前回は、広島市に初めて飛来してきたコウノトリ (鸛、鵠の鳥) の全身像を中心に見てもらいましたが、今日はちょっと変わった視線でコウノトリの姿を見てもらいます。
過去 2度コウノトリを見たことがあったのですが、いずれも3~400メートル離れた超遠距離でした。 しかし、今回は最短十数メートルという至近距離での観察・撮影でしたので、興奮しましたです。
コウノトリの特徴の一つは、眼の周囲の皮膚が赤く裸出している ことで、まるで歌舞伎役者の隈取りのように見えることです。 至近距離での撮影だからこそ撮れた画像をご覧下さい。
更に、コウノトリのもう一つの特徴は、下嘴(したくちばし)の基部だけでなく、口の中も赤い ことです。
河口の干潟で小さなカニを捕え、口の中に抛り込む時に見える口の中の鮮やかな赤がとても印象的でした。 但し、口の中の赤が綺麗に見える写真は、残念ながら、撮れませんでした(涙)が、赤い下嘴と口の中の赤が判る(↓)の画像で勘弁して下さい。
コウノトリは水辺で獲物を捕る時には、コサギのように、足で水底を叩いて獲物を追い出して捕らえることがあるのを知りました。
餌を食べて満足したのか、コウノトリは河口の水辺を飛び立って、川を跨いで走る電車の架線鉄柱の頂上先端に止まりましたです。 高電圧電流が流れている架線に触れて感電しないか、見ていた皆さんの心配をよそに、怖いもの知らずの若鳥メスは悠々たるものでした。
最後に アオサギと一緒の写真が(↓)で、大きさが比較できるので載せました。 日本で繁殖するサギの仲間としては最大のアオサギの全長(← 脚の長さは無関係)は88~98センチで、コウノトリは110~115センチですから、コウノトリがアオサギより 二回りは大きいことが判ります。 コウノトリは実に「でかい」んです!
半年以上も昔に撮影したコウノトリ@広島市ですが、国の天然記念物 の野生コウノトリを これだけの至近距離で撮影できたのは 本当に幸運でしたです。