喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「現代詩神戸」271号

2020-12-15 10:07:22 | 
入院中に家に届いた詩誌「現代詩神戸」271号、家内が病院に届けてくれて読んだ。

中で最もわたしの興味を引いたのは岩崎英世氏の「○○酒店」。
←クリック。
今ではほぼ絶滅した昭和の香りする酒店を見事に描写していて懐かしさがあふれる思い。
店先の匂いまで漂ってきて、人の話し声も。わたしが思い出せるいくつかの酒店の店先を鮮やかに思い出せてしまう。
ほかには井口幻太郎さんの「枝折り(しおり)」が良かった。最後の二行、
《あの 日 僕が手折った枝が/未だに僕らの来るのを待っているのだろうか》
一篇を照り返してじんわりときます。
そして渡辺信雄さんの「測れない距離」。
一度読んでスッとわかる詩ではないかもしれないが、ある種の情感を漂わせていて心に沁みます。
そしてそして、エム氏の「あとがき」がいい。
「お互いに長生きしたなあ」のつぶやき。
エム氏とは三宅武さんのことでしょう。
三宅さんとはわたし顔を合わせたことはあっても交流はありません。
しかしいつまでも活躍していただきたいと思っています。
どうかお元気で。
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