中善寺湖畔にある日光レークサイドホテルでとる昼食は、周囲に広がる景色もお料理のひとつ。なだらかな稜線は湖からのガスでカーテンがかかっているようですが、ここだけにあるという鉄製(!)の赤い鳥居はくっきりとうかびあがっています。
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鳥居の近くにあるのは伝説の「巫女石」です(写真)。男体山が明治5年(1875)まで女人禁制だったことは知られていますが、禁を破って登ってしまった巫女は、その信仰心にもかかわらず石にされてしまいました。石はアーモンドポッキーをもっと太くして逆さに立てたような感じです。
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一体誰がそんなことをしたのでしょう。掟を守らせるためには、こんな見せしめが必要だったのでしょうか。あいよっこは単純に「女人禁制は断固反対」と言うつもりは全くありません。でも男には女がいないところで修行したり、懺悔したり、反省したり、また新しくリフレッシュしたり、という機会が必要なのかな?とは思うのです。実際のとこ、どうなん?<o:p></o:p>
写真:かわいい郵便局が門前にありました。
奈良には今でも女人禁制で物議をかもしている「大峰山」があります。奈良の地元の人たちには「男の子は10歳くらいになると、父親と一緒に大峰山に登る」という風習も残っています。そして絶壁の頂上から下に吊り下げられて「誓」の儀式?(詳細はわかりませんが)などをするのです。<o:p></o:p>
これは男の子が男性になるための儀式(イニシエーション)のひとつだと思いますが、現代社会では儀式もそれに代わるものもほとんどなくなりました。そのせい、とは言いませんが「男が男になること」が大変難しくなっているようにも感じます。女人禁制ならば、本来の目的や意義のためにもっともっと活用してね。<o:p></o:p>
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「男体山の崩落」も心配です。バスに揺られながら両側の木々を見ていると、雪解けのためか細くて白っぽくて弱々しい感じです。根っこは土からかなり出てしまい、あきらかに表土が痩せているようです。今までこれほど痛々しい樹木や林を見たことがありません。遠い昔から長い間にわたりたくさんの人々が訪れたためもあるのでしょうか?
写真:東照宮では鐘楼などにいたっても金ぴか。お祭りのようです。
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いろは坂を下りているとき、谷に沿って大規模な崩落個所を見ました。修理、修復を行っているのですが、肝心の樹たちがこんな状態では、崩落を止めることは難しいと思えるのです。歴史や伝統があり、美しい姿の男体山をぜひ守って欲しいですが・・・。<o:p></o:p>
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