12月でもう直ぐクリスマスですので、今日はクリスマスにちなんだ陶器を取り上げてみました。
ドイツではクリスマス・イブから5週間前の週末から始まるクリスマス・マルクト(マーケット)では、寒さを凌ぐために、赤ワインと香辛料で作った温かいグリューヴァイン ( Gluehwein )を飲んで体の内側から体を温めながら、マルクトでクリスマス用品を物色して回ります。
(↓)のカップは、大きなクリスマス・マルクトが開かれるので有名なニュルンベルグ( Nuernberg )市でグリューヴァインを飲んだときのカップです。 カップ込みの値段で買い、カップを返却すればカップ代が返って来る仕組みです。
(↓)では、マルティン・ベハイムの肖像画(→下記を参照)と、「ニュルンベルグ 1993」と描いてあります。 更に、右上に「0.2l」の文字にアンダーバーがあり、その下に「Koe」とあるのがお判りでしょうか? これはアンダーバーの所まで注ぐと 容量が0.2L(=200 cc)であることを示しています。 ドイツでは法律で、ビールグラスやワイングラスなど、お店で使われる容器には必ず容量線を入れて、その線まで必ず注がなければなりません。
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(↓)の建物は、右側の塔が、ニュルンベルグのハウプトマルクト(中央広場)に建つシェーナー・ブルンネン(美しの泉) で、泉の格子に継ぎ目のない「金の指輪」と呼ばれる真鍮製のリングが掛かっており、これを回すと幸運に恵まれるという言い伝えで有名です。 左側は、ハウプトマルクトの東側に建つゴシック建築で有名なフラウエン教会(聖母教会)です。
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ニュルンベルグに住んでいたマルティン・ベハイムが地球儀(独語で Erdglobus。 当時は Erdapfel ~ 直訳すれば「大地のリンゴ」と呼んだ)を発明して500年周年にあたる1993年のカップだと 地球儀の絵と共に描いてあります。(↓)
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こうしたカップも懐かしい思い出の品です。