写真撮影日は2014/1/15~16
写真上:亀石の小さいくぼみに「運玉」を投げ入れるのは至難の業!
鵜戸(うど)神宮は日向灘に面する断崖に建ち、本殿は広さ約300坪という洞窟のなかに鎮座しています。ここは日向神話の舞台でもあり、神秘的雰囲気に満たされています。
日向神話というのは、伝説の「浦島太郎」の続編として、海神宮から帰って来た山幸(浦島太郎)に、妊娠した海神の娘の豊玉姫が後を追ってくるというものです。
海岸から広い洞窟に入った姫はそこで出産しようとしますが、山幸が命じた「鵜の羽で屋根を葺いた産屋」が間に合いません。山幸は姫が大きな鮫に変身して出産する場面を見てしまい、驚いて逃げてしまいます。
写真:縁結び、安産の信仰を集める
本殿の裏に回ると真っ暗ななかに、出産時に用いた産湯や御乳岩(おちちいわ)があります。豊玉姫は出産を夫の山幸に見られた恥ずかしさに耐えられず、海神の実家に帰るのですが、そのとき生まれたばかりの息子のために自分の乳房を岩に貼り付けたといわれているのが「御乳岩」なのです。
写真:本殿の後ろ側は真っ暗! 御乳岩(下)や産湯跡(右)が残る
この豊玉姫の息子が神武天皇の父親、鵜茅葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)で、鵜の羽の屋根を葺きおわる前に産まれたことから、ちょっと面白い名前がついています。
本殿の前「亀石」と呼ばれる岩の上には、周囲を注連縄で張られた四角いくぼみがあります。この亀石は豊玉姫を運んできた亀であり、くぼみに(販売している)「運玉」を投げ入れて命中すれば、縁結びの神様のご利益があるといわれます。カップルで投げれば盛り上がること間違いなし。
写真を撮っている横でちょうど男性ひとり、女性2人の若いグループが投げていて、みんな立て続けに「命中」しています! 思わず「うま~~い、じょうず~~!」と感心して、「野球をしているの?」と聞くと「自分はしていないけど、女性はソフトボールをやっている」とのこと。さすがだね~。うまく願いが叶いますよう。
写真:大隅半島にある「神川大滝」。
さて都井岬には野生馬がいるとのことで行って見たいけれど、時間的にかなり無理そう、「暗くなる前にホテルに到着する」という原則を守り、南郷を右折してR220を志布志市に向かいました。志布志で宿泊して明日は大隅半島を南下します。
大隅半島は対岸の薩摩半島に比べ観光客が少ないですが、自然が素晴らしく、トレッキングやウォーキングにもってこいのコースが盛りだくさんでしたよ。
***続く***
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