△さかなかみ (2014年 日本 100分)
監督・脚本 浜野安宏
△さかなかみとはイトウのことらしい
それも1メートルを超える大物をいうのだそうな。
浜野安宏という人はほんとにいろいろなことをしている人で、ちょっと素人からすると得体の知れない人なものだから、この監督脚本主演の三役をすべてこなしているところを見ると、ドキュメンタリーなのかなとおもいきや、どうやらこれは物語なのだなということが途中からわかってくる。
まあ、実際、白狼という名前の人物が主役なんだから物語にはちがいないんだけど、白狼の経歴とやっていること、すなわち、ファッション、ライフスタイル、商業都市などのプロデューサーにして、フライフィッシング界の大物釣り師であり、かつまた北海道の河川湖沼の保護活動やアイヌの原住民優先権を守る活動家とかってなってくれば、これはもう、浜野安宏以外の誰でもなくなってきちゃう。
そりゃまあ、それなりの筋立てはあるし、多分に自己陶酔的な印象はあるものの、脇役の若造も出てきたりして、60㎝のイトウに挑んで後、やがて「さかなかみ」に挑んでいくっていうんだから、これはおそらくドキュメンタリーの皮を被った物語なのだろう。
いや、物語の皮をかぶったドキュメンタリーという方がいいのかな。