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2023年のGWも今日で終わりかぁ……と沈む御方、

 いや連休中はよく働いたからクタクタだわ~…という方々も、

 さあ、本日の読書タイムは、

 早くも待ち遠しい《次の休日》のために

 ↓こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― ちょこっと京都に住んでみた。 ――

 

 

 著者はテレビ大阪の皆さん、2022年12月に発行されました。

 『京都の人だけが知っている本当のとっておき』と副題が付されています。

 

 2019年12月29日、

 先ずはテレビ東京系列6局ネットで放送された年末スペシャル番組として、

 そして2022年には、

 テレビ大阪開局40周年ドラマとして

 新たに制作された連続ドラマ(全6話)

 『ちょこっと京都に住んでみた。』――

 

 この御本は、

 ドラマの中に登場するお店や場所を

 再構成してまとめたものです。

 

「きょうとにィ~すむゥ……!」

「ぐるがるる~!」(←訳:憧れだよね~!)

 

 世界にその名を知られる都市・京都。

 お寺社さんの壮麗な伽藍や、

 歴史ある老舗さんが形作る街並みと、

 味わいある町家の建物……

 ただ、その古さゆえに

 なかなか敷居が高そうで、

 “住む“のは難しく思われますが。

 

 “ちょこっと”なら、なんとかなるかも?

 

「たんきィたいざいィ?」

「がるぐるる!」(←訳:期間限定で!)

 

 ドラマの主人公・江東佳奈(えとう・かな)さんも、

 短期滞在の予定で

 京都へ向かいました。

 

 大叔父の、大賀茂さんが怪我……!

 

 ということで、

 お母さんに頼まれちゃったのです、

 茂さんの世話をしてやってほしいと。

 

「わわわッ、たいへんッ!」

「ぐるるるがるる!」(←訳:取り急ぎ京都へ!)

 

 京都の大叔父さんのお家を訪ねれば、

 渡されたのは手描きの、地図。

 

 つまり、この地図を頼りに

 おつかいに行ってきてほしい、というのです。

 

「はじめてのォおつかいィ~?」

「がるる!」(←訳:京都版!)

 

 地図に記されているのは、

 茂さんには馴染み深いけれども、

 佳奈さんにとってはとても新鮮で不思議な

 京らしさがあふれるお店ばかり。

 

 『岡田梅寿堂(おかだばいじゅどう)』――京番茶は、ここで。

 

 『大黒屋 鎌餅本舗(だいこくや かまもちほんぽ)』――

  やわらかな餅菓子《鎌餅》が大人気。

 

 『かみ添(かみそえ)』――

  ああ、《唐紙(からかみ)》の美しさよ。

 

 『カフェ ビブリオティック ハロー!』――

  ここは図書室?それとも喫茶店?

 

「いいなァ~♪」

「ぐるがるぅ~♫」(←訳:京都だなぁ~♫)

 

 ”古いもんも、新しいもんも好き“

 だという京都人さんに贔屓(ひいき)されるお店や、

 鴨川(賀茂川)の川辺。

 

 佳奈さんが教えてくれる

 『ちょこっと京都』な名所&名物ガイド本は、

 ドラマのファンの方々に、

 これから関西旅へお出掛け予定の方々にも

 おすすめですよ。

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪

 

 

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~ ペンギンたちは、ここに居る。 ~

2023-05-06 22:06:20 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 こんなァときはァ~おまじないィ!」

「がるる!ぐるるがるるぐるる!」(←訳:虎です!先人の知恵に頼ろう!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 『地震封じの呪文』といわれる

 《ゆるげども よもや抜けじの要石  鹿島の神の あらん限りは》

 を昨日からそっと唱えております。

 大地よお鎮まりくだされと祈りながら、

 さあ、本日は読書をサボり、

 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  

 

 

     ―― さかざきちはる ペンギンアパートメント ――

 

 

 千葉県市川市の芳澤(よしざわ)ガーデンギャラリーにて、

 会期は2023年4月21日~7月9日(月曜休館)、

 『penguin apartment』と英語題名が付されています。

 

「おおゥ! きゃわゆいィ!」

「ぐるがるぅぐるるる!」(←訳:好きだなぁペンペン!)

 

 前回記事でご紹介しました

 『せかいいちのねこ』のニャンコくんが

 愛猫家さんたちのアイドルだとするなら、

 さかざきちはる さんが描くペンギンたちは

 ペンギン好きさんたちのアイドル!ですね。

  

 ↑シンプルな線&豊かな表情のペンギンさんたちは、

 JR東日本『Suikaのペンギン』として

 関東圏にお住まいの方々にはお馴染みでしょう。

 

 さかざきさんは、

 千葉県のマスコット『チーバくん』、

 ヤマトホールディングス『クロネコ・シロネコ』や、

 絵本のお仕事でも知られていますが、

 ライフワークとしているのが

 ペンギンのイラストレーション作品です。

 

「こんかいィはァ、ぺんぎんづくしィ~!」

「がるるるぐるるるる!」(←訳:ペンギンキングダム!)

  

 2014年から『ペンギン100態』展を都内百貨店で5回開催し、

 500点の作品を発表しているさかざきさん、

 今回の展覧会に合わせて

 新たに500点の作品を描きおろしたそうですから、

 会場内は右も左もペンギンまたペンギン!

 

 展示会場には5棟のアパートメントが出現し、

 

 [銀]には『動くペンギン』

 [森]には『ペンギンといきもの』

 [虹]には『ペンギンと色』

 [空]には『ペンギンと鳥』

 [画家]には『ペンギンとねこ』

 

 と、5つの棟それぞれにテーマが設けられ、

 そこに暮らすペンギンたちの表情を

 覗き見しながら楽しめる空間設計がされているん、んですって。

 

「あはァ! はッけんッ!」

「ぐるーるるがるるぐるる!」(←訳:アパートの屋根にねこが!)

   

 前期(4/21~5/28)と

 後期(5/30~7/9)とで、

 合計1000点のペンギンちゃんたちと会うために、

 ペンギンファンの皆さま、

 お出掛けしてみてくださいね。

 

 遠いわ……お出掛けできそうにないわ……という御方は、

 JR東日本さんのショッピングサイトで販売中の

 『Suicaのペンギン』グッズのコーナーで

 目の保養をしてくださいな。

 

  

 

   では、ここでオマケ画像も!

   

   なおもグミハンティングを続ける私ネーさの、

   今週の獲物は……

   『明治』さんの

   《果汁グミ ダークチェリーミックス》です。

   昨年好評だったダークチェリー味が、

   嬉しいことに再販となったんですよ。

   「きかんッげんていィなのでス!」

   「がるるぐっるがるる!」(←訳:早目にゲットすべし!)

   

   GWも終盤となって、

   お疲れの方々も多いことでしょう。

   どうか皆さま、無理をせず、穏やかな休日を。

 

 

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~ ニャンコ、舞台の上へ ~

2023-05-05 22:05:05 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おひさまァ~さんさんッ!」

「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!好天の祝日~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日5月5日は《こどもの日》!ということで、

 読書をちょっとお休みして、

 祝日のスペシャル情報をお送りいたしますよ。

 さあ、↓こちらを、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 舞台版 せかいいちの ねこ ――

 

 

 東京・千代田区の日生劇場にて、

 会期は2023年8月の19日と20日(開演は10:30 / 14:30)、

 画家・絵本作家ヒグチユウコさんの絵本『せかいいちのねこ』が、

 舞台化されることになりました。

 

「おおォ~!」

「ぐぅるるるるる……!」(←訳:ニャンコさんが……!)

  

 先頃、大好評のうちに幕を閉じた

 ヒグチユウコさんの大規模個展『CIRCUS FINAL END』。

 そしてふたたび幕が上がるのは、

 東京を代表する大型劇場……!

 

「しゅやくはァ、にゃんこォくんッ!」

「がるるるぐるがる!」(←訳:アノマロくんもね!)

  

 原作『せかいいちのねこ』(2015年刊)は、

 或る理由から

 猫になりたいと願うぬいぐるみのニャンコの物語です。

 

    猫になりたい、本物の猫に。

    どうしたら、猫になれるのだろう。

 

 猫になれる方法を探し求めて、

 旅をするニャンコくん。

 さまざまな猫たちに出会いながら、

 ニャンコくんは考えます。

 『せかいいちのねこ』とは、

 本当の幸せとは……?

 

「あのォおはなしィがァ……!」

「ぐるるがるぐるる……!」(←訳:舞台になるなんて!)

 

 演出・振付・脚本は、山田うん さん。

 出演は、山田うん さん率いるダンスカンパニーCo.山田うん の皆さんと、

 人形劇団ひとみ座の皆さんです。

 

 ダンサーさんたちと人形劇団?

 って、いったいどんな舞台になるんでしょう?

 それに、舞台美術は?

 ヒグチユウコさんのあの細密な画が

 舞台上に立体化されるんでしょうか?

 

「すッごくゥ~たのしみィ!」

「がるるぐるるる!」(←訳:期待もふくらむ!)

 

 大注目の舞台『せかいいちのねこ』は、

 Web先行発売が5月18日(木)の11:00から23日(火)、

 一般発売が5月25日(木)の11:00から、

 となっています

 (詳細は劇場HPをご参照くださいね)。

 

 絵本好き&アート好きさんも、

 ヒグチユウコさんのファンの方々も、

 今後の情報公開をお見逃しなく~!

 

 

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~ どくとる、大海原をゆく ~

2023-05-04 22:09:25 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あわわッ! しがいせんにィ~ごちゅういィをォ!」

「がるる!ぐるるるがるぅ!」(←訳:虎です!ヒリヒリするぅ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2023年のGW後半はお天気が良くて……

 紫外線の強さに戦々恐々ですね。

 お肌、それに目もしっかりガードしながら、

 さあ、窓辺で読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― どくとるマンボウ航海記 (増補新版)――

 

 

 著者は北杜夫(きた・もりお)さん、

 単行本は1960年に、画像の増補新版文庫は2023年2月に発行されました。

 刊行から80年余を経た現在も、

 読み手の私たちを抱腹絶倒せしめる

 20世紀日本文学の傑作といえば、はい、

 北杜夫さんの《どくとるマンボウ》シリーズ!

 

「ほんもののォおいしゃさんッ!」

「ぐるるーがるぐる!」(←訳:ドクターなのです!)

 

 北杜夫さんについて、

 あらためて説明しますと。

 

 本名は、斎藤宗吉(さいとう・そうきち)さん。

 

 祖父の斎藤紀一(さいとう・きいち)さんは医師であり政治家、

 父の斎藤茂吉(さいとう・もきち)さんは歌人であり医師、

 兄の斎藤茂太(さいとう・しげた)さんはエッセイストであり医師、

 という、お医者さんの家系に生まれました。

 

 しかも、全員が精神科のドクターです。

 北さん御自身も、

 文学に進みたい志を抱えつつ、

 父・茂吉さんに説得され、

 医師への道を進んだものの……

 

「ちょッぴりィ~よりみちィ!」

「がるぐる~る!」(←訳:してみた~い!)

 

 慶応義塾大学病院で、

 お医者さんとして真面目に勤務していた北さんのこころに、

 ふつふつと湧きあがる旅への憧れ。

 

 でも、留学生試験には落ちてしまったし……

 と思っていたら。

 

「あくまのォ、ささやきィ?」

「ぐるるるるがるるる?」(←訳:天使さまのはからい?)

 

 水産庁の漁業調査船が、

 船医さんを探している。

 

 大西洋でマグロの新漁場開拓を行い、

 欧州を回って帰ってくるという予定で、

 もう数日後には出港するのに、

 船医さんが見つからない!

 

「うふふふふッ!」

「がるるるる~!」

 

 あまりに急な話に躊躇する北さん。

 けれど……ああ、なんと魅力的な旅でしょう。

 

 寄港地は、シンガポール、スエズ、リスボン、ハンブルグ、

 ロッテルダム、アントワープ、ル・アーブル、ジェノア、

 アレキサンドリア、コロンボ。

 ……それに、マグロが食べ放題~??

 

「いいねッ!」

「ぐるるるるぅ!」(←訳:ワンダフルゥ!)

 

 かくて、

 漁業調査船『照洋丸』は出発しました。

 若き一人の医師、いえ、文学青年を乗せて。

 

 各地の港で船員さん&ドクターを待つのは、

 美しい女性たち……ではなくて、

 ワイロ目当ての役人や、

 抜け目のない税関職員?

 海が荒れれば、船医室の器具は引っくり返り、

 床は逆流してきた海水でビショビショ……

 

 でも、或る日の操業中にはクジラと出会ったり、

 帰国が迫ってくると、

 帰りたくないなぁ~…

 この船を奪って逃げちゃおうか?

 なんて妄想したり。

 

「それはァ~だめェでスゥ!」

「がっるるる~!」(←訳:帰ってきて~!)

 

 信州の学校に在学していたときは、

 アルプスの山歩きにハマり、

 すっかり”山男”となっていた北さんが、

 “海の男“となった日々の、

 痛快な記録。

 

 巻末には、

 なだいなだ さんによる解説、

 『どくとるマンボウ航海記』の編集者であった宮脇俊三さんの解説、

 北杜夫さんのエッセイ『傲慢と韜晦』も載っていて、

 『航海記』初版刊行時の特別な熱気が伝わってきます。

 旅文学好きな方々は必読!な名作を、

 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

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~ レシピも、写真も、お喋りも! ~

2023-05-03 22:05:35 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 じゅうゥたいィ~ごちゅういィ!」

「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!駐車場もね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 GW後半!とあって、高速道路の渋滞名所が起きたり、

 人気の行楽地では駐車場も2時間待ち、

 駅も人の波、となっているようです。

 そんな窮地でこそリラックスのための読書タイム!ということで、

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― エプロン手帖 ――

 

 

 著者は平野レミ(ひらの・れみ)さん、

 2023年2月に発行されました。

 1995年に刊行された『平野レミのエプロン手帖』を

 大幅に加筆・修正したエッセイ集です。

 

 祝日の朝……

 NHKで放送されるやSNSでは感嘆と歓声と悲鳴が交差し、

 関連ワードがトレンドを席捲するキラーコンテンツといえば、

 ええ、そうです、

 『平野レミの早わざレシピ!』

 ですよね。

 

 残念ながら、

 このGW中の新作放送予定はないらしいのですが――

 

「えええッ! そんなァ!」

「ぐるるがる~!」(←訳:寂しいよう~!)

 

 寂しくも物足りない気持ちを盛り上げるべく、

 今回はレミさんの著作を手に取ってみましょう。

 

 この御本には、

 

  《お料理するときは

   “食材”の人格を尊重するのが大事です》

 

 と訴えるレミさんのエッセイと、

 御夫君・和田誠さんをアシスタントに

 レミさん御自身がスタイリング&撮影した写真、

 55のオリジナルレシピが収録されています。

 

「かつおォぶしィ!」

「がるる!」(←訳:焼き豚!)

「はまぐりィ!」

「ぐるるるがっるー!」(←訳:おからのクッキー!)

 

 作ってみたくなるレシピが幾つも並ぶ中、

 私ネーさが愕然としてしまったのは、

 本文91ページで語られている

 《朝、忙しいときの簡単だし巻き卵》でした。

 

   卵に砂糖とだし汁を混ぜ→

   うんとやわらかなスクランブルエッグを作り→

   巻きすで巻いたのち→

   レンジで30秒ほど過熱→

   冷凍庫にちょっと入れて固める。

 

   巻くときに、火を通したアスパラガスや

   梅麩や椎茸をのせて巻き込むと、

   切ったときに断面がきれいです。

 

 って、これは早業かつ楽しそうじゃありませんか。

 巻きすごとレンジに入れちゃうとは、

 冷凍庫も利用するとは、大胆ですねえ。

 

「れみさんッらしいィ~でスゥ!」

「がるるぐる!」(←訳:細心で豪快!)

 

 一方、ホロリとさせられるのは、

 本分30ページのエッセイ

 『左ひらめの右かれい』。

 

 レミさんと、和田誠さんが

 初デートでお食事をしたときのこと。

 お店で突出しに供されたのは、

 《小さな変な魚》

 でした。

 

 何! 何! どうしちゃったの、この魚!

 とレミさんは驚きます。

 ぺったんこで片側に目がくっついている、とは、

 なんと奇妙な。

 

 そこで和田さん、慌てず騒がず。

 レミさんが見たこともないその魚について

 丁寧に説明します。

 

   これは、あ、かれいだな。

   どうしてわかるかというと、

   左ひらめの右かれい。

   この連中は海底に住んでて、

   平らに泳ぐから、

   この形が都合がいいんだ。

 

「かッこいいィ!」

「ぐるがるぐるるる~!」(←訳:和田さんステキだ~!)

 

 レミさんも、

 ひらめやかれいを知らなかった訳じゃないのです。

 ただ、しげしげと見たことはなくて、

 魚は全部、目が両側についていて、

 縦にまっすぐ泳ぐもの、だと思っていたんです。

 

 かれいを間にしての、発見と、出逢い。

 

 美しく、優しく、

 微笑ましくて羨ましいような、

 初デートのメモワールですね。

 

「であいィもォ、おしょくじィもォ~」

「がるぐるぅ!」(←訳:最高だよぅ!)

 

 また、

 和田さんが所有していたハッセルブラッドで撮影したという

 お料理の写真の数々は、

 デジタルカメラとは異なる味わいが好ましくて、

 新鮮でもありますよ。

 

 レミさんのお料理が好きな方々、

 エッセイ好きな活字マニアさんは、

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪

 

 

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~ ネコと紅茶が招くもの ~

2023-05-02 22:08:54 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 うむむゥ! どこもォ~だいこんざつゥ?」

「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!行列多し~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 賑やかなゴールデンウィークの街角で、

 おや? 或るお店だけ雰囲気が違っているのは

 いったい何故でしょうか……?

 その秘密を解き明かすために、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― 猫と紳士のティールーム 1 ――

 

 

 著者はモリコ ロス(もりこ・ろす)さん、

 2023年3月に発行されました。

 『Cat and Gentleman's Tea room』と英語題名が付されています。

 

「にゃんこォ、でスよゥ!」

「ぐるがるぐるぅ!」(←訳:窓に猫がいるぅ!)

 

 お顔やボディ、尻尾は黒色で、

 胸のあたりが白いニャンコ、

 いわゆる“タキシードキャット”ちゃんが、

 窓辺でチョイチョイと毛繕いして、

 ニャンコ好きな通行人をうっとりさせるお店――

 

 いえ、失礼しました、

 ここは。

 

  《CAMELLIA TEA ROOM》

 

 紅茶専門店、と記されていますね。

 

「こうちゃッ?」

「がるぐるる~!」(←訳:おお珍しい~!)

 

 コーヒーショップやカフェなら、

 駅の内外や繁華街やショッピングモールに

 数え切れないほど並んでおりますが、

 紅茶専門店……?

 

 偶然お店の前を通りかかった若い女性――

 片出(かたいで)さんは、

 一瞬迷いを感じたものの、

 窓の向こうからこちらを見つめる

 タキシードキャットちゃんの可愛さに抗えず、

 ふらふらと、お店の中へ。

 

「おッ! きれいィ!」

「ぐるっるるがるるるる!」(←訳:外国っぽいインテリア!)

 

 ヨーロピアンな内装と、

 座り心地の良さげな椅子、

 そして。

 

 『お店の人 イッケオジ――!』

 

 と片出さんが心のウチで叫んでしまうくらい、

 “立ち姿も麗しい“店主さんが、

 丁寧に淹れてくれる

 《本日の紅茶》は……

 

「うァ!」

「がるぅ!」

 

 言葉に出来ない美味しさ。

 

「おかしもォ!」

「ぐるるる~!」(←訳:おいしい~!)

 

 大事件が起きるのではなく、

 背筋がゾゾッとするホラー展開も、

 アクションもスリルもサスペンスもなく、ただ。

 

 紅茶をいただく。

 お菓子を味わう。

 

 シンプルな構成は美しく、

 ホッとさせられます。

 

 何より、強度の人見知り、という

 店主・瀧(たき)さんのキャラクターが素晴らしくて、

 読み手の私たちは笑顔になってしまいます。

 人見知りなのに接客業って、

 毎日タイヘンでしょうけど、

 猫のキームンくんがそばにいてくれて、

 紅茶への愛があれば……!

 

「なんとかァ、なるゥ!」

「がっるぐっる!」(←訳:グッドラック!)

 

 ダージリン、アールグレイ、ディンブラ、アッサム。

 それぞれの紅茶に合うお菓子は?

 紅茶とお菓子をいただくお客さんたちの表情は?

 

 紅茶好き&お菓子好きさんに、

 愛猫家さんにも激おすすめの新刊コミックは、

 早くも重版出来!となったそうですから、

 もしや映像化もアリでしょうか。

 だとしたら、イケオジな店主さん役に相応しいのは……?

 などと想像するのも楽しい一冊を、

 皆さま、ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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