写真撮影日は2012/5/20~23、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>
写真:繁殖ケージで「枝渡し行動」をするトキ<o:p></o:p>
佐渡ヶ島で偶然手に取った「エスライフ」というクーポンマガジン4・5月号に「特集 ゆっくりトキを眺めたい!金子良則さん」という記事がありました。
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佐渡トキ保護センターに勤務する獣医師・金子さんは、トキの飼育にかかわってもう20年以上が経ち、最後の日本産トキ「キン」は目が見えなくなっても、金子さんのことがわかったそうです。
写真:剥製になった最後の日本産トキ「キン」
<o:p></o:p> トキとの長いつきあいの中では「悲しく、淋しい思い出」のほうが多いそうで、放鳥したトキを見ると「腹が減っていないか」などと心配は尽きません。日本では絶滅し、世界でも減少が続いているように、種としての絶対数が少なすぎるのは、「単に乱獲や生育環境の悪化ばかりではなく、環境の変化に順応できない不器用さも原因のひとつ」と話します。
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放鳥したあと、枯れた松に営巣して「それじゃ上から丸見えなのに」とハラハラしたり、また羽の大きさのわりに体が重く、飛び上がるのも大変だったりします。でもクチバシは田んぼで餌をとるのには最適なのだそうです。つまり田んぼの餌つくりがとても大事ということになりますね。
写真:野生復帰センター観察棟。
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読売新聞2012/6/22付け「トキ 野生復帰へ前進」によると、これまでの3年半に放鳥したトキは計91羽ですが、このシーズン初めて36年ぶりに自然界でひなが誕生し、8羽すべてが無事巣立ちました。
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やはり、というか人に育てられたトキはペアつくりが苦手な傾向が見られ、繁殖に必要な「偽交尾」や巣の材料を運んで相手に渡す「枝渡し」などの求愛行動がうまくいかないようです。
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写真右:センター内にある遠隔操作できるライブカメラ。 なぜかこちらを見ている。
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あいよっこがトキの森公園の観察回廊で、カメラの望遠レンズ越しにかなり離れた繁殖ケージを見ていると、ちょうどこの「枝渡し」行動をしていました。オス(たぶん)が細い枝を口にくわえて何度もメスたちに近寄っていきますが、メスはいっせいに逃げ出していました。どっちに問題が?
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ともあれ野生生物は、小さいときに親の行動を見て学習することの重要さがわかります。でも繁殖率も低く、生存率は4-5割、つまり巣立った8羽が生き残るのは3-4羽、という現状においては、まだまだ人の手による保護が必要といえます。
写真:外海府の海岸線は魅力的。後ろは「二つ亀」。
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佐渡トキ保護センター・トキの森公園に隣接する「野性復帰ステーション」は公開されていませんが、観察棟という木作りの塔から観察することができます。実は遠すぎて内部はまったく見えないのですが、飼育中を撮影しているライブカメラからの映像は興味深いです。
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「佐渡トキファンクラブ」トキの野生復帰のサポーターで、入会会費は無料、トキの最新情報がメール配信されます。<o:p></o:p>
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写真:ドンデン山「エゾエンゴサク」
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