写真撮影日:2015/4/11
写真上:中山七里・「釜が淵の牙岩」
小坂(おさか)地区は冬季、進入規制がありますが、「がんだて公園で4月12日、滝びらきが行われる」という情報を得て、嬉々として向いました。がっ、勝手に当日だと勘違い。つまり「滝びらき」は次の日だったのです。
道の駅「はなもも」横の「飛騨小坂ビジターセンター」では詳細なマップを入手でき、案内をしてもらえます。「大丈夫ですよ。『三ッ滝コース』には入れます」との説明にほっとしました。
この地域は御嶽山の岐阜県側登山口であり、古来より御嶽山の噴火による奇岩・巨岩の溶岩台地に、すばらしい滝や緑豊かな森ができているのです。下呂温泉の人は「2014/9の噴火当時は宿泊客が激減しましたが、長野県に比べると影響が少なかったです」と話していました。
火山が突然噴火すると人間の力など無力に等しく、途方に暮れます。それでもやはり面白い形の岩、美しい清流、さまざまな形の滝、たくさんの可愛い花たち・・・どれもとっても魅力的で、山が与えてくれる恵みや景観に感謝したいです。
下呂温泉を過ぎると飛騨川沿いに、約28kmにわたる「中山七里」の名勝が続きます。木曽川の上流である飛騨川の、急峻で激しい水流で両岸が削り取られ、奇岩・怪岩が荒々しくそそり立っているのです。
特徴的なのは岩の中で小さな岩石が転がってできた「甌穴群(おうけつぐん)」(ポットホール・かめ穴とも呼ぶ)が見られることです。「中切地蔵野の甌穴群」として名勝指定されている付近には、ひときわ大きな「牙岩(きばいわ)」があります。
牙岩は高さ約 10mの大岩塔で、干ばつのときには、岩上の甌穴の残水を全部汲み出す、という雨乞い神事が行われたそうです。 その昔木材をいかだで流していた頃に、付近が大変な難所であったことは想像にかたくないです。ただ道路わきに駐車スペースがほとんどないので、じっくり見るためには歩くことが必要です。(牙岩付近にPあり)
道路に「苗代桜(なわしろざくら)」の案内板が見えたので行ってみると、満開でたいへんなにぎわいです。樹齢400年という2本の姉妹桜で、近所の農家はこの美しい桜が咲くのを合図に。稲作の苗代準備を始めたといわれます。
足元に広がる水田に映る、苗代桜や桜吹雪がとても幻想的なことで人気が高いです。訪れたときはちょうど水が張られていたところで、濁りもありきれいに映っていなかったのがざんね~~ん。
ところで最近TVなどで話題になっている「県の観光力」では、岐阜県は割合地味な存在となっていますね~。奈良県と同様「海がない県」なので、絶対的に損だよね~。だけど長野県・信州は「山の魅力・温泉など」でりっぱに勝負できているのは事実。
岐阜県の自然は奈良県に比べて、「あまり人の手が入っていない魅力」を感じます。桜やはなももなどもまだ隠れた存在が多いです。特に「滝めぐりコース」は、ゆったりした時間のなかで歩きたいです。ぜひぜひ!
これで「2015・春 桜満開の岐阜めぐり」を終ります。次回は「2015・春 桜満開の福島めぐり」です。見てくださってありがとう
写真:荒々しい奇岩がそそりたつ
写真: 苗代桜 水面に映る桜との二重奏
写真:青空とのコントラストも美しい 「苗代桜」
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