あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

[ETV特集:里山保育が子どもたちを変える」

2008-01-06 00:03:13 | あいよっこの島々模様

昨年末12241030過ぎTVチャンネルを回していると、子どもたちのいきいきとした映像が飛び込んできました。それはNHK教育テレビ「ETV特集:里山保育が子どもたちを変える」で、HPを調べると10月に放映された再放送らしいです。

 

写真:西表島ピナイサーラの滝の近くで。カヌーがすぐそばを通っても 知らん顔で立ったままお昼寝をしているしらさぎ。

 

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千葉県の木更津社会館保育園(私立)を舞台に繰り広げられる「里山保育」の5歳児たち40人を一年間追い続けた力作でした。園を中心とした自然豊かな環境の中で、子どもたちはパンツ一丁でどろんこ遊びをしたり、伝統遊びをしたり、動植物と親しんだりと、心身を精一杯使って過ごしているのです。<o:p></o:p>

入園した当初動きが激しく、すぐに手がでるやんちゃ坊主のしゅうや君は友達とトラブルばかり。でも彼は昆虫や小動物が大好きで採るのも上手。自然のなかでそして友達との交流のなかで次第に成長していく姿に、子どもってみんな一人ひとりが主役なんだなあ、と感じないではいられませんでした。<o:p></o:p>

印象的だったのは、カナヘビを捕まえたしゅうや君に「そんな風に持っていたら死ぬから逃がせ」と詰め寄るまさのり君との緊張感あふれるやり取りの場面です。ふっきれたように逃がしたあと、そっとまさのり君に近づいて「ごめんね」というしゅうや君。そしていつのまにか友達と手を握り合ってお話に夢中になっているしゅうや君。大人が介入しない子どもたち同士のケンカやふれあいの大切さを感じます。<o:p></o:p>

指導する直井洋司さん(50)は「はだかで直接体感することで、感覚を会得し心が解放される。世界や他のものを受け入れることは、つまり自分自身を受け入れること」と言っていました。休耕田のぬかるみで転び足をすりむいた志保ちゃんですが、「また入りたい。足が気持ち良かった。土が温かい」と言っていたのも心に残ります。<o:p></o:p>

こうした保育で一番問題になるのは「危険とのかねあい」「保護者の理解」です。子どもたちの身体がおかしい、といことは随分前から言われています。「まっすぐ歩けない」「転んでもとっさに手がつけない」など基本的な身のこなしさえできない子が増えているのです。たぶん危険と身体感覚の獲得は常に隣り合わせなのでしょう。極論すれば命をかけたような行動・行為を通してこそ、人は命の大切さを実感できるのだと思います。伴うリスクにかかわらず、里山保育が実施されていることは本当に嬉しいことで、経営者のかた、指導者のかた、保育士のかた、そしてそれをカメラで追って伝えてくれたスタッフにありがとうを言いたくなりました。いうまでもなく主役であるすばらしい子どもたちにも。<o:p></o:p>

あいよっこがたいへん共鳴したのは、近年の子育て環境に危機感を持っているからだと思います。自分自身の時代はこんな里山保育的な子育ちが普通で、いわば放任主義の、今風に言えばのびのび教育でした。危険も相当ありましたが、それと引き換えに得るものも多かったと感じています。そして今ブログ「一人旅」で書いているように、野山や海・川を巡ることが本当に嬉しいのは、こうした経験が影響しているのかな、と思い至っているのです。<o:p></o:p>

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写真:見えにくいでしょ?眼を凝らしてみてね。干潟の丸い砂はカニさんのふん。しおまねきや小さなカニはパドルをさっと振ると、「あっ!」の十分の一秒くらいで穴に隠れます。サギや鳥たちだと思うらしいです。

コメント
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