◇ラスベガスをぶっつぶせ(2008年 アメリカ 122分)
原題 21
監督 ロバート・ルケティック
◇変数変換ってなんだ?
映画を観ている間は、なんとなくカウントについてわかった気でいたんだけど、観終わるのと同時にまったく説明できなくなった。それくらい難しいことで、おいそれと真似のできるものじゃない。それもそうで、ラスベガスでブラックジャックのカンティング事件をひきおこしたのはマサチューセッツ工科大学の中でもきわめて優秀な学生たちだったらしい。だから、もちろん、ぼくなんぞが説明できるものじゃない。ここでは数学に超絶的な才能を持った学生たちがいるんだっていう前提だけ知った上で、映画を楽しめばそれでいい。
とはいえ、人間、ギャンブルで勝ちを経験すると、どうしてもやめられなくなっちゃうものなのかもしれない。ことにラスベガスでバカ勝ちすなわちチキン・ディナーを経験したりしたら、それはもう後戻りできなくなっちゃうんだろう。学費を稼ぐためだけだったのが、いつのまにやらギャンブラーになっちゃって、しかも、理論的にかならず勝ってしまうなんていうとんでもない立場になったら、ブラックジャックに溺れちゃうのは無理もない。
ただ、違法じゃないそうだから、なにも映画のように捕まって叩き出されるわけでもないらしいけど、それでもペナルティは課されるそうで、いや、こういうのって仕方ないかもしれないとはおもいつつも、猛烈に勉強して得られる勝ち方なんだから、ちょっとだけ大目に見てやるってわけには、まあ、いかないんだろうね~。