あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

ソメイヨシノ、その美しさと神秘性

2008-04-06 13:55:49 | 女性のひとり旅

近鉄奈良駅手前から奈良県庁に向かってひどく混雑していました。あたりは奈良公園の中で桜が満開!車も人も、そして「あをによしのシカさんたち」もいっぱいです。県庁前の交差点を北に向かう道は般若時から柳生に向かうコースですが、ここものろのろ運転が続きます。<o:p></o:p>

最近この道を良く通るのは、所属するグループの冊子を作るために印刷所に通っている(?)からなのです。締め切りが迫っているのです。どんな冊子なのかって?「参画ネットなら」をご覧ください。

 

写真:興福寺の前はいつも人とシカがいっぱい。シカさんはせんべいを持つ人にはお愛想が良いですよ。

 

印刷所から帰りの道すがら、桜の美しさに惹かれてちょっと寄り道をしました。ソメイヨシノって、不思議な花ですね。昼間見るひとひらひとひらは薄いピンクなのに、遠くから見るとグレーに見えます。「薄墨(淡墨とも)」といわれる所以です。<o:p></o:p>

そして日が傾き薄い夕闇が迫ってくると、白くボゥ~と浮かび上がり銀色のように光ってくるのです。「夜桜」というのは本来この時間帯の桜、と聞いたことがあります。決して灯りのともるその下で、飲めや唄えやをすることではないでしょう。<o:p></o:p>

桜といえば外せないことは、まあたくさんあるのですが、西行法師が晩年に詠んだ<o:p></o:p>

「ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ(山家集)」。桜の下、花びらがはらはら舞う中で静かに息を止める、という死に際は誰もが願う光景ではありますね。

 

写真:奈良豆比古神社の夕日と桜

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そして梶井基次郎「櫻の樹の下には」という作品も外せないでしょう。櫻があまりにも美しいのは、その下に屍体が埋まっているから、という感性には共感できます。確かにときにゾクッとするくらい神秘的で美しいですよね。またそのちり際が最も美しさを増すことと人生と照らし合わせてみると「無常」「皮肉」「切なさ」「はかなさ」を象徴しているようでもあります。<o:p></o:p>

こんな風に太陽の加減や場所や、見る人の気持ちでさまざまな表情を見せる桜。ドラマやストーリーを生み出す力。日本人が古来より愛し続けてきたわけを納得するのです。あいよっこもこの夕暮れどきの風情ある桜がことのほか好きです。「私はここにいるのよ」と、存在感をアピールしているように感じてしまいます。

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奈良豆比古(ならづひこ)神社は、能の前身といわれる「翁舞」で有名なところです。奈良豆比古神社の翁舞 これは国の重要無形民俗文化財に指定されていて、境内には能面が飾られ、拝殿は能舞台に良く似ています。<o:p></o:p>

 

写真:くすのきの大木。散歩中の(赤い)少年とお友達になりました。

 

特にあいよっこのお気に入りは神社の裏手にある「くすのき」の大木です。最初見たときは「こんなところに、こんな大木が」という驚きと、迫ってくる神聖感で背中に「ぞくぞく」が走りました。

  

この周辺には有名観光地がわりとたくさんあり、ご承知のとおり般若時はコスモスで有名です。また奈良少年刑務所のレンガ作りの建物は一見に値します。ここは明治時代の5大監獄(千葉・金沢・長崎・鹿児島)の一つで、現在では3ヵ所ある少年刑務所の一つです。<o:p></o:p>

正門やそこから覗き見る建物には、歴史と異国情緒たっぷり。調べてみると「ヨーロッパの中世封建時代の城や礼拝堂の形式を取り入れて設計(司法省:山下啓次郎)され、建物の配置はハビランドシステムといわれるそうです。市内の小学生などは写生のポイントとして何度か訪れるところです。

 

写真:近くの運動公園も桜が満開。

 

ドキュメント映画「小さな町の牧童たち」でいちやく脚光を浴びた「植村牧場」に行ったら、牛乳やソフトクリームは飲んだり食べたりしてみましょう。中高年には乳脂肪が高すぎて健康には問題あるかも?牛さんたちの見学もできますよ。<o:p></o:p>

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