少しは目覚めたのかと思っていたドイツですが、どうやら目覚めていなかったようです。
何と、ショルツ首相が親中派閣僚や企業トップを引き連れて北京詣でだそうです・
宮崎さんが取り上げてくれています。それにしても、ドイツは大丈夫なのでしょうか。やはり、又しても世界を敵に回すことになるのでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和六年(2024)4月15日(月曜日)
通巻第8216号
ドイツの左翼政権、またまた「こころがわり」?
親中派閣僚と企業トップを引き連れ、ショルツ首相が北京詣
この「綱渡り」はうまく行くか。途中で転落するか?
4月14日ショルツ独首相一行が中国を訪問した。大型使節団で、経済界からはBMWのオリバー・ツィプセ社長、メルセデス・ベンツグループのオラ・ケレニウス社長、鉄鋼大手CEOらが同行した。
閣僚も三人の親中派大臣が同行している。ウィッシング運輸相らで、とくにウィッシングは、5G通信網のインフラ構築で、中国の華為技術(ファーウェイ)製の機器の利用を制限しようとする動きに反対し続けてきた。
ショルツ首相の訪中は2022年11月以来。ドイツ政府が中国と距離を置き始める外交に転換してから初めての訪問である。
ショルツ政権の対中強硬路線は、連立政党との兼ね合いである。
緑の党などを連立に抱えており、一方で、社会民主党(SPD)や自由民主党(FDP)は中国に融和的な姿勢を取る。
ドイツ訪中団は最初に重慶市を訪れた。水素自動車を開発するドイツ企業の生産拠点を視察、15日には上海市へ移動し、ドイツ系企業視察などをこなす。
そして4月16日は習主席との首脳会談を行い、李強首相らと独中経済諮問委員会を開催する予定。
ドイツはメルケルの時代にべったりと中国に寄り添い、自動車などの生産拠点を構えた。ところが昨今のEVブームで、中国勢が急伸したこと、まだドイツ銀行のスキャンダルがたたって金融支援が円滑化していないことなど、協議するべきは多々ある。
それにしても、未だにChinaに擦り寄る国や企業があることに呆れるばかりです。一体、何を信じているのでしょうか。
結局は、共倒れとなるのでしょう。自業自得です。