暗号通貨はいよいよ本物になるのでしょうか。トランプさんが、動き出したことで、ダボす会議もその気になってきたようです。
いよいよ、マネーゲームが一層激しいものになり、持たざるものとの格差が広がることになるのでしょうか。
何だか、嫌な世界になりそうです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」 令和七年(2025年)1月23日(木曜日)
通巻第8613号 <前日発行>
「ダボス会議」のホットイッシューは「ビットコイン戦略準備金」
米国が始めればG20は追随するだろうと関係者
開催中の「ダボス会議」(世界経済フォーラム)で最も関心を集めているのは「ビットコイン戦略準備金」の動きである。
コインベースCEOのブライアン・アームストロングは「ダボスの2025年世界経済フォーラムに出席する財務大臣らが、戦略的ビットコイン準備金の設立に高い関心を示している」とした。
アームストロングは続けて発言した。
「暗号通貨にとって新しい時代の幕開けです。会場全体に活気が感じられました。過去四年間、私たちは(バイデン)政権から攻撃されていると感じていました。前政権は、透明性とルールの欠如を武器にして暗号通貨を押しつぶそうとしました」
「われわれは米国政府機関に協力を指示し、可決された規則を明確にする。そうすれば、米国に資本が流入し、自己管理型ウォレットに関する権利章典を再定義 することになる。エリザベス・ウォーレン(極左の上院議員)のような人たちにそそのかされた規制当局が銀行に圧力をかけ、暗号通貨に大きな懸念があるとし た。しかしトランプ一家が暗号通貨に関与していること、トランプファミリーがミームコイン(「$トランプ」)を発行した。暗号通貨の商品はたくさんあり、 将来的には証券もできるでしょう。これらのミームコインは誰もが世に出すべきもの
です。私たちは特定の資産を推奨しているわけではありません。基準を見て、市場に決めてもらいます」。
将来の暗号通貨、関連の金融商品ならびに「暗号通貨投資信託」(ETF)など、いまは多くのテクノロジーは玩具レベルかも知れませんが、初期のインター ネットを考えてみてください。人々はアニメの GIF や猫の絵などを投稿していました。いまやはるかに重要なものになりました。ビットコインは数百万ドルの価格帯に達すると思います」
そして、米国で戦略ビットコイン準備金に関する明確な法律が制定されれば、G20の国々も追随するでしょう、と予想した。
就任から一夜明けて、トランプは大統領命令の続きを発令し、暗号通貨「シルクロード」創設者で、不当に終身刑をかせられたロス・ウルブリヒトに恩赦をあたえる、とした。
トランプ大統領はTruth Socialの声明で次のように述べた。
「ロス・ウィリアム・ウルブリヒトの母親に電話し、彼女と私を強く支持してくれたリバタリアン運動に敬意を表して、彼女の息子ロスの完全かつ無条件の恩赦 に署名できたことを嬉しく思っていることを伝えた。彼を有罪にしようとしたクズは、私に対して現代政府が武器化することに関与したのと同じ狂人の一部だっ た。彼は2回の終身刑と40年の懲役刑を言い渡されすでに11年も投獄されていた。馬鹿げている!」
動きが加速されている。
今度こそトランプさんがマネーゲームを禁止してくれるかと期待していたのですが、やはり、持たざる者の気持ちは分かってくれないのでしょうか。それとも、何か考えがあるのでしょうか。
こうなると、見守るしかなさそうです。先が短い身としてはどっちにしても体制に影響ないですが。
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