◇リーガル・マインド 〜裏切りの法廷〜(2013年 アメリカ 97分)
原題 The Trials of Cate McCall
監督・脚本 カレン・モンクリーフ
◇ニック・ノルティの立ち位置が微妙
いったいなんでここまで恋人でもないバツイチの子持ち弁護士に肩入れするんだ?などといわれてしまいそうな立ち位置のニック・ノルティなんだけど、こういう微妙なところに甘えを感じちゃうのがこの主人公ケイト・ベッキンセイルの甘いところで、冤罪と信じて弁護したものの、それがほんとは有罪だったというのがその甘さを如実に物語っている。
ていうか、結局のところ、ケイト・ベッキンセイルのまずい人間観察の尻拭いをニック・ノルティの見守る中でみずからしていくっていう話なわけで、もともと、被告のアナ・アニシモーワをしっかりと観察できていれば、こんなことにはならなかったわけで、たしかに物語は難無く運んでいるものの、根本的なところがあかんじゃんかって感じがあって、さらにいうと、特に目新しいところを感じることができなかったんだよね。
シングルマザーで、なんとかアル中を克服した、ときに暴走しちゃったり、まずったりする弁護士っていう設定自体、なんだかいかにもありがちなんだよな~。