9月中旬、最高気温が35℃近くにもなった残暑の上に、河口干潟という日陰になる物が一切無いという厳しい環境の下、繁殖地のシベリアから南へ移動する途中に、日本に「旅鳥」として渡来通過する、いわゆる「秋の渡り」と見られるシギ・チドリ類の観察を主目的にした探鳥会に参加しました。
探鳥会の参加者は20人程でした。 (↓)は河口の護岸を歩く参加者の後姿(←個人情報&肖像権保護から)です。 (企業名が判読できる遠くの工場部分をぼかしてあります)
最初に見つけたのが、(↓)の アオアシシギ です。
餌が獲り易くなる干潮干潟が出現する前の岩場で、2羽(←番(つがい)かも知れません)が仲良く休んでおりました。 遠い上に、岩場と保護色になっていて、なかなかに見つけ難いものです。 嘴(くちばし)はやや長くて少し上に反り、足は長くて、名前の通り色は青緑色です。
次に見つけたのが、(↓)の ムナグロ です。
夏羽では、顔の下半分から腹までが一面真っ黒になる所から名前が付いていますが、(↓)では 未だそこまで黒くなっていません。 似た姿に「ダイゼン」という鳥がいるのですが、「ダイゼン」はチドリ科の鳥の中で ただ1種 足指が4指なんだそうです。 (↓)でお分かりのように、足指が3指ですので、ムナグロだという判定(←野鳥の会のリーダーによる)でした。
次が、(↓)の トウネン です。
最小のシギの一つで、トウネンという名は、その年生まれで小さいことを示す「当年」に由来する由。 小さい上に、岩場と保護色で、見つけるのに苦労しましたです。
上記以外に見えたシギ・チドリは、イソシギ(→ こちら)、チョウシャクシギ(→ こちら)、また遠すぎてフィールドスコープで何とか識別できたのが(→小さ過ぎて載せられる写真無し) ウズラシギ と タカブシギ でした。 残暑厳しい今年は「秋の渡り」には少し早すぎたようです。
所で、先日書きました新しく買った双眼鏡(→ こちら)が随分と役立ちましたです、はい。
(画像をクリックすれば大きくなりますので、お試し下さい)