トランプさんが暗号通貨「$トランプ」を発売したようです。宮崎さんが取り上げてくれています。
やはり、トランプさんは本気のようです。もしかしたらマネーゲーム退治は止めたのでしょうか。もし、そうなら残念なことです。
今以上に2極化が進むことにならなければ良いのですが、どうやらそんな甘い考えは通用しないようです。
持てる者の欲望には限りがないのでしょう。そんなに集めてどうする。人間て、本当に哀れですね。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和七年(2025年)1月20日(月曜日)
通巻第8607号 <前日発行>
トランプが暗号通貨「$トランプ」を発売、時価総額忽ち46億ドル
国家備蓄金に暗号通貨を算入法案も、議会で賛成派が増える
就任式にさきだった1月18日、トランプ関連企業は「$トランプ」(暗号通貨トークン)を販売した。初日は2億枚を発行し、数年かけて10億枚が上限、スキームは暗号通貨の王者「ビットコイン」と変わらない。
このトランプトークンはビットコインにつぐソラス市場での流通となり、ステイブル通貨(ドル、ユーロなどの通貨に聯動)の市場で販売された。この形式はイーロン・マスク「DOGE通貨」も同じである。
暗号通貨では二位の「イーサリム」はスイスが発行しているので、米国では三位。ほかに最近急激に伸びたのは「XRP」だ。
概念としては、一種のトランプ株で、したがって価格は乱高下する。「$トランプ」は最初4・58ドルから販売開始、たちまちにして時価総額は46億ドルを超えた。
また暗号通貨を規制してきたSECは、24年1月に「投資信託と」してのETFを許可している。
連邦議会は、暗号通貨の戦略備蓄金としての算入法案に賛成組が増えており、早ければ2025年中にこの法案は上下両院を通過する可能性がある。
また他州レベルでは州の準備金に暗号通貨の算入を想定した法案を提出したのが、ワイオミング州とマサチューセッツ州。準備中がテキサス、オクラホマ、ノースダゴダ州など十三の州で顕著な動きがみられる。
拙著『トランプ劇場2・0 世界は大激変』(ビジネス社)のなかで、筆者は「一部が金にリンクする『トランプダラー』の発行」を予測したが、これは通貨発行益と繋がってFRBと正面衝突するため、当面のシナリオからは除外されるだろう。
ところでメキシコ国境。トランプ就任を前にして不法移民の密入国狙いがひしめき合ったのが嘘のよう。まったく静か。人がいないのだ。
早くも効き目があった?
国境に人がいなくなったのには驚かされます。やはり、トランプさんは恐れられているのでしょう。
果たして、トランプ大統領は世界を良くしてくれるでしょうか。そう信じたい。