年金暮し団塊世代のブログ

男寡になった団塊世代の年金の現実と暮らし向きをブログで。 今や仕事になった鳥撮り(野鳥撮影)の成果もアップします。

フェルメール作品メモ(#24) 画家のアトリエ

2009年04月20日 | フェルメール


Allegory (Art) of Painting, 「画家のアトリエ」
c.1666-67, oil on canvas,
Kunsthistorisches Museum, Vienna, Austria


正面が壁で左奥に窓があるおなじみのアトリエで、窓からの光を受けた女性が立つフェルメールの得意な構図である。 手前に下がる厚地のカーテンが明暗を一段と際立たせ、カーテンの奥の窓から入る光が深い奥行きを与えている。 月桂冠をかぶリトランペットと本を持つ女は歴史を司る女神クレイオーの象徴といわれ、机上の彫刻や楽譜から諸芸術を関連付けた寓意をもつとも考えられる。

#33/信仰の寓意」(1671-74)の室内は、彼が初期の寓意 この「#24/画家のアトリエ」で用いたものに、スケール的にも特徴的にも一致している。 実際、両者の透視画法は事実上全く同一であり、両者とも寓意を見せる為に左側へ引き寄せたタペストリーを描いている。


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