日本では今まで放りっぱなしだったのに環境問題から利用者が増えると何故か風当たりのきつい自転車ですが自転 車先進国ともいえる欧米ではパリのベリブのようなレンタル自転車 が脚光を浴び、今度はそれに公共交通をからめる方式が始まるそうです。
明日の都 市型モビリティネットワーク!公共交通機関とパーソナルモビリティをつなぐ「moシステム」
自宅からオフィスまでずっと自転車というのはキツいけど、途中で電車に乗り換えられたり、雨の日は電車で通え るなら、プチ自転車通勤もいいなぁ~。
こんな風に、パーソナルモビリティと公共交通機関をハイブリッドに組み合わせることで、自動車中心の社会から卒業 するための、新しい都市型モビリティネットワークが生まれました。
「moシステム」 は、米シリコンバレー生まれのデザイン企業「LUNAR Europe」と、独ヴッパータール大学(University of Wuppertal)、独NPO「Green City e.V.」が独ミュンヘンで共同開発した、都市型モビリティネットワークシステムです。自転車や カーシェアサービスの利用のほか、電車などの公共交通機関の利用履歴をひとつにまとめ、ポイントを加算。これら をより多く利用するほど、レンタサイクルや、電動自転車の充電サービス、カーシェアサービスを安く利用できる仕 組みとなっています。また、スマートフォンから、自転車やカーゴバイクのレンタル予約ができるなど、それぞれの モビリティをフレキシブルかつシームレスに利用できる工夫が施されているのも特徴です。
Introducing mo from LUNAR Europe on Vimeo.
mo - mobility for tomorrow from LUNAR Europe on Vimeo.
プロジェクトチームによると、ドイツ国内の移動の約8割が20キロ圏内。 にもかかわらず、その過半数は、自動車に依存しているのが現状です。「moシステム」は、ポイント制の導入を通 じて、環境にやさしいモビリティへのシフトを促す一方、パーソナルモビリティと既存の公共交通機関をフレキシブ ルに使い分けるという選択肢を与え、ユーザが都市をより自由に、アクティブに移動できるようにしています。
現在、独ミュンヘンでコンセプト段階にあるこのプロジェクトですが、日本の都市でも応用できそうなモデルですね。
ポイントで自転車と公共交通を結びつけるのは良いですね。この部屋でも何度も公共交通と自転車主体の交通体系 に変えるべきだと書いてきましたが、その両方をポイントで結びつけるなんてのは考えもしませんでした。
人を動かすには善意だけでは中々難しいものがあります。そこにちょっとしたメリットを加えることで飛躍的に 利用が増えることもあるのは間違いないでしょう。
動機はなんであれ、自転車と公共交通の利用が増え車社会が変わるのなら大歓迎と言うものです。マナー教育も 大切ですが、こうしたシステムや自転車道の整備にも力を入れて欲しいものです。
狭い日本に合うはず!