第 4442回に続いてトッテンさんが「ウォールストリート占拠運動」について書いています。
ビ ル・トッテン関連情報 Date : 2011年11月17日
…略
日本において格差が進んだ理由の一つは、過去40年の間に変わってき た税制度である。昭和の時代の税制では、日本は持てる者にはより多くの税負担を求める累進性が徹底されていた。 高度経済成長を遂げた1960年代、最低税率は10%、最高税率は75%で刻みは19階層だったが、80年代に なり、竹下内閣は最高税率を50%、刻みを5階層にした。90年代になりさらに37%、刻みは4階層と、最高税 率は60年代の半分以下になった。金持ちの税金を消費税、つまり99%の国民に付け替えたのである。消費税の支 払いからは誰も逃れられないのだから、消費税では格差が是正されない。
累 進課税のメリットはまた、民主主義を守ることでもある。世論に影響を与えるメディアや、法の策定、 施行を行う政治家や官僚を買収するための資金を金持ちから税金によって奪えば、金持ちは民主主義のプロセスを腐 敗させることはできなくなるだろう。
さらに今、日本政府は自由貿易という名の下にTPP(環太平洋パート ナーシップ協定)の交渉に参加しようとしている。これは参加国の間で関税を一切なくし、関税以外でも経済のあら ゆる国境を取り払おうという協定である。しかしこのアメリカが推進する自由貿易こそ、日本だけでなくアメリカの 99%の国民をも不幸にする政策なのだ。自由貿易で益するのは巨大企業、多国籍企業だけで、国民ではない。だか らこそ自由貿易を推進してきたアメリカでウォールストリート占拠運動が起きているのである。
TPPに参加すれば、関税だけでなく非関税障壁も撤廃することにな る。それは日本に参入したいアメリカ企業にとって邪魔な日本の法律や規則、それらをアメリカ企業の都合で廃止、 改悪されてしまうということだ。TPPとは1%のために99%が犠牲になる社会をつくるための仕組み以外のなに ものでもないということを、日本国民は早く気づかなければいけない。
成る程、金持ちのために累進課税を減らしそれを貧乏人からの消費税で賄っていると言うことですか。これは納得 です。これじゃ格差が大きくなるのは当然ですね。昔は自分も金持ちになったときに70%以上もの税金を取られるのは 嫌だと日本人の殆どが勘違いしていたのじゃないでしょうか。
そして気が付けば庶民は金持ちになるどころか貧乏人になってしまっていたと言うわけです。
TTPも農業だけじゃなく、貧乏人は病院にもかかれなくなるなどますます格差を広げそうです。
やはり元凶は金を持ったものに有利なマネーゲームなのでしょうか。ここは「ウォールストリート占拠運動」の 拡大による世直しを期待するしかないのかも。
何とかなってもらいたいものです!