あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

韓国の世界遺産第1号 石窟庵 ⑤

2015-09-27 12:54:00 | 韓国の世界遺産第1号 石窟庵(ソックラム

     ああ、なんということ!前回から1ヵ月近く経過しているよ~。秋風が吹いて心身にはここち良い気候となりましたが、世の中はなにかと気ぜわしく、毎日いろいろな事件・事故などの報道が続いています。とニュースについて話しているとまたまた本題からそれてしまうので、このへんで・・・。

                                                                

   韓国世界遺産の「石窟庵」に関して、図書館や本屋さんで文献・ガイドブックなどを調べて見ました。まずは各書・各誌やネットサイトに掲載されている写真と説明文についてです。

 

   ウィキペディアの「石窟庵」ページにある「発見された当時の石窟庵の写真」がコピペできないと前述しましたが、「慶州で2000年を歩く 新羅から現代への旅」(武井一、桐書房、2003)に掲載されていたので、撮影してお借りしました。

 

   写真説明には、「【修窟前の石窟庵】天井もほとんど落ちている。『ふたたび見る慶州と博物館(国立慶州博物館、1994)』収載」とあります。これで掲載元がはっきりしましたが、やはり府に落ちない部分があるような・・・。

 

  写真からは石仏の前部にはなにもないように見えますが、修復後は前面に2つの部屋をつなぐ「扉道」(通路)と、さらに前室を造り、全体として「前方後円墳」の形になったようです。なにかの資料・証拠があったという記述はなく、「これは日本人が造った」としている文献が多いようです。修復自体はそれほど昔のことではないのですが・・・。

 

   また石仏について同書は「本尊は真っ白な花崗岩を削りだしたもので、ふくよかな顔、自然な体の線などによって石の冷たさをあまり感じさせない」と解説しています。

一方で「通常は仏様には光背がつくが、石窟庵には光背がない。・・・釈迦如来と、阿弥陀如来の両方の説がある」と記していて、仏像としては仏教の規則からはずれているのかもしれません。

 

  それにしても発見された当時でも1200年前、今現在だと1300年前とされる石仏がとっても白くなめらかでくっきりとしているのには驚きます。周囲に配置された十数体のレリーフは、さまざまな仏さまが混在していて、こちらも同様に年代を感じさせない美しさ!です。

 

  高さ3・4mの石仏は硬い花崗岩で、ドームの天井にも合計約360個の花崗岩が使われていて、「柱を使わず、四角い石を合わせていきながら、間にかんざし模様の石をくさびのように打ち込み天井が崩れるのを防いでいます」と説明があります。当時としては大変な建築技術だったことでしょう。

 

  周囲の山は花崗岩ではないので、石仏・天井・壁のレリーフ石像などは他所から運搬したと考えられますが、相当多量です。また修復前の写真から石仏の前両サイドにある石柱幅が狭く、後からの搬入は困難なため、修復作業はこの狭い空間に篭って?行ったらしいです!! 100年前の修復工事の資料も全くないのでしょうか、日本人が手がけたとするととっても不思議です?

         ・・・ 続く ・・・

                                        



最新の画像もっと見る

コメントを投稿